第十五話 「あだ名とは?」(←哲学みたい)
「はい、はい、はい、はい、はい、はい、はい、はい。」
グリッチは馬に乗っていた。
やっぱ馬に乗るにはリズム大切だから、見よこのリ●ム天国で鍛えた俺を。
グリッチはいとも簡単に走っている馬に乗っていた。
昔の人、これに乗って敵を倒してたんだもんな、今考えるとすげえわ。
※ちなみにグリッチが乗ってる馬は畑作業に使う馬です。
じゃあ何でグリッチが馬に乗っているかだって?
散歩させてこいとお父さんに言われたからだ。
だがグリッチはこれを散歩ではなく、乗馬体験だと思っている。
馬に乗るグリッチは楽しそうだった。
目がキラキラと輝いている。
なんせ馬に乗るのはこの世界では初めてだからだ。
グリッチは馬に乗りながら村を一周すると家の馬小屋に馬を戻し遊び足らなかったのか、また庭の外に遊びに行こうとしたら・・・
「グリッチちょといい?」
お母さんに呼び止められた。
「何?」
グリッチは草を抜いていた。
思っちゃいけないけど、草抜きってめっちゃだるいわ。
お母さん魔法使えんだから草抜きの魔法とかないのかな。
「はぁ~」
一本一本草抜くのめんどい。
グリッチは一瞬、この辺り一面を火炎放射器で燃やしたろうかなと考えた。
でも火炎放射器この世界に無いや、ということで、グリッチは諦めた。
自衛隊の奉仕活動を思い出すわー
あの時、火炎放射器で緑一面焼いて雄大先生に怒られたっけ。
「あ、いいこと考えた。」
「グリッチ草抜きお疲れ様まぁぁぁぁ。」
アリスはグリッチが草で作った罠にまんまと引っかかりこけた。
「引っかかった!」
やっぱりこの罠はこの世界でも使えるな。
ただ、草と草を結んだけの罠なのに。
まさかこの草の罠があのようなことを引き起こすのはまだ誰も知らなかった。
「グ、グ、グリッチ!!」
やべ怒られる。
「あんたって子は!」
それから数時間お説教が続いた。
そしてグリッチは、正座でお説教を聞いた。
「ふぅ~」
お母さんのお説教めちゃくちゃ長かった。
軽く三時間は超えてたと思う。
でも良かった、魔法使われなくて。
次の日。
グリッチは木刀で素振りしていた。
ブンと木刀を振る音が響く。
だが数回か素振りをしていると、木刀はパキッと音をたてて折れた。
グリッチは、驚きはしなかった。
なんたっていつものことだからだ。
「この木刀も耐えきれなかったか。」
グリッチがぼそっと言う。
「素振りしてるグリッチかっこいいな~」
ダニエルが木に隠れてグリッチを見ていた。
※これ他から見れば、ストーカーだと思われてしまうだろう。
なんか、ダニエルがこっち見てる。
いい感じに隠れていると思ってるのだろうか?
すまないけど俺、気配でわかるんだよ。
あと、ここから見れば丸見えだからね。
「おーい、ダニエルなにしてんの?」
ダニエルは驚いたまさか木に隠れていたのがばれるわけないと思っていたからだ。
「き、奇遇だね、グリッチ。」
この人絶対隠れて俺を見てたの隠そうとしてるよ。
「今そこに隠れてたよね。」
「あーそうだグリッチ、一緒に遊ばない?」
あ、話逸らした。
グリッチとダニエルは一緒に遊んでいた。
「ねえ、グリ。」
「グ、グリ?」
「あだ名だよあだ名、嫌だった?」
「別に嫌じゃないよ、好きな人にあだ名で呼んでもらって最高の気分だよ。」
「喜んでくれて嬉しいよ、よかったら僕もあだ名つけてほしいな。」
「あだ名か・・・」
何がいいかな?ダニエルだからダニとか?いややめておこう、どこかのなんとかピョンっていう妖怪になってしまう。
それじゃあ、エルとか?
