第十一話 「夢っていいよね」
「ふんふふん〜」
グリッチは、陽気に鼻歌を歌いながら川辺で魚を焼いていた。
グリッチは魚を念入りに焼いていた。
しっかり焼かないと寄生虫とか入ったら、やばいからな。
魚を焼いて数分が経った。
「そろそろかな。」
グリッチは、地面にさしていた魚の串刺を抜き魚の串刺しを食べた。
この味、アユみたいだ。
結構美味いな。
でも、川の近くでご飯を食べていると、あの時を思い出すな。
たしか・・・
「これより、日米合同特殊訓練を開始する。」
「訓練の内容は各々の隊長に伝えている。くれぐれも、任務放棄をしないこと。」
「それでは、解散!」
「ウーラー!」
米国の特殊部隊員の声が響いた。
シールズの人達は、声でけー
一方、日本はあまり声は出しません。
出す時はありますけど。
しかもなんでアマゾン川で特殊訓練すんだろうか。
他に別のところもあったでしょうよ。
富士山近くの樹海とか・・・いや、あそこはダメだわ、あそこはとんでもないヤツが居るからだめだ。
ほとんどの人が殺されちゃう。
でもアマゾン川とか簡単すぎるでしょ。
「充希早く来なさい。」
雄大先生の声が聞こえた。
どうやら俺を呼んでるようだ。
「はーい、今行きまーす。」
充希は、雄大先生の方に走った。
凄え暑いし、じめじめしてるし、空気がまとわりつく。
充希は雄大先生と話しながら歩いていた。
「雄大先生、今回の訓練なんて言われたんですか?」
「そうですね、三日以内に目的地に着かないといけないていう事を言われました。」
「そうですか・・・」
「そういえば、食料とかあるんですか?」
「ありませんよ、現地調達しろと言われましたので。」
めんどくさいな、食料ぐらいくれないのか。
「ということで、あなたに命令を出します。」
「食料を確保してきなさい。」
正直めんどくさいから断りたいが、先生(隊長)の命令だからな、仕方ない。
「わかりました。ちょっくら食料取ってきます。」
充希は、森の中を歩いていた。
ただ歩いていたのではなく、獲物を探していた。
近くに、ワニとかアナコンダ居ねえかな。
血の臭いも無いし。ただ臭い森の匂いがする。
ていうか今回この訓練に参加したのは、日本は十三人、米国は三十六人、日本のほとんどはベレー帽の方の人たちがいいって言ってベレー帽の方の人たちに訓練に参加してたな。
シールズの方が訓練的にはいいんだけどね。
※個人の感想です。
あれ?地面がへこんでる。しかもずっとへこんでいるの続いてる。
蛇か?だとしたら結構でかい跡だな。
もしかしてアナコンダか?
だとしたら結構でかい。
十メートル級、いや二十メートル級か?
別に何メートルあっても俺はなんとかなるんだけどね。
とりあえず、この跡を辿ってみないとわからないな。
キャア、キャア、キャア。
よくわかんない動物の鳴き声が聞こえる。
猿か?
だとしたら少し黙ってくんないかな。
めっちゃジメジメするここ、日の光も葉っぱで隠れてチラチラとしか見えないし、アマゾンは嫌いだな。
水の音が聞こえる。近くに川があるのだろうか。
跡を辿っていくと、どんどん獣臭くなる。
蛇って獣なのかな?近づくたびに臭いんだけど。
川に着くと、アナコンダを見つけた。
「あ、アナコンダみっけ。」
しかもアナコンダと目が合っちゃった。
でも結構でかいな、見た感じ二十六メートルぐらい?
アナコンダは充希を見つけると、充希の方に向かってきた。
アナコンダって川の移動早いな、すげえ勢いで向かってくる。
それではアナコンダの殺し方について教えます。
※注意このやり方はあくまで充希のやり方なので、一般の方がやられると多分、お陀仏だぁ~になってしまいますので、もしアナコンダを見つけた際にはお逃げください。
ステップ一!
アナゴンダが近づいてきた際は、アナコンダは多分巻き付いてくるので、まずアナコンダの頭を掴みます。
ステップ二!
そしたらアナコンダの口に無理やり手を入れ、アナコンダの口を無理やり開きます。この時結構抵抗してくるので力がない方おやめください。
充希は、アナコンダの口に無理やり手を入れ、軽々とアナコンダの口を開いた。
ステップ三!
アナコンダの口を開けることができたら次は、アナコンダの顎を外します。
充希が、アナコンダの顎を外すと、アナコンダはとてつもなく暴れた。
すげぇ、めっちゃ川が波打ってんじゃん。
凄い、バチャバチャしてる。
ステップ四!
