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第50話 イライラの原因

50話です!そしてユニークアクセス10000人越えです!

読者の皆様本当にありがとうございます!これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!


あ、更新が遅れたことの言い訳は後書きで・・・;

・・・おはようございます。翔輝さんほどではありませんが朝に弱いのでちょっと機嫌が悪い譲葉です。

今日は、昨日の明日です。・・・えぇ、間違ってはないですよね?

もう少し詳しく説明すると、翔輝さんの依頼の手伝いをして散々な思いをして帰ってきた日の翌日です。

それにしても、やっぱり子供って恐ろしいですね。純粋なので何の遠慮もなく色々してくるんですよ。

はぁ、本当に疲れました・・・。当の本人(私の横で爆睡中)は全然なんでもないって感じでしたけど。

って言うか全然大丈夫なら私達を巻き込まないでくださいよ・・・。

何かそんな事を考えていると余計に腹がたってきます。と言うわけで、腹いせに翔輝さんを叩き起こしましょうかね。時間も・・・ちょっと寝坊してしまったのでかなりギリギリですし。


「翔輝さん、起きてください。遅刻しますよ?」

「・・・」

「起きてください、この間居眠りのし過ぎで怒られたばっかりなんですから、これで遅刻はまずいですよ?」

「・・・大丈夫だろ、あと5分くらい・・・」

「ダメです、私の計算だとあと2分以内に起きて支度しないと間に合いません」

「・・・じゃあ潔く遅刻する・・・」

「いい加減にしてください」

「っだ!」


私は翔輝さんの戯言を無視して寝袋の横を思いっきり引っ張ると、寝袋はまるで寝袋自信が寝返りをうったかのように転がり、中に入っていた翔輝さんは顔面を倉庫の床に強打しました。


