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王子と妖精の、多分平和な物語

作者:響 蒼華
―あるところに、王子と妖精がおりまして

童話の王国と讃え称される美しい王国がありました。
王国には、愛され、祝福された素晴らしい王子がおりました。
その名づけ親であるフェアリー・ゴッドマザーと呼ばれる妖精は、気高い娘を選び出し。
王子の花嫁たるに相応しい『真実の乙女』として、王子の元へ導くのです。

それは、王国中の乙女たちが憧れながら語るおとぎ話。

しかし。
何故か、最近『乙女』が量産されているのです……。
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