第十六話 「脊髄ソード」
「お母さんちょっくら遠出してくる。」
グリッチはそう言い外に出た。
「夕方までには帰ってきなさいよー」
グリッチは近くの村に遊びに行った。
「すげえこの村、どでけえ風車あんじゃん。しかも自分の村にはない屋台とかもあるし・・・」
「あんな田舎村とは大違いだな。」
でも考えてみろ、こんなちっちゃい子がこんな規模のでかい村に居たら、下手したらレ●プされるかもしれないわ。
せめて護衛用の剣持ってくればよかった。
グリッチはそう思いながら歩いていた。
なんだあれ?
グリッチの目線の先には、どこかのドラなんちゃらっていうゲームに出てくるような人達が居た。
近くに仮装大会場でもやってのかな?
でもあの人たち凄いな、あれドラ●エのコスプレでしょ。
でもあの緑のおっちゃん居ないな。
ここの案内看板とかないのかな?
グリッチは、歩いていると案内看板を見つけた。
ほうほう、どうやらこの村は、コガエ村と言うらしい、なんかコバエみたいな村の名前してるな。
それから俺はコガエ村で遊んだ。
どの様に遊んだのかはご想像にお任せします。
グリッチは時間は忘れて遊んでいたらすっかり夕方になっていた。
やばい遊びすぎた、早く家に帰んないとお母さんが心配しちゃう。
お父さんは・・・あの人別に心配しないだろうな。
それから俺は何度も森を抜け、山を越した。
帰るのに、のにだいぶ時間かかっちゃったよ。
あたりは暗くなっていた。
あれ、なんか焦げ臭いな?
ていうか煙上がってない?
急いで村に帰らないと。
グリッチは走って村に帰った。
村に帰るとグリッチの見慣れている光景が広がっていた。
家は燃え、崩れたりしている。
「なんだこりゃあ、酷いな。」
とりあえず家に帰らないと。
人生は試練の連続とか言うけど、実際に試練にぶち当たった時は何していいかわかんなくなる。
その何していいのかわかんなくなる状況が今まさにそう。
グリッチは自分の目を疑った、家に帰るとアリスとアルバートとエディーの死体がころがっていたからだ。
だが俺は、何も感じなかった。
ああ俺は、家族が死んでも何も感じなくなってしまったのか。
人を殺しすぎた末期症状かもしれないな。
人を殺しすぎて命の価値が下がってしまう。そして何も感じなくなる。
すると横から足音が聞こえた。
盗賊のような格好をした男たちが笑いながら装飾品を見ていた。
あいつらか。
「これで俺たちもお金持ちになるな。」
盗賊Aが装飾品を持ちながらそう言った。
「おいガキがいるぞ。」
盗賊Bそう言った。
あー見つかっちゃったよ。めんどくさい。
絶対殺しに来るよ。
「恨むなら俺じゃなくて、この世界を恨めよ。」
盗賊がこっちに向かってきた。
ほら来た。
「ハーデン!!」
盗賊は魔法を使った。
ハーデンでなんか聞いたことあるな?なんかの魔法でしょ?確か全身が硬くなる魔法だったっけな。
さて、俺には武器はありません。刀は家に置いてきました。さてどうしましょう?相手は剣を持っています。そして全身が硬くなる魔法を使っています。全身固くなると言ってもあっちの方が固くならないと思うけどね。
さて、ここでいいことを教えましょう。
武器がないなら作ればいい。
雄大先生の教えです。
「死ねー!!」
盗賊はグリッチに襲い掛かった。
その瞬間グリッチは攻撃を避け、盗賊の頭を掴み思いっきり引っこ抜いた。
すると何ということでしょう、頭と一緒に脊髄も取れてしました。
「綺麗に取れたな。」
そしてグリッチは頭の方を掴んで剣のようにした。
これが俺の新しい武器、名付けて、脊髄ソード!!
これ確かテラ●ォーマーズであったからこういう武器。
盗賊たちはビビった、そりゃそうだろう、あんなちっちゃい子供が手慣れた手付きで人を殺したのだから。
「さあかかってこいよ、金●頭ども。」
すると盗賊たちが一斉に襲いかかってきた。
「オラー!」
軽く二十人以上は居るだろだが、グリッチの敵ではない。
「それじゃあ、ミュージックスタート。」
ヒップホップな曲が流れる。
一人目の盗賊は首を綺麗に斬り、二人目の盗賊は脊髄ソードを首に刺した。
切れ味いいな剣・・・いや刀か?
