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特殊で愉快な異世界生活  作者: レキシン
第1章 異世界への転生
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第0話 「遺伝子怖い」

 俺は「森下 充希」(もりした みつき)31歳現役バリバリの特殊部隊で日本人だ。

 俺はこの日休みを貰っていた、だがこの休みがあんなことなるとは思いもしなかった。


 俺はこの日ある人から呼ばれていた。まあある人って言っても決して怪しい人ではない、ただどこにでも居る遺伝学の科学者だ。

 そしてその科学者の名前は、「井口 努」(いぐち つとむ)と言う。

 遺伝子学にとても詳しい人物だ。


 俺は特殊作戦の時にバーで酒を飲んでいる時にその人と知り合った。

 でも珍しい、俺を呼ぶなんて・・・何かあったのだろうか?

 でも聞くところによるとあの科学者は新しい生物を作ろうとしてるなんて噂されてたけど・・・もしその噂が本当だったのなら一体何を作り上げたのだろう?

 でもまあ俺に何か用事あるんだろうあまり深く考えないようにしよう。

 でも何か嫌な予感がする。

 何もなければいいが・・・

 



 充希は井口との待ち合わせ場所に着くと、そこには井口さんが先に待ち合わせ場所に着いていた。

 どうやら井口さんは三十分前行動ということを心がけているらしい。


 「こんにちは井口さん、お久しぶりです。」

 「どうもこんにちは森下さん、お元気でしたか?」

 「俺は毎日元気ビンビンですよ。ところで井口さんが俺を呼んだのはどうしでしょうか?」

 「そうですね、森下さんを呼んだ理由は遺伝子操作で生物が新しく生まれたので見てくほしくてお呼びしました。」

 遺伝子操作での生物作成か・・・嫌な思いでしかないけど井口さんは変なものを作り出していることはないだろう。


 「井口さんその遺伝子操作の生物作成と言う技術は俺もあまり見たことないので自分はワクワクしています。あなた程の科学者が作り出した生物はどのようなものなのか今から見るの楽しみです。」




 充希と井口はシルバーのアルフォード程のでかさの車に乗り研究所に向かった。




 それにしても、井口さんの研究所はすごい!!なんたって今目に映る全ての道具が最先端の器具なのだ、俺は今までいろんな研究所に行ったことあるがその中でも五本の指に入ると言えるほどすごいと思える研究所だった。


 「それにしてもすごいですねこの研究所は。」

 「いやいや、この研究所は他の研究所に比べればまだまだですよ。」

 へぇ〜これよりすごい研究所があるのか・・・行ってみたいな。

 でもここよりすごい研究所って、中国のあそこかアメリカのあそこだろうな・・・でもここも十分すごいと思うけど。


 「ところで俺に見せたい生物どこにいるんですか?」

 「こちらです。付いてきてください。」

 充希と井口は地下に向かうエレベーターに乗った。


 地下に行くのか、まあそりゃ下手したら生物兵器になりえないからな、地下の方が安全か。

 だが、なんだこの嫌な空気は、この肌にまとわりつくような嫌な空気は・・・でも井口さんの場合だ変な化け物は出てこないだろうそう願いたい。


 地下に行くと、絶対頭いいよねという見た目の研究員の人たちが沢山働いていた。

 それにしてもいろんな国の研究員がいる。あの人はアメリカ人かな?あっちはなんか日本人みたいな顔してるけど韓国人ぽいんだよな。


 「森下さん」

 「はいはい、何ですか。」

 充希は慌てた様子でそう言った。

 「こちらが新しく生まれた生物です。」

 「ほ〜すごいですね。なんかこうモフモフしている感じが・・・」


 「森下さんこちらの生物は、兎、ライオン、北極熊の遺伝子を組み合わせて作ったものです。」

 「え!まさか三つの遺伝子を組み合わせて、生物を作り出したってわけですか。」

 「そうです。ですが三つの遺伝子の組み合わせとなると暴走する危険がありますので森下さんに頼みがあります。森下さん、この生物に何かあったらこの生物を殺して欲しいんです。どうかこの研究にご協力していただくことはできませんか?」


