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ユニーククラス戦乙女を獲得したのはいいのだが、その影響で美少女になったようだ  作者: 三毛猫みゃー


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第95話 レイネの進化?

 夏季休暇も半ばに入り、リンネたちは原初ダンジョンを潜りながらも適度に休暇をとっている。本日はリンネ、レイネ、アカリ、ミレイの四人で駅前のショッピングモールへ来ている。特に目的があるわけではなく、家でゴロゴロしていても仕方がないということでやってきと所だ。


「ショッピングモールに来たわけだけどどうするか」


「どうしよっか、お昼にはまだ早いけどなにか食べる?」


「ボクはまだお腹空いていないかな」


「レイネは朝ご飯をあれだけ食べたのにもうお腹がすいたのかしら」


「そうじゃないけど、ほら時間が中途半端だからそうしようかってことだよ」


 クーラーの効いたショッピングモールを四人は歩きながら、たまにお店を覗きこみ服などを見て回っているだけでもいい時間つぶしになっているようだ。


「リンこれとかどう?」


 鏡の前にリンネを連れていき、レイネが展示されている衣装のデータカードを鏡の横のスロットへ差し込むと、鏡の中のリンネがその衣装を着た姿になる。


「まあ悪くはないか?」


「次はこれを試してみて」


 アカリがレイネの入れたデータカードを抜き出してから新しくデータカードを入れる。鏡の中のリンネの姿がワンピースから一瞬で元の服に代わり、すぐに別の衣装へと入れ替わった。


「これも良いかも知れませんわ」


 今度はミレイがデータカードを切り替えると再びリンネの衣装が変わる。


「あのさ、俺ばかり着せ替えさせてないで自分の分とか選ばないのか?」


「だってリンを着せ替えしてたほうが楽しいし」


「そうだね」


「そうですわね」


「むぅ、もうそろそろいいだろ、他の店もまわろう」


 リンネが少し疲れた反応を見せたことで着せ替えは終わらせた。


「結局買わなかったね」


「いやさ、女性の服ってよくわからないんだよな」


 そういうリンネの今の格好はジャケットにデニムパンツの出で立ちである。レイネたちからすると少し物足りないというか、もう少しおしゃれにしてもいいのにと思っている。


 逆にリンネは最近胸元が締め付けられるような気がしているが、誰にも相談できずにいたりする。若干一名、いや後輩を入れると二名に知られた場合は血の雨が降るかもしれない。


 もし通販で頼んである人物に見つかった場合、いたたまれない空気に家が包まれると思うとそれもなかなか選択できない、そもそもリンネは下着を選ぶ基準などわからないので通販という手は使えない。


 そして一人でランジェリーショップに入るのもためらわれて今に至っている。さっさと覚悟を決めて店に入り店員に相談すれば解決する問題なのだが、その一歩が踏み出せない。


「ねぇリン、最近なにか隠し事していない?」


 変なところだけ勘が鋭いレイネがリンネの姿を視界全体に入れながら尋ねてくる。


「いや、別に何も隠し事とかしていないけど」


「そっか、私のきっと勘違いだね」


 レイネの視点はある一箇所を見ている。それを感じてかリンネはレイネから体を隠すように向きを変える。その時点で色々と察せられたレイネだが、特にそれ以上に反応をすることはなかった。


 そう言った一幕はあったものの、昼食を済ませた後はそれぞれ好きに買い物をしようということになった。


「それでお昼は何食べよっか」


「ボクはラーメンかな」


「わたくしはパスタがいいですわ」


「もうこの時点でバラけたか」


「普通にそこのビュッフェで良いんじゃないかな、あそこならラーメンもパスタもあった気がするし」


「両方あるのか。アカリもミレイもそれでいいか?」


「いいよー」


「かまいませんわ」


「それじゃあそこで良いか」


 お昼まではまだ少し早い時間のようで待ち時間なく入ることができた。ただこの日はいつもと違った。いつもこういう場所では乳製品を率先して選んでいるレイネが、普通の食事を選んでいた。


「レイネもしかして体調が悪いのか?」


「そんなこと無いけど」


「そうか、それなら良いのだが」


 リンネの心配をよそにパクパクとご飯を平らげていくレイネは特に体調が悪そうでもなかった。レイネはデザートとしてケーキまで食べて食事を終えた。


「さてと、それじゃあ一時間後に集合ってことでいいかな」


「ボクはそれでいいよ」


「わたくしも構いませんわ」


「私も問題ないよ」


「それでは一時間後にあそこのベンチに集合で」


「「「はーい」」」


 アカリとミレイは返事をするとそれぞれ別の方向へと歩いていった。残ったリンネも買い物に行こうとした所で、レイネが腕を組んできたので立ち止まる。


「どうしたレイネ?」


「リン一緒に行って欲しい店があるのだけどいいかな?」


 リンネは覚悟を決め一人でランジェリーショップへ行こうと思っていた所でレイネに捕まり反応に困っていた。それでもレイネを無碍にできないので頷いてレイネと共に歩き出す。


「それでどこに行くんだ?」


「すぐそこだよ」


 二人は腕を組み歩いていくとある店の前で立ち止まった。


「着いたよ」


 レイネに連れられてきたその店はランジェリーショップだった。それを見てリンネはレイネにバレていたことを再確認した。


「えっと……」


「ふふふ、リン実はね私最近ブラがきついなって思ってたんだよ、そして図ってみたらねワンサイズアップしていたんだよ」


「お、おう、それは良かったな」


 レイネのブラがワンサイズアップということは、AAAからAAになったということだろうか。リンネはレイネの胸元を見てみるが、服の上からは全く違いがわからないかった。


 機嫌のすこぶるいいレイネと共にお店に入ったリンネは、レイネが下着を見ているうちに店員に相談をしてサイズの合った下着を無事手に入れることができたのだった。

────────────────────

突然のことでありますが、諸事情により六月いっぱいまで週一更新とさせていただきたいと思います。

こちらは毎週金曜日18時でよろしくお願いします。

早めに目処がつきましたらその時は改めてご報告させていただこうかと思います。

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