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第42話 あけましておめでとうございます

時差の事すっかり忘れていました・・・

ホントは大晦日とお正月で二日連続更新しようとしたんですが、時差があるの忘れてて失敗しました;。今アメリカは大晦日なんですがね・・・。

と言うわけで多分明日は更新しません(どういうわけだ)。って言うか普通に大掃除とか色々あって忙しいんで無理です、すみません。

って言うか内容ほぼ全くデタラメです。これこの話でやる必要なかったような・・・

と、とにかく今年最後・・・じゃなく最初の話、どうぞお楽しみください

「・・・だる」

「一年の終わりに言う事がそれですか?もっと何かあるでしょう?」

「だるい時にだるいと言って何が悪い」

「それはそうかもしれませんけど、一年の最後くらい有意義に過ごしましょうよ」

「・・・だる」

「それもうさっき聞きました」


皆さんこんばんは、おはようございます、それかこんにちは。譲葉です。

もうすぐ一年も終わりですね。現在時刻は10時、外の天気は大雪。あと2時間で年も明け、めでたく新年を迎える事になります。

今私は翔輝さんと一緒にミラさんの小屋にいます。ミラさんはこんな時期でもしっかり食糧確保に行っていて、エミーさんはさすがに年末は家族の方々と過ごすようで来ていません。

テリアさんから忘年会をやらないかと誘われたんですが、色々してもらいっぱなしで悪いと思ったので今回は遠慮させていただきました。

皆さんの一年はいかがでしたか?私は・・・そうですね、こんな世界で年を越す事になるとは思いもよりませんでしたが、まぁそれなりに楽しめました。

ただ少し文句を言わせてもらってもよろしいのならば、翔輝さんにもう少ししっかりして欲しかった事、そしてやはりこんな世界に来たくは無かったです。

あ、別にこの世界が嫌いと言ってるわけではないんですよ?ただやっぱり元の世界が恋しいというだけです、そこにいる家族や友達の皆さんも含めて。

そして最初の『翔輝さんにもう少ししっかりして欲しい』という事なんですが・・・。


「暇だ・・・」


ご覧の通り年末だと言うのにダラダラしてます。

別に年末にしっかりしなきゃいけないとは言いませんが、これはひどいです。

さっきから一言目は「だるい」二言目は「暇」ばっかり連呼していて理由は「俺だぞ?」ですって。何となく納得ですけどそれを許すのもどうかと思いまして・・・。

まぁ確かにだるいのも暇なのも分かるんですよ。年末は何となく体がだるくなりますし、いつも見ている「紅白○合戦」や「○ってはいけない」等が見れないので確かに暇です。

しかしそれが出来ないなら色々他にもできる事はあると思うんですよ。散歩するもよし、知り合いに年末の挨拶にいくもよし、年越しそばを用意するでもよし。

でもそれらを提案しても翔輝さんさっきから「このクソ寒い時期に何でわざわざ外出しなきゃならんのだ」とか言ってこの間買ったコタツから一歩も動こうとしません。

去年はもう少し構ってくれたんですが、今年は例年に増して「やる気なしオーラ」を放出しています。・・・もう恥を捨ててぶっちゃけます。

寂しいです。

まだそういった経験をしたことが無いので分かりませんが、バイトや仕事で年末に働いている彼氏に合えない女性の心境と言ったところでしょうか。


「翔輝さん、構ってくださいよ~・・・」

「何をしろと?ゲームか?生憎俺はさすがにゲームはポケットに入れてないぞ。漫画も残念ながら入らない」

「違いますよぉ、とりあえず一緒に何かやりましょうよ・・・」

「だから何をって聞いてるんだよ、この小屋で何ができるんだよ」

「それは・・・分かりませんけど・・・」

「だろ?お前に分からない事が俺に分かるわけないだろ」

「そんな事はないですよ、翔輝さんだって頭良いんですから何か一緒に考えましょうよ」

「・・・いつも『翔輝さんはバカですね』みたいな態度取ってるくせに何を今更言ってんだお前は」

「う゛・・・。と、トランプは---」

「こないだやったばっかだろ」

「じゃ、じゃあしりとりとか---」

「俺に勝ち目が無いからやりたくない」

「そ、それなら人生ゲーム---」

「あんだけ無残な負け方した俺にあれをもう一度味わえと?」

「・・・じゃ、じゃあゆ---」

「寒いからヤダ」

「まだ何も言ってないじゃないですか!?」

「どうせ雪合戦とか言おうとしたんだろ?」

「・・・ゆ---」

「雪だるま作りもヤダ」

「うぅ・・・」


・・・これじゃあいつもと立場が逆です・・・。

やっぱりこういう時の翔輝さんの何もしないっぷりは尋常じゃないですね、もう私じゃどうしようもありません・・・。

諦めてはぁ、と大きくため息をつくと、小屋のドアから何か不思議な音が聞こえてきた。まるで獣がそこを引っかいているような、なんとも形容し難い音です。

ミラさんが帰ってきたのなら普通に開ける筈ですし、もしもエミーさんが来てたとしてもこんな音は立たない筈ですよね?という事は・・・何でしょう?