「何すんだ!?」

「あ、起きましたか。すごいですね、朝から完全覚醒してるじゃないですか」

「そりゃ誰だっていい感じにまどろんでる時に顔面強打したら完全覚醒するわ!」

「まぁいいじゃないですか、遅刻するよりはマシじゃないですか♪」

「ふざけんなああぁぁぁ!」


あ~、ちょっと気分爽快です。

しかし時間が結構ギリギリなので朝の言いあらそ・・・会話は途中で強制終了して小屋の方に向かいます。

今週はウルさんが朝食当番なのですが、この時間じゃ朝食を食べてる暇もないですね。

そんな事を考えながら小屋に入ると、ウルさんが冷蔵庫の前で固まっていました。一瞬、その首筋に汗が流れたのを私は見逃しません。


「・・・ウル、飯は?」

「・・・え、えへへ~・・・」


翔輝さんがそう聞くと、ウルさんは冷や汗を浮かべながら引きつった笑顔でこっちに笑いかける。・・・なるほど、食材がなかったと。


「昨日確認しなかったんですか?それも含めて朝食当番の仕事なんですからしっかりしてくださいよ?」

「うぅ・・・ごめんなさい」

「まぁ幸い今日は朝食食べてる時間もなかったのである意味ちょうどいいですけど」

「はぁ・・・」

「・・・まぁそんなに気にすんな」

「・・・ぁ」


翔輝さんはそう言うと今にも泣きそうな顔をしているウルさんの頭を撫で始めた。

最初は何がなんだかと言う顔をしていたウルさんでしたが、次第に心底幸せそうな顔に変わってきました。


「・・・翔輝さん、ウルさん、急がないと遅刻ですよ?」

「あ、ゴメンね、今行くから」

「別に遅刻したっていいだろ・・・」

「ダメに決まってるでしょう?つべこべ言わないで急いでください」

「・・・了解」


・・・翔輝さんがウルさんを撫でているときにちょっと、こう、何でしょう、説明しにくい気持ちになったのは秘密です。

と言うわけで朝食を抜いて登校です。学校に到着したのは、授業開始2分前。ギリギリセーフですね。

そしてお昼休み―――


「腹減った~・・・」

「お弁当の事すっかり忘れてましたね・・・」

「うぅ・・・アイムハングリ~・・・」

「何で英語?」

「・・・僕が覚えてる数少ない文章の一つだから」


・・・それ微妙に理由になっているような、なっていないような・・・。

それはともかく、この空腹をどうにかしないとです。この学校の学食は・・・まぁぶっちゃけ質は最悪です。

勿論私達の世界の高校の学食のレベルが高かったと言うのもありますが、それを差し引いてもこの学校の学食は相当な事がない限り食べたくありません。

私達がこっちの世界の食べ物に慣れていないのであまりおいしく感じないのかもしれないんですけど、とりあえず進んでここの学食は食べないでしょう。


「・・・しょうがないか、コンビニ行ってなんか買ってくる」

「え、いいんですか?」

「・・・お前自分の分も買ってきてもらえる前提で話してるだろ?」

「だって翔輝さんですし」

「・・・何がいいんだ?」

「何でもいいです」

「僕も!」

「じゃああたしも」

「何で弁当持ってるお前まで?」

「別にいいでしょ、飲み物の一つや二つ。あたし紅茶。甘いのね」

「あ、僕ココア!」

「好き勝手注文しやがって・・・。譲葉は本当に何でもいいんだな?」

「えぇ、お弁当と何か飲み物があれば」

「はいよ、じゃあちょっと行ってくるから」

「食べる時間も考えてちょっと急いでくださいね」

「御意」


短くそう答えると翔輝さんは小走りで教室を飛び出していった。・・・今になってやっぱりお茶にしておけばよかったかな、何て考えても無駄ですよね・・・。


「エミー、それちょっと食べさして~」

「ダメ」

「僕のが来たら分けてあげるから~」

「ダメだって」

「・・・ケチ」

「ケチで悪かったわね」


そんなやり取りを傍らで見守る中、待つ事二十分。教室に息を切らした翔輝さんが入ってきた。若干荷物が多すぎる気もしますけど、気のせいでしょうか?


「た、ただいま・・・」

「翔輝~!遅いよ~!」

「わ、悪い・・・」

「どうしたんですか?何かありました?」

「ちょ、ちょっとな・・・」

「あ、夢幻君」


教室の入り口の方から声が聞こえたのでそっちを向くと、見慣れた女の子が立っていました。このクラスの委員長です。


「早いね。来る前に待ってて受け取ろうと思ったのに。仕事があったからちょっと遅れちゃったみたいだね」

「あ、悪い、俺が届けようと思ったのに」

「ううん、大丈夫。こっちこそゴメンね、疲れたでしょ?」

「ほんの少しな。ほれ、頼まれてたモン。これで全部だろ?」


そう言って翔輝さんは手に持ったビニール袋をその子に渡す。渡された子は中身を確認し、それを終えると満面の笑みを浮かべてお礼を言って教室を出て行った。

翔輝さんはそれを見送ると再び私達に向き直って、もう片方の手に持ったビニール袋をテーブルの上に置いた。


「ほれ、弁当と飲みモン」

「・・・翔輝さん、さっきの子は?」

「このクラスの委員長だろ。何だ、知らなかったのか?」

「いえ、そう言うわけじゃないんですけど、何か頼まれてたんですか?」

「あぁ、委員会で使おうと思ってたものが予想以上に数が足りなくて急遽買出しに行く事になったらしいんだが人手が足りなくて仕方なく俺にお願いしたんだと」

「・・・要するに使いっ走り?」

「まぁ。でも別にいいだろ、どうせコンビニの近くにある文房具屋にちょっと寄るだけだったし」

「まぁどうするかは翔輝さんの自由ですから構いませんけど・・・」

「だろ?さて、じゃあとっとと食べようぜ?」


『ゴォ~・・・・・ォン』


「・・・放課後に」


鉄拳制裁です。遅れてしまった事に対してもですけど、委員長さんと遊んでいたからです。

さて、そんなわけで空腹と戦う午後の授業を想定していたんですが、午後の授業は基本的に自習だそうなのでそこでお弁当を素早く完食し、難を逃れました。

そんな自習時間での事です。


「うううぅぅぅ・・・」


・・・。


「うううぅぅぅ・・・!」


・・・。


「にゃああぁぁぁ、もう!」


・・・にゃああぁぁぁ?


「んだよ、うるせーな!寝られねぇじゃねぇか!」

「わかんないんだもん!全然!」

「って、お前自習時間にちゃんと勉強してんのか」

「当たり前でしょ?勉強しないのなんてあんたとウルくらいよ」


確かに翔輝さんとウルさん以外はちゃんと勉強してますね。こういうのを少しは日本の学校も見習って欲しいですね。


「はぁ・・・。翔輝、教えて」

「何で俺が?譲葉に教えてもらえばいいだろ?あいつのほうが成績いいし賢いんだから」

「譲葉じゃレベル高すぎて聞くに聞けない。と言うかあたしなんかが譲葉の勉強を邪魔しちゃ悪いって感じがする」

「それは何となく分かるが・・・」

「だから教えて。癪だけどあんたも結構頭いいんだから」

「しゃあねぇな、どこ?」

「ここ」

「・・・あぁ、ここは・・・」


・・・私ってそんなに色々聞き難いんですか?