 ・・・俺も散々いろんな生物を見てきたけど三つの遺伝子を組み合わせたものなので見たことない、確かにこの生物に何か異常が起きればここの研究員だけではなく、もし外に出たらかなりの被害と犠牲者が出てしまうだろう。だとしたらここは協力したほうが吉と見た。


 「わかりました。その研究、お手伝いしましょう。」

 「ありがとうございます。森下さん。」

 そして充希と井口は握手をした。

 「ところで俺は今から何をしたらいいんでしょうか?」

 「そうですね、やることと言っても特に無いですし研究所を見てみてはどうですか?」

 

 「良いんですか!!だったらちょっくら研究所内を見てきます。」

 「お気をつけて、迷子にならないようにしてくださいね。」

 「わかりましたー。」


 そうして、俺は研究所内を見て回った。

 研究所を見て回ってる時充希は、ふと何かが目に止まった。そして充希は近くで何かの研究をしている研究員の人に聞いてみることにした。

 「あのこれなんですか?」

 「これですか、これはホホジロザメの遺伝子です。」

 サミの遺伝子か・・・・しかも研究員によるとホオジロザメの遺伝子は普通に生きていて見ることは滅多に出来ずかなりレアな代物だという。

 「教えてくれてありがとうございます。」

 「それでは私は、研究に戻りますので。」

 俺はその研究員を寡黙な人だけれど研究熱心なのだなと思った。


 一通り研究所を見ると充希は井口さんが居る研究室に戻ろうと今まで来た道を辿って戻っていた。


 井口さんが居る研究室に戻っていると再び嫌な予感が頭によぎった。するとその瞬間サイレンが鳴ったのだ、俺は急いで井口さんがいる研究室に走って戻った。

 サイレンの音が研究所内に響いている。しかも研究員の人たちは急いで逃げており大慌ての様子だった。

 

 キーキーと高い音を立てサイレンが鳴っている。

 まあ俺はサイレン慣れしてるから冷静だったというか・・・てかサイレン慣れって何だ?

 とにかく俺は井口さんが居る研究室に戻った。

 

 井口さんの居る研究室に戻ると充希の目の前には大量の死体が転がっていた。普通の人なら悲鳴をあげたり吐き気を催すほど酷い光景であった。

 俺は死体なんて見慣れてるから何とも思わないがそれにしても酷い有様だ。

 そこら中に頭が吹き飛んだり、腕が吹き飛んだり、内臓が飛び出てる人が無数に転がっている。


 あーグロ。

 

 すると充希は机に置いてある資料を見つけた。

 「これはなんだ?」

 もしかしたらあの生物の資料なのだろうか?俺はそう思いながらその資料に目を通した。

 その資料に目を通しているとその生物の名前がわかった。どうやらその生物の名はM 2000だと言う、俺は最初戦車か戦闘機の名前かな?と思った。

 あとM2000にどんな遺伝子を入れてるのがわかった。やっぱり井口さんが言った通り兎、ライオン、北極熊・・・どうやら下の行にも何か書いてある様だったが血で汚れて見えない。

 そして充希はその資料を机に置き研究室の中央に居る M 2000が居るかどうか確認した。


 全くM 2000って絶対戦車とか戦闘機につける名前だよ。もしかしたらこの生物・・・生物兵器なのかもしれない。


 充希はM2000が居るか確認する為中央の格納エリアに歩いた。


 充希はM 2000が居るか確認するとなんと居たのだ、しかも優雅に丸くなって寝ていた。

 正直俺はホッとした。こんなのが外で暴れ回ったら普通の軍人でも戦車でも戦闘機でも軍艦でも勝ち目が無い。俺は正直居て良かったと思いながらこっからどうしようと考えていた。


