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エピローグ

 会談が終わりそれぞれの国が自国の期間ゲートへとくぐっていく。リンネたちはその様子を自国の最後尾に並びながら見つめている。


 しばらくすると各国がいなくなり、日本勢も皆ゲートをくぐっていった。


「お兄ちゃんみんないちゃったよ」

「おう、俺たちも帰るか」


 まずはリオンがゲートを潜り、続いてアカリとミレイがゲートをくぐった。


「どうしたの?」

「いや、あそこさっきまで光っていたかなと思って」


 リンネが指を指す場所に視線を向けたレイネは首を傾げる。


「どうだったかな? でもあそこから帰った国ってなかったような」


 レイネが言うようにリンネたちが見ているゲートは先程まで光っていなかった。


「少し見に行ってみるか」

「やめておいたほうがいい気もするけど、お兄ちゃんが気になるなら行ってみる?」


 レイネのその言葉に反応をするでもなくフラフラとなにかに誘われるようにリンネは歩き出す。そんなリンネを訝しく思いながらあとに続く。


 先程あった各国の話し合いでわかったことになるが、ゲートのある場所と国の位置には関連性があるということがわかっている。地球上のある地点を中心として、原始ダンジョンの位置と連動しているようであった。


 日本の場合は、百階層を開放出来ているのは第一ダンジョン都市だけとなっている。そのために光っている日本のゲートの周りにある光の消えているゲートは、他のダンジョン都市のゲートなのだろうと言われている。


 そうした事から新たに光りだしたゲートの大体の国も推測できるのではないかとレイネは思っている。


「お兄ちゃん?」


 リンネに何度か話しかけていたレイネだが、リンネから反応が帰ってこないことに訝しく思い、リンネの腕を引っ張った。


「えっ」

「お兄ちゃん大丈夫?」

「あ、ああ、大丈夫だ。なんだか呼ばれているような気がしてな」

「呼ばれている? あのゲートから?」

「多分……」

「皆が心配しているかもしれないから今日はもどろ?」


 リンネの様子がおかしいと思ったレイネは、リンネの腕に腕を絡めて、自分の無い胸に押し当てる。


「そうだな、今日は帰ろうか。良く考えたら英語もまだうまく話せないし、他国の人がでてきたらそれはそれで困るよな」

「あはは、確かにそうだね」


 リンネは一度だけ光っているゲートを見てから日本の脱出用ゲートへ向かって歩き出した。


『──────────────────────』


「レイネなにか言ったか?」

「何も言ってないけど」


『──────────────────────』


 再び何かが聞こえた気がしたリンネは、先程のゲートがある方向へ振り返った。


『見つけた! わたしのミューズ』


 わからない言葉のはずなのにしっかりと何を行っているのか聞こえた瞬間、リンネは一人の女性に抱きつかれそのまま地面へ押し倒されていた。


「えっ何!?」


 突然どこからともなく現れた少女の姿に驚いたレイネは驚き目を見開いた。先程まで確かに誰もいなかったはずなのに、レイネには突然現れたように見えた。


 リンネに抱きついている少女は、長い銀色の髪と翡翠色の瞳をしていた。肌の色はどこまでも透き通るような白い色をしているが、決して病的には見えなかった。


「君は──」


 リンネは抱きついている少女に問いかけようとした所で、言葉を止めざる得なかった。なぜなら少女はリンネの唇を塞ぐように、自らの唇を重ねたからだ。


 そしてリンネと謎の少女の意識は闇の中へ落ちていった。

 というわけで、一旦このお話は終わりとなります。

 続きは、書くかどうかはわかりません(=^・・^=)。

 書くとすると「世界解放編」って感じですかね。


 そもそもこのお話は三人称の練習のためにはじめたものだったりします。

 結果は三人称はむずかしいという結論に至っただけだったりします。

 本当は高校編が終わったところで終わるつもりだったのですが

 なぜかだらだら続いちゃいました。


 こんな終わり方になっちゃいましたが、ここまでお付き合いいただいた皆様には感謝を。また別の作品でお会いできましたら嬉しく思います。

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