そんな事気にしないで色々聞いてくれてもいいんですけどね。

と言うかむしろ聞いてください、なんか翔輝さんとエミーさんが一緒に何かやってるとイライラしますから。

そんな自分でもどうしてか分からない気持ちになってさらにイライラが募ってしまった学校での一日も終わり、放課後。


「翔輝さん、今日もあるんですか?」

「あぁ、だから悪いけど一緒には帰れない」

「分かりました、じゃあ私達は先に失礼しますね?」

「あぁ、6時までには帰るから」


私はそこで踵を返した・・・んですが、ちょっと気になる事があったので立ち止まりました。


「・・・先生は?」

「先生?あぁ、リーフ先生の事か?」

「幼稚部の先生です」

「リーフ先生がどうかしたか?」

「帰るんですか?」

「そうだな、職員室で仕事した後に返ってるって言ってた。それが何だ?」

「・・・なんでもないです」


いやいや、何を言ってるんですか私。いくらあの先生が若くても一応先生ですから、そう言うのはないですって。

そもそも何を気にしてるんでしょう?別に翔輝さんが誰と何をしててもどうだっていいじゃないですか。

と言うわけでいつものようにウルさん・エミーさんと一緒に下校です。途中でエミーさんとも別れ、ウルさんと帰る途中での会話。


「そういえばさ、譲葉なんでそんな機嫌悪いの?」

「え?べ、別に機嫌悪くなんかないですよ?」

「嘘だよ~、さっきから短い返事しかしないし全然笑わないし」

「そ、そうでしたっけ?」


全然覚えてないです。と言うか私ちゃんとエミーさんにさよなら言いましたっけ?それすら覚えてないんですけど・・・。


「何かあったの?」

「いえ、何かってわけでもないんですけど・・・。・・・今日見てて分かったんですけど、翔輝さん女性の方以外と全然喋ってないなぁ、って」

「・・・あぁ、言われてみればそうだね」

「まぁ翔輝さんは女性に優しい、と言うか甘いので好感がもてる、と言うのは分かるんですけどね・・・」

「・・・ヤキモチ?」

「ち、ちがいますよ!断じて!」

「分かった分かった、そんな必死に否定しないでよ・・・」


や、ヤキモチ・・・?そ、そんなまさか・・・。あ、あはは・・・。

それにしても、どうして今日はこんなに何に対してもイライラしてしまうんでしょうか・・・。主に翔輝さん関係ですけど。


~その夜~


「それじゃミラさん、おやすみなさい」

「えぇ、おやすみなさい。また明日の夜にね」

「はい」


ミラさんに挨拶して私は小屋を出て倉庫に入る。そこには相変わらず寝ている翔輝さんと私の寝袋があって、音は翔輝さんの寝息以外は完全な沈黙しかありません。

それがなんだか妙に恥ずかしく思えてきてしまって、私は無意識に寝袋を翔輝さんからできるだけ離れた場所に移動させ、それに潜り込んで眠るために目を瞑ります。

十分後・・・。


(・・・眠れない)


ダメだ、今日帰り道でウルさんに言われた言葉のせいで妙に翔輝さんを意識してしまって・・・。

・・・仕方ないですね。

私は寝袋を持って倉庫から出て、外に寝袋を敷いて中に潜り込みました。

さすがに今から小屋に入って翔輝さんと一緒じゃ寝れないからここで寝かせてください、なんて言ったらミラさんにまでからかわれそうですし、だったら外で寝るしかないですよね?

そもそも寝袋って言うのは外でキャンプするときなどに使うものなので防寒機能もばっちり!のはずですし、大丈夫です。

と言うわけで、おやすみなさい・・・。

はい、と言うわけで更新が遅れた言い訳です。ブログのほうにも書いたんですが、ほとんどの人は読んでいらっしゃらないと思うのでここにも書かせていただきます。

えっとですね、まずは50話目なので何か特別企画をやろうかと思ってたんですけど、結局いいのが思いつかずやっぱり普通の話にしよう、という結論に達するのに一日使用

その後、50話目なのであんまりどうでもいい話は書きたくないと思って色々試行錯誤していくうちに2日ほどが過ぎ、その間にユニークアクセス10000人突破

さらに学校もテストなどで忙しく小説に割く時間が少なくなってしまったのも要因の一つです

極めつけは、この最新話を半分ほど書いた時にパソコンに異常発生。インターネット強制終了による全データ消去・・・T_T

それが発生したのが午前2時を回ってたのでその日は力尽き、次の日に全速力で書いて全速力で更新して、現在に至るというわけです


まぁ壮大にした割にはありがちな理由ですが、つまりはそう言う理由で更新が大幅に遅れてしまいました。本当に申し訳ありません・・・


さて、長くなってしまったのでここらで失礼します。

最後に、感謝を。この小説を読んでくださって本当にありがとうございます!ユニーク10000人、本当に嬉しく思います!この調子で頑張っていくので、これからもこの小説を読んでいただければとても光栄です!

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