まぁ何かを確かめる方法は一つです、ドアを開けてみればいいんですよ。それ以上簡単な方法は知りませんよ私。

と言うわけでドアを開けてみました。その瞬間、凄まじい冷気が小屋中に流れ込んできます。


「うわっ、何やってんだ譲葉!?早く閉めろ、寒い!」

「ちょっと待ってください!」


騒ぐ翔輝さんをとりあえず無視して、外を見渡す。しかし音の原因らしいものは何も見つかりません。

おかしいですね、いくら雪が降ってても風であんな音がするはず無いですし・・・。

と、しばらくそこで唸っていると足元から「ニャ~」という可愛らしい鳴き声が聞こえてきたので下を見ると、真っ白な何かがポツンと立っていました。


「・・・ぁ」


何となく予想していたものと全然違ったので少し唖然としていると、それはすごい勢いで私の足の間を走り抜けてコタツの中へ・・・。


「うわっ、何だこれ!?ってか譲葉早くドア閉めろ!」

「あ、はいすみません!」

「何だこれ、何かフサフサしてるけど・・・」


ドアを閉めて翔輝さんのほうを向くと、コタツの布団を持ち上げて中を覗いて硬直してました。


「どうしました?」

「・・・譲葉、これ見てみ」

「これって?」


そう返答して私はとりあえず翔輝さんの横に行ってコタツの中を見てみる。すると中にはさっき見た生物がコタツの中で丸まっていました。


「これって・・・」

「・・・猫だよな?」

「・・・猫ですね」


まぁさっきまで散々「何か」とか「生物」とか言ってきましたが、最終的には何の変哲も無い子供の白猫です。

生まれてまだ1ヶ月も経ってないような大きさの子猫がコタツの中で物凄く幸せそうに丸まっています。


「・・・何だこいつ?」

「いやだから猫でしょう?」

「それは分かるけどさ、何で当然のようにコタツに入って来るんだ?」

「だってさっきまで外にいたから相当寒かったんでしょう。いいじゃないですか、別に翔輝さんが入る場所がなくなったわけじゃないですし」

「別にいいけどさ、単に気になっただけだし」

「動物の行動の意味をいちいち気にしていても意味なんて無いですよ、本能で行動してるんですから」

「そう言うモンかね?」

「そう言うモンです。それにしても汚れてますね、ずっと外にいたんでしょうか?」

「さぁな、でも首輪もつけてないし多分野良猫だろ」

「とりあえず私はこの子をお風呂に入れてきます。翔輝さんは何か食べられそうなものを用意して置いてください」

「俺そいつが何食えるかなんて知らんぞ?」

「じゃあ町のペットショップにでも言って聞いてきてください。何ならエミーさんのお母さんに聞いてきてもいいですよ」


この間クリスマスパーティーをやらせていただいた際にお会いしたんですが、エミーさんのお母さんは獣人らしいですが姿は完璧に黒猫です。ただ唯一の『人』の要素は喋る事くらいですかね?

・・・喋る黒猫。そんな映画ありませんでしたっけ、ジ○リか何かに。


「何で俺が?寒いし遠いから行きたくないんだが」

「その寒くて遠い道を女の子に行かせる気ですか?」

「・・・チクショー、恨むぞ親父。行ってくりゃいいんだろ?」

「ありがとうございます、よろしくお願いします」

「はいはい、30分くらいで帰ってくるから」


そう言うと翔輝さんはコタツと一緒に買った上着を羽織って外に出て行きました。

すこしも罪悪感が無いかと聞かれれば・・・無いといえば嘘になりますがそれよりもさっきまで構ってくれなかった翔輝さんが色々してくれる事が嬉しいと言う事の方が勝っていますね。

さて、それでは私も早速仕事に移りますか・・・。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ただいま~」

「あぁ翔輝さん、お帰りなさい。どうでした?」

「粉ミルクでいいってさ。ほら、もらってきたからあとよろしく」

「ありがとうございます」


私は粉ミルクを受け取ってから水を火にかけ---。


「・・・いや、やっぱ俺がやるわ」

「え?」


---ようとして急に翔輝さんに止められた。


「どうしたんですか?翔輝さんがそう言うことを進んでやるなんて珍しいですね」

「お前が火を扱うと火事になる」

「なっ・・・!?失礼ですね、そんな事になるわけ無いじゃないですか!?」

「なったろ、ついこの間」

「・・・あ、あの時は調子が悪かっただけです」

「料理に調子があるか。いいから俺がやる」

「・・・すごく不本意ですが分かりました」


納得いきません・・・。


と言うわけで完成したミルクをエミーさんのお母さんにお借りした哺乳瓶を使って猫に飲ませます。

最初は猫も警戒していたようですが、しばらく根気強く続けるとようやく少し慣れたのか飲み始めてくれました。

そして全て飲み終わると、我先にと私と翔輝さんよりも素早くコタツに潜り込んでしまいました。


「とりあえずこれで大丈夫ですかね?」


私もコタツに入って翔輝さんに聞いてみた。翔輝さんも私と向き合うようにコタツに入った。


「一応これで応急措置は完了。あとは出来るだけ早く獣医さんのとこに連れてけ、だそうだ」

「分かりました。あ、名前どうします?」

「・・・何も考えてなかった」

「私もです」

「白い猫だろ?・・・ホワイト?ブラン?」

「外国語で白って言ってるだけじゃないですか」

「いいだろ、何となく名前っぽくないけど」

「ダメじゃないですか」

「それじゃあ・・・ミカン?」

「あ、それいいんじゃないですか?白関係ありませんけど。何でミカンなんですか?」

「ほら、某魚介類家族の猫がミカン割って踊って出てくるだろ?だからミカン」

「・・・命名の理由はともかくいい名前だと思います。じゃあミカンで」

「だとさ。どうだ、気に入ったか?」


翔輝さんが中にいるミカンにそう聞いた。ミカンは何も言わずに丸まっているだけでした。


「・・・あ、もう12時ですね」

「ん?あぁ、もうそんな時間か」

「いつの間にか年越しちゃいましたね」

「まぁいいだろ、退屈はしなかったし」

「どの口が言うんですか、どの