自分的にはいいあだ名だと思うんだが。
「エルとかはどうかな?」
「いいね。」
「それじゃあ、エル何して遊ぶ?」
「鬼ごっこそれともかくれんぼ。」
「それじゃすぐ終わっちゃうよ。」
「そうだな。」
「エルー!エルー!」
グリッチはダニエルに向かって手を振っていた。
「グリちょと待ってよー」
二人ともとても幸せそうだ。
それからしばらくして、二人は草原に寝転んだ。
「ねえグリ、今どんな気持ち?」
「幸せだよ。」
「なんたって好きな人とこうやって一緒に居られるんだから。」
ダニエルは顔が赤くなった。
「そんなのずるいよ。」
ダニエルは小声で言った。
「そういえばエル、これ。」
寝転がっているダニエルに拳を向け、拳を開けた。
「わっ!びっくりした。」
拳の中にはカエルが入っていた。
「びっくり箱、なんちゃって。」
するとダニエルが笑い出した。
「わははははは。ほんとにグリは、面白いね。」
これ本当に面白かったのか?転生前の世界でしたらドンズべりしたのに。
あの時のは気まずかったな。
すると突然ダニエルがグリッチの手を握った。
「突然どうしたよ。」
「ずっとこうしていたい。」
エディーは魔法の練習をしていた。
「ウォーターボール。」
エディーは水のボールを木に向けて放ち、木は弾け飛んだ。
ちょっとイマイチかも。
もうちょっと魔力量を多くしてみよう。
エディーは前よりも魔力量を多くしてウォーターボールを木に放った。
すると魔力量が多すぎたのか、木、以外にも後ろにある山が半分吹き飛ぶ事態が起きた。
これは魔力量が多すぎたのか。
魔力調整難しいな。
グリッチは家に帰って絵本を読んでいた。
その読んでいる絵本の題名は、「さるかに合戦」
※作者はさるかに合戦はうろ覚えです。
昔、昔あるところに青色のカニと赤色のカニが平和に暮らしていました。
いつも通り青色のカニは、柿取りをしていました。
ですが、一つとても高いところに柿が実っており、手が届きませんでした。
するとおさるさんが青色のカニに話しかけてきました。
「僕が取ってあげようか?」
おさるさんがそう言うと青色のカニは、
「頼むよ。」
と、言いました。
そしたら、おさるさんが柿の木に登り柿を取ると、おさるさんは何を血迷ったか知らないけど、その柿を食べました。
青色のカニは怒りました。
そしたらおさるさんは近くのまだ熟していないマジで固い柿を取り、「ほら、そんなに柿が欲しいならあげるよ!」と言い、柿を青色のカニに投げつけました。
すると柿は見事に青色のカニに命中しました。
「ギャー!」
柿が命中した青色のカニは、ちょっと見せれないよねって、ぐらいの姿になりました。
おさるさんはそれを見て慌てて逃げました。
赤色のカニは青色のカニが帰ってこないことに心配しました。
赤色のカニは青色のカニがいつも柿を取っているところに向かいました。
すると何ということでしょう、青色のカニがとても無残な姿で死んでいました。
「何か話重くない?」
「これ、本当に子供が読む絵本なのこれ?」
赤色のカニはとても悲しみ、嘆き、こんな事をした奴を恨みました。それはもう言葉には出来ないくらい。
「話重いんだけど。」
赤色のカニは青色のカニを殺した奴を殺してやろうと思いました。
すると一つの情報が入ってきました。
その情報は、青色のカニはおさるさんに殺されたという情報でした。
赤色のカニは決めました、そいつに復讐をすると。
まずは仲間を集めなければいけません。
そしてなんやかんやありまして仲間が集まりました。
その仲間は、一万匹のカニでした。
「おさるさん一匹そんなにいる?」
赤色のカニは、その一万匹のカニを引き連れておさるさんがいるところに向かいました。
するとそこにいたのは、七千匹のおさるさん達でした。
そこには青色のカニを殺したおさるさんも居ました。
「なんか壮大になってきたな。」
すると赤色のカニが、「かかれ!」と、言いその一万匹のカニ達はおさるさんたちに襲い掛かりました。
おさるさん達も一万匹のカニに襲い掛かりました。
「合戦じゃん。」
おさるさん達は石を投げ、カニたちは持ってるハサミでおさるさんのしっぽや腕、手や首を斬りました。
「カニ結構やってること残虐だよ。」
「まだおさるさんの方が可愛いよ、石投げるだけだから、カニとか首斬ってるもん。」
そしてその戦いは二時間で決着がつき。
勝者はカニだった。
そして、赤色のカニは青色のカニの仇を取ろうと青色のカニを殺したおさるさんを殺そうとしました。
おさるさんは命乞いをしました。
「待ってくれ、俺もまさか死ぬとは思っていなくて。」
「頼む、命だけは、命だけは、取らないでくれ。」
ですが、赤色のカニはそれを聞こうとせず、おさるさんの首を斬りました。
今ここに赤色のカニは青色のカニの仇を取ることをできたのです。
めでたしめでたし。
「やっぱりこの世界の絵本は面白いわ。」
グリッチは、ぼそっと言った。