グリッチはマス●ーソードを刺すように脊髄ソードを盗賊に刺した。
そして、盗賊は持っていた剣を奪い他の盗賊を斬った。
それからグリッチは奪った剣を投げ、盗賊の頭に命中させた。
だが、まだ盗賊は五人ほど居た。
グリッチはさっき盗賊に刺していた脊髄ソードを抜いた。
脊髄ソードって凄いよね、何でかって?
ハンマーにも出来るから。
グリッチは頭のではなく、脊髄を掴み盗賊たちを殺した。
殺すと言っても頭を潰したぐらいだ。
やっと殺し終わった。
「めっちゃ返り血がついてんじゃん。後で炭酸水とレモンで落とそう。」
でもこの世界、炭酸水とレモンあんのかな。
すると突然グリッチの頭の中に何かがよぎった。
「ダニエル・・・」
グリッチは、ダニエルの家に急いで向かった。
もしかしたら殺されてるかもしれないとグリッチは考えながら走っていた。
ダニエルの家は焼き崩れていた。
グリッチはダニエルが生きているかもしれないと思い、ダニエルを探した。
だが、見つかったのはダニエルにプレゼントしたペンダントだった。しかも血で汚れていた。
グリッチは何も感じなかった、だがなんでだろうなぜ涙が出ているんだろうか?
とても不思議だ。
グリッチはペンダント握り家に帰った。
一人で夜を過ごした。
その日の夜は何だか転生前の世界を思い出した。
朝になるとグリッチは刀を持ち、本来の目的である魔王討伐に出かけた。
あの事件が起きて何日が経つだろうか?
もう軽く五日ぐらいは歩き続けていただろうか?
でもまあこの数日間いろんなことがあった、奴隷になりかけたし、盗賊にめちゃくちゃ襲われたし、いろんな村も見つけた。
あと危うくでかい熊に食われかけた。
そして今、盗賊に襲われそうだ。
何故それがわかるかって?
それは・・・今目の前に盗賊が居るのだから。
数は、一、二、三、四、五、六人か。
金●みたいな頭の人が三人いて、あと数年したらハゲになるでよねっていう人が三人。
さて襲ってくるかな?
「おいそこのガキ命が惜しかったら、金目のもん全部置いていけ。」
はい、このお決まりのセリフ・・・頂きましたよ。
「嫌だと言ったら。」
「お前を殺す。」
「それじゃあ、嫌だ。」
六人の盗賊は戦闘態勢に入り、グリッチに襲い掛かった。
「あー無駄に殺しはしたくないんだが。」
グリッチは、刀を親指で少し抜いた。
そして、盗賊が近づいた瞬間、少し抜いた刀を戻した。
その瞬間、六人の盗賊は血を吹き出して倒れた。
魔王討伐するとか言ってるけど、まず肝心な情報が無いからな、いや、街とかに行ったら情報とかあるかも、ということで、グリッチは街に向かった。
だが、街がある場所がわからず遭難してた。
「道を辿っていけばいいと思ったけど、ここどこだ。」
グリッチは沼地に居た。
「そしてなんか居るし・・・」
グリッチの目の前には体長二メートル程の二足歩行のトカゲ達が沢山居た。
ここ爬虫類館でもやってんのかな。
めちゃくちゃトカゲ居るじゃん。しかも二本足で立ってるし。
なんでこっち見てんだろう?
こんなところに人間が来るの珍しいのかな?
確かにこんなところ来たくないよな。
しかもあのトカゲ達筋肉ムキムキじゃん。
とりあえず話してみよう。
「どうもこんにちは、トカゲさん達。」
「・・・・・・」
トカゲ達は黙っていた。
「君たちはどこから来たの?どこかに村とかあんの?」
「・・・・・・」
「君たちいつも何食べんの?魚とか?いや、ヘルシーに野菜とか?」
そう言ってグリッチはトカゲの肩を触った。
するとトカゲは、グリッチの手を払った。
「おっとごめん、まだボディタッチ早かった?」
「それとも・・・」
その瞬間トカゲ達は一斉に襲ってきた。
そしてグリッチは逃げた。
「ギャー!」
グリッチも肩触るだけでこんなに怒られるとは思いもしてなかっただろう。
そしてグリッチはなんやかんやありましたが、トカゲ達から逃げ切ることが出来ました。
「これからは、むやみにトカゲの肩触らないようにしよう。」
グリッチはそう心に誓った。