アナコンダの顎が外れたら、アナコンダの口を元に戻し、頭とあれなんて言うんだろうな?首っていうのかな?アナコンダの首みたいなところを掴みます。
そしてアナコンダを逆V字に折ります。
パキ!
骨の折れる音が鳴った。
アナコンダが痙攣している。
ステップ五!
刃物で、頭を突きます。そこら辺に落ちてる木の棒でも大丈夫です。
「オラよ。」
充希は、日本刀でアナコンダの頭を突き刺した。
アナコンダが動かなくなった。
以上、アナコンダの殺し方でした。
「充希は、どこまで行っているのでしょうか?遅いですね。」
雄大先生は心配していた。
「先生、アナコンダ取ってひまひた。」(アナコンダを口に咥えている。)
雄大先生以外は、充希に嘘でしょと思った。
「大きなアナコンダですね、どこでこれを?」
雄大先生は充希に質問した。
「ここから、七百メートル先の川で見つけました。」
充希は、そう答えた。
「そうですか。」
充希は、アナコンダを地面に置いた。
「雄大先生、アナコンダの捌き方教えてくださいよ。俺、アナコンダをさばくの初めてですし。」
「仕方ないですね、ではアナコンダの捌き方を教えてあげましょう。」
雄大先生は言うと刀を抜き、アナコンダを物凄い速さで捌いた。
「こんな感じに捌きますよ、充希。」
「雄大先生・・・」
「早すぎて見えませんでした。もっとゆっくりしてください。」
「それじゃあ、さばいてみて。」
「先生、早すぎて見えなかったんで、もう一度捌いてください。」
「さばいてみて。」
「だから先生、早すぎて見えなかったんで、もう一度捌いてください。」
「さばいてみて。」
「先生、人の話を聞いてください。」
そんなことがあったが、何とか充希は、アナコンダをさばいた。
ってのがあったな。あの時は楽しかった。
今も十分楽しいけど。
グリッチは魚の串焼きを食べた。
「美味い。」
これもアユみたいな味だ。
そういえばダニエルが魔法の練習するから昼ぐらいにいつもの場所に来てって言ってたな。
というか、今昼じゃん。
「やべー!急いで向かわないと!」
グリッチは急いで、いつも魔法練習している場所に向かった。
「お母さん絵本読んで。」
エディーはそう言って、アリスに絵本を渡した。
「いいわよ、読んであげるね。」
エディーは、アリスの太ももに座った。
「昔、昔、あるところに半分凍って、半分燃えている一本角の種族が居ました。」
「その種族は、氷と火を操り、また剣術や魔法を扱う種族で、周りの種族達は怯えていました。」
「その種族の名前は・・・」
「ごめんダニエル。遅くなった。」
「遅いよ、グリッチ。」
ダニエルは怒ってなさそうだ、むしろ心配している。
「でも良かった、来ないかと心配したよ。」
ダニエルは心配している表情をしていた。
「それじゃ始めよう。」
「おう。」
ダニエルは杖を持ち魔法を放とうとしていた。
さて何が来るかな。
爆発魔法とかやめてよ、全身真っ黒になるんだから。
「ウォータートルネード」(六階級攻撃魔法)
水の竜巻?
縦に長い水の竜巻がグリッチに近付いてくる。
竜巻なのに風が吹いていない、不思議だ。
いっそ、斬ってみるか。
※この人、何でも切ろうとする。
グリッチは、剣を抜いた。
水の竜巻は蛇行しながらグリッチに、向かって近付いてくる。
グリッチは水の竜巻を斜めに斬った。
竜巻を斬ると、体がびしょびしょになった。
水の竜巻だから、斬ったらびしょびしょになる。
だったら雷の竜巻は、斬ったらビリビリするのかな?
ぬるい水ならまだ良かったけど、めちゃくちゃ冷たい水だし、あとめっちゃ寒い。
「グリッチ大丈夫?今乾かすね。」
「ドライ」(九階級生活魔法)
暖かい風が杖から吹いてくる。
ドライヤーみたいな魔法だな。
そしたらグリッチが突然、
「ダニエルは、夢はあるか?」
と、言った。
「夢?」
ダニエルはきょとんとした表情をした。
「そうだね僕の夢は、世界一の魔術師になることかな。」
世界一の魔術師か・・・
いい夢だな。
「ダニエルならなれるよ、世界一の魔術師に。」
ダニエルは嬉しそうだった。
俺も、夢を聞かれた時あったな。
満月の夜、雲一つもない綺麗な空。
「充希は夢はありますか?」
雄大先生は、紅茶を飲みながらそう言った。
「夢ですか。」
充希はお茶を飲んだ。
「俺の夢は、ヒーローになりたいです。」
「ヒーローですか・・・」
「充希は、ヒーローになれますよ。」