 普通ならここで応援を呼ぶんだがこのタイプの生物は普通の特殊部隊員でも普通に殺されてしまうだろう。

 

 その・・・M2000姿としては、顔はライオンの頭で足はうさぎの様になっていて北極熊のように毛並みがフサフサで筋肉質で八メートル程の大きさであった。


 四足か・・・絶対あの前足でここで働いていた研究員の人達を引っ掻いたんだろうな。見るからにあの前足爪鋭くて血が付いているのだから。でも全体的に見て足の爪鋭いな。


 ・・・考えてばかりじゃ何も始まんない。


 ・・・さてどうする。俺一人で勝てるか?


 ちなみに俺の戦闘スタイルは剣で戦うそんな感じだ。今思ったよね「バカなのかって」まあ確かに現代には銃という便利な物がある普通ならみんなそれを使って戦うだろうだけど俺は銃は効かない何故かそれは弾丸は剣一本で弾くことができるからだ。みんなはどうしてそんなことができるんだって言ってるけど俺は努力したらできたと言っている。

 まあそんなことよりまずあれをどうにかしないといけない戦車と戦闘機の名前みたいな生物を・・・


 充希がそんな事を考えていると、なんとM 2000の目が覚めてしまった。

 俺は結構不安だった。

 もし先生が今の俺の姿を見たらどんな反応をするのだろう?

 そんな事を考えているとうっかりM 2000と目が合っちゃった。これ恋愛ものの物語だったらこの状態で目があったら恋愛に発展したりするんですけどって、今そんな冗談を言ってる暇ねえよ。


 絶対飛んでくるよな。こっちに飛んでくるよな。

 嫌だな。めんどくさいな自爆とかしねえかな。

 そうことを思ってるとM 2000が充希に向かって襲い掛かってきた来た。


 この高さ(三十メートル)をジャンプしただけで届くの。まじかよ。マイケル・ジョーダンも驚き。

 

 M2000は充希と同じ目線になると破壊力満点のビンタをした。

 そして俺はすぐさま刀を抜きM 2000を斬ろうとしただが剣がM2000の皮膚に入らず弾かれてしまった。


 「マジかよ、体は柔らかいと思っていたんだけどね。」

 だけどこの状況は前にも経験したことがある。


 中国の方で任務をしていたら突然ドラゴンが襲ってきて、あん時はドラゴンの皮膚に剣が入らなくてマジでもう駄目かと思っていただけどなんとか倒すことが出来た。でもあの時みたいにこのM2000を倒すことが出来るのか?


 すると再びM 2000の攻撃を行った。

 充希はとっさに刀でガードした。


 なんちゅうパワーだよ吹き飛びそうぜ。

 そして案の定充希は壁にめり込む勢いで吹き飛んだ。


 やべえパワーだ。普通攻撃ガードしたら吹き飛ぶとかねーだろ。そういうお約束だっただろ。


 壁に衝突した時充希は見事に頭から出血した。胴体だったらよかったのだが頭からとは・・・


 それにしても痛い。頭に長い針を刺されたようにズキズキとした痛みが充希を襲った。



 だが楽しくなってきた!!

 音楽。

 充希の頭の中ではヒップホップ系の曲が流れた。


 充希はM2000が居る中央格納エリアに飛び込んだ。

 


