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第7章 魔闇レイ

今後はなるべく1日か2日に一回のペースで更新できるようにします。

その分少し短くなるとは思いますが、そのほうが僕的にもテンポよく進めていけると思うので

「翔輝~、起きろ~!朝だよ、特訓だよ~!」


一度目は覚めたが自分が異世界に来たことを改めて確認し、憂鬱になって二度寝|(不貞寝)をしようともう一度昨日レイに借りた寝袋に入り込んだところにそれはやってきた。

特訓という言葉から声の主がレイだという事は推測できたが、あまりにも昨日とのキャラが違いすぎる。別人ではないか。

これには朝に弱い翔輝もさすがに目を覚まし、寝袋から這い出る。


「レイ、お前熱でもあ―――」


目を擦りながらそう言い掛けたが、レイの姿を見て驚いて絶句した。


「ん?あそっか、昨日は何にも説明してなかったね。」


レイは何事もないかのように喋っているが、その姿を見た翔輝はフリーズしている。翔輝の目に写っている光景を解説しよう。

目の前にいるこの人物の声は、確かに魔闇レイその人の声と完全に一致する。

しかし、外見が違いすぎているのだ。髪、目、服装、口調、顔に至るまで全てが昨日の魔闇レイとは他人レベルでかけ離れている。

昨日の鮮やかな紅の長髪は全て茶色く染まっていて、瞳も昨日と違い濃い茶色に変わっている。口調も若干、というかかなり昨日と比べてテンションが高すぎる。

服装も昨日のマントのようなものではなく、明るい茶色をしたワンピースを着ているだけだ。昨日と比べたら随分とあっさりした感じである。

顔も昨日のような妖艶さはかけらも無く、純真無垢な子供のような笑顔で翔輝の前にちょこんと座り込んでいるそれは、どこからどう見ても翔輝の知っている魔闇レイではなかった。


「・・・あ、もしかして双子か?」

「違うよ、昨日と同じ魔闇レイだよ。って、『昨日と同じ』じゃないか、ちゃんと言うと『昨日の夜と同じ』だね」

「ちゃんと順を追って説明しろ。何だよ、『昨日の夜と同じじゃない』って?」

「僕はね、確かに昨日の夜翔輝と譲葉が会った魔闇レイだよ。だけど今の僕は昼の人格、狼女の魔闇レイなのさ」

「・・・つまり?」

「ん~、難しい話全部飛ばして言っちゃうと、ぶっちゃけ僕は二重人格なんだ」

「あ~、そう言ってくれれば分かるよ。さ、難しい話とやらを頼む」

「案外驚かないんだね」

「これだけ自分の周りでおかしなことが起こってんだ。これくらいでいちいち驚いてたら身がもたねぇ」

「それもそうか。さて、じゃあ難しい話をしようか。僕は確かに魔闇レイ、昨日の彼女もまた魔闇レイ。つまり、この『魔闇レイ』という人物の体は二つの人格によって制御されてるんだよ」

「しかし、何で二重人格なんてめんどくさいことになったんだ?」

「僕の親は女ヴァンパイアと狼男でね。だから僕は二つの種族の血を引いてるんだ。」

「それだけの理由か?そんなんだったらこの世界は二重人格だらけになるんじゃないか?」

「僕の場合は特別だよ。でもちょっと複雑だから特訓の準備しながら話ししよう。僕は先に言ってるから君は自分の武器持って外に来てね。」

「お、おぅ、分かった」

「それじゃ、僕も自分の武器持って外で待ってるから。あ、でもゆっくりでいいから。それじゃお先に」


レイはそう言って部屋を後にする。部屋と言っても、翔輝と譲葉が寝ているのはレイの倉庫なのだが。


「ホントにアイツ昨日のレイと同一人物なのか?正直信じられない・・・」

「・・・ん、翔輝さん」

「あ、悪い、起こしたか、って寝言かよ。何で寝言で俺の名前が?」


譲葉も同じく寝袋から顔だけ出して翔輝の横で寝ている。昨日寝た位置からほぼ全く動いていない。驚くべき寝相の良さだ。

自分の名前を呼びながら笑顔で寝ている譲葉の姿に、翔輝は少しだけドキッとしてしまった。


「全く、翔輝さんは役に立ちませんね~・・・」

「夢の中でまでそれかよ・・・?」


一度苦笑交じりのため息をついてから自分の武器、つまり刀を持って髪を掻き毟りながら倉庫を出た。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「あ、来た。思ったより早かったね」


外に出ると、レイはかなり高いところにある木の枝に座って翔輝を見下ろしていた。


「これと言ってやることもないしな。さ、話の続きだ」

「いいよ。どこまで話したっけ?」

「お前が二重人格で、お前の場合特別だってこと」

「あぁ、そうだったね。」


翔輝がそう答えるとレイは「よいしょっと」と言う声と共に枝から地面に飛び降りた。かなり高いところから降りたはずなのに、レイはなんでもないようにふわりと着地した事に翔輝は驚いたが、それよりもレイの話が気になったのであえて聞かなかった。