 再び充希はもう一度M 2000を斬れるか挑戦した。

 だが・・・

 M2000は充希の攻撃を素早くに避けた。

 そしてM 2000は充希の攻撃を避けながら充希の胴体にあたりに攻撃を食らわせた。

 そしてまた充希は壁へとめり込む勢いで吹き飛んだ。


 充希は壁に当たった瞬間意識が飛びそうな衝撃に襲われた。

 充希は酷くダメージを受けていて沢山の血を吐いた。口からも腹からも。


 「ハハハ・・・俺は今日死ぬかもしれないな。」

 充希はそう呟いた。

 充希の胴体は損傷がひどく骨が十本以上折れており内臓の内出血も止まらなかった。


 何か、何かないのか・・・

 充希は必死に解決策を考えていた。


 すると俺はある事を思い出した。

 そう先生とのある会話を・・・


 「雄大先生ゆうだいせんせいは斬れない物とかあるんですか?」

 「ハハハハ、私はありませんよ。」

 でしょうね。

 「先生は凄いですね。俺なんて中国の任務の時、ドラゴンを斬ることを出来なかったのですから。」

 充希はしょんぼりしていた。

「確かにまだ充希の剣はまだ荒削りですからね。斬れないの物があっても仕方がないです。」

 「じゃあ雄大先生、もしその刀で斬れない相手が出て来たら先生ならどうしますか?」

 「そうですね。私は三つ選択肢を考えます。」

 「一つ目はただ単に刀で斬りまくる・・・ですがこのやり方はただ脳筋戦法みたいな感じなんですよね。そしてこの戦い方は物凄く体力も消費しますし、その分敵にも近づきますから攻撃を当てやすいですがその分敵の攻撃も当たりやすくなります。」

 「この戦い方は私はあまりおすすめしません。」

 「二つ目は爆弾を投げること、と言ってもただ単に脳死で投げてはいけません。やり方としては敵の口にぶち込んだり、敵の体内にぶち込んだりします。そしてこの戦い方は爆弾一つあれば何とかなるんですけど、その分近づかないといけません。その分一つ目でも言った通り、敵の攻撃も当たりやすくなります。」

 「そして最後の三つ目はただ単に逃げる、それだけです。」

 「一般人の方々だったら三つ目おすすめします。」

 「あの雄大先生。」

 「何でしょう?充希。」

 「一つ目、三つ目はまだわかりますが、二つ目は無謀すぎます。戦ってる状態で敵の口に爆弾を入れるなど至難の技ですよ。」

 「ですが充希もしもう一度そのような敵に遭遇した場合は、私が挙げた三つの戦い方と違う戦い方をしてもいいですが、充希には二つ目に言った戦い方が一番得意だと思いますよ。」



 

 やるしかないのか・・・

 充希はポケットに手を突っ込んだ。


 爆弾はある、あいつは確か攻撃してる時に口を開ける癖があった。もしかしたら出来るかもしれない。


 充希は深く息を吐いた。

 

 「見ていてください先生・・・」

 充希は左手を硬く握り胸に当てた。


 そして充希はM 2000の間合いに突っ込んで行くと、M 2000も負けじと充希に突っ込んできた。


 どうにかして隙を生まなければいけない。攻撃の時に爆弾を入れようと思ったのだが今考えてみればあいつの手が邪魔だ。


 モン●ンみたいに手を斬ろうとしても斬れないし・・・


 すると俺は一つ作戦を思いついた。

 だが危険すぎる。

 だがここで俺がM2000倒さないと。もしこいつが外に出てしまったら一般人にも被害が・・・


 「・・・・・・」

 充希は考え込んでいた。

 そして考えてる間にもM 2000が攻撃をしてくる。

 

 どうすればいい、俺はどうすればいい。


 ・・・・・・

 

 俺はしばらく考え覚悟を決めた。

 一度 M 2000から離れると刀を構えた。

 充希の刀の構えは腰を低くく下げ、まるで野球選手のような独特な構えだった。


 「・・・しっかり構えてからの攻撃はいつも緊張するな・・・この命無くなろうともお前をぶっ倒してるよ!!M 2000!!」


 充希はM 2000を斬ろうと突っ込んでいった。

 そして充希が読んでいたように案の定M 2000はまっすぐこちらに向かってくる。そしてM2000は充希を見て口を開けた状態で熊の様に攻撃をしてきた。


 充希は爆弾をM 2000の口に入れようとした。

 するとM2000は充希の目の前から消えた。


 「消えた!?どこに行った?」


 確か井口さんは、三つの遺伝子を組み合わせてこのM 2000を作ったと言っていた。

 でも本当に三つの遺伝子なのだろうか?