ちなみに飛び降りる際にはちゃんとワンピースのスカート部分を手で押さえていたのでサービス等は一切ございません。


「じゃあ特別な理由を説明するよ。まず原則として二つの種族のハーフが生まれた場合、位の高い種族の遺伝を濃く引いて生まれてくるんだ。ちなみに種族の位って言うのは鬼、魔物、獣人、エルフの順だね」

「鬼?鬼は確かずっと昔に滅んだんじゃなかったっけ?」

「滅んだよ。あくまで参考までにってことさ」

「あっそ。あれ、でもそれだとおかしくないか?その順番のままだと魔物の遺伝だからヴァンパイアになるんじゃないのか?」

「本当はそのはずだったんだぁ~。でもお父さんは純粋な狼人間、お母さんがヴァンパイアと獣人のハーフでね。」

「・・・え、待て待て待て。つまり・・・何?」

「実を言うと僕にもいまいち分からないんだぁ~」

「当事者がそれかよ?」

「まぁそれは置いといて、結構複雑なんだよ。仮に計算しようとしても魔物と獣人の中にもランクがあってね、例えば狼人間は犬人間より上だし、吸血鬼はオークより上。それも全部ハーフの人たちの血の割合に影響してて、そう言うのを全部計算に入れるとルービックキューブの色の配置のパターンと同じくらいの割合のパターンがあるみたい」

「うわぁ、そりゃまたとてつもないな。それって何兆とかの割合のパターンがあるってことか?」

「そう見たいだね。僕も詳しいことはよく分からないけど、二重人格が生まれるのはその何兆パターン中一つだけなんだって。つまり二つの種族の血がちょうど50%の割合で交じり合ってる状態にならなきゃいいけないみたい」

「成程、それでお前がその何兆分の一の確立で二重人格になったと」

「そういうこと。ただ幸いだったのが、僕が獣人でもう一人がヴァンパイアだったってこと。僕は普通の人たちと同じ昼行性、ヴァンパイアの僕のほうは夜行性だから日の出日の入りを境に毎日入れ替わってるんだ」

「そういうことか、複雑だけどまぁぼんやりとは分かった。要するにお前は二重人格で昼は狼女、夜はヴァンパイアってことだな」

「すごい大雑把に言えばそうなるね。でもまぁ、それくらいの理解でとりあえずは十分だよ」

「はい、じゃあ質問」

「いいよ」

「狼女って言うのはあの月を見ると狼になるアレか?それとも町にいたテリアみたいな二足歩行の獣みたいな奴か?」

「僕はどっちかって言うと後者だね。テリアさんとはちょっと違うけど。テリアさんは獣人だけど獣の遺伝が濃く出たタイプの獣人なんだ。僕は獣人の状態もピッタリ50%ずつ持ってるから自由に変われるんだ。今は楽だから人の格好してるけど、テリアさんみたいに半獣人になることも出来るし完全に狼になることも出来る。」

「随分便利なんだな」

「まぁ確かに便利だけどこれのせいで苦労したこともたくさんあるんだぁ~。でもこれ以上話が長くなるのも嫌だからとりあえず特訓しちゃおう」

「了解。あ、でも今お前はヴァンパイアじゃないんだよな?斬ったら死ぬんじゃないか?」

「死んじゃうね。だから全部峰打ちでお願い」

「御意」


そう言うと翔輝はレイから少し距離をとって刀の柄に手を掛ける。レイはあくまで自然体で微笑みながら翔輝と対峙している。

数秒の硬直状態の後、唐突にレイが聞いた。


「あ、でもその前にご飯食べようか?お腹空いちゃった」

「だああぁぁ!」


あまりに唐突な提案に思わずずっこけてしまった。


「あれ、ダメだったかな?」

「いや、ダメじゃないけど・・・。そんなことを唐突に言われるとはさすがに予想外だった」

「あはは、ゴメンね。じゃあとりあえずご飯食べよ。君は料理できるの?」

「人並みには」

「じゃあお願いできる?僕料理あんまり得意じゃなくて・・・」

「いいよ、じゃあお前は譲葉起こしてきてくれ。あいつ寝起きはいいからすぐに起きてくるはずだ」

「分かった、じゃあお願いね」


レイは相当空腹なのか、小走りで譲葉が寝ている倉庫へと向かった。

「面白ぇ奴」と苦笑しながら呟いてから小屋に入り、早々に朝食の準備に取り掛かった。


複雑、というか超適当です^^;

ぶっちゃけルービックキューブと同じ位パターンがあるなんて知らない、って言うか十中八九間違ってますwww

調べてみたんですけど、ルービックキューブって1000京(1000兆の千倍)以上のパターンがあるんですね。始めて知りました。そんなに割合のパターンあるわけねぇよww

まあ誰もこんな小説にそこまでリアリティを求めてないと思うので、これでいいかって感じです

って言うかあんな説明で皆さん分かりましたか?分かりにくくてすいません・・・T_T

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