 何故なら兎もライオンも北極熊も姿を消す能力なんて持ってなかったはず、ましてや消える能力ということは擬態の能力を持った生物の遺伝子が入っていることしか俺には考えられない。


 すると充希はM2000の遺伝子が書いてあった資料を思い出した。


 四つ目遺伝子はもしかしてあの時血で汚れて見えなかったとしたら・・・

 だとしたらもう四つ目の遺伝子は何が入っているんだ?擬態と言ってもカメレオンやタコ、様々な生物がいる。一体どれだろうか?

 そんなことを考えるていると、突然背後から M 2000は充希に攻撃してきた。

 

 「!?」


 その瞬間充希は咄嗟の判断で爆弾のピンを抜き次の瞬間にM 2000の口に爆弾を入れた。だが爆弾を入れた瞬間に充希はM 2000の攻撃を食らってしまった。


 そして数秒後爆弾が爆発しM 2000の頭が破裂した。

 一方充希は壁に激突した。

 

 

 「俺は、M 2000に勝ったのか?」

 充希はM2000を見るとM2000は頭が爆発の衝撃で無くなっており血が滝のように流れて死んでいた。


 「ま、まさか勝つとは。」

 いや今はそんな事を言っている場合ではない早く治療しないと。


 だが体が動かなかった。

 何故だろうか?全く全身に力が入らない。

 痛みが無くなっていくというか感覚が無い。

 しかも腹がほんのり暖かい。

 


 「これが、死なのか?」

 意識がどんどん遠のいていく、視界もどんどん狭くなっていく。

 息がしづらい、声がかすれていく。


 「それにしても良かった。あいつが外に出ないようにったのだから・・・ハハハハもしかしたらこんな死に方が、俺には似合うのかもしれないな。」



 

 「あれ?ここは・・・」

 充希は気づいたら一つの椅子だけが置いてある真っ白の空間の中に居た。


 「なんだまた変な実験なのか?真っ白な部屋に椅子一つあってそこにずっと座ってましょう。みたいな実験ですか?私はうつにはなりませんよ。それにしても死んだ後ってこんな感じの所に来るんだ何もないな。マジで何もない、いや椅子はある、白い椅子はあるぞ。」

 いや、椅子があってもな。

 

 「そういえば傷・・・治ってる。」

 充希は腹部の怪我を確認して見ると傷が治っておりしかも傷一つも付いていなかった。

 


 「やあやあ。」

 突然後ろから身に覚えない人の女性の声が聞こえた。

 「誰だ?」

 充希は後ろに振り返りそう言った。

 

 充希が振り返るとそこには白いドレスを着た白髪の見知らぬ人が充希を見ていた。


 「私わね。」

 すると充希が・・・

 「あなた、閻魔大王えんまだいおうですか?」

 と言ってしまった。

 ※充希は空気が読めない人である。


 「いや、違います。」

 「え、凄い、初めて閻魔大王に会った。」

 「ちょっと待って。ちょっと待って。何か勘違いをしているよ。」

 「いやーどうしたんですか閻魔さん・・・あれはどうしたんですか?」

 「あれって何?」

 「何言ってんすか、あなた何かよくわかんない木の板みたいな持ってるでしょ?」

 「木の板、しゃくの事?」

 「そうそう。へぇー閻魔の裁判ってこんな場所で行うんですね。自分的には後ろには火がとてつもなく燃えていて横に鬼が沢山居てみたいな感じかな?って思ってたけど・・・」

 「一体どうしたんですか?経費削減ですか?」

 「あの、とにかく私は閻魔じゃないです。」

 「じゃああなたは誰なんですか?閻魔大王の奥様ですか?」

 「違います!」

 「じゃあ誰なんですか?あなたは?警察呼びますよ。」

 「あーもう、うるさいですね。私は神様です。」

 「神様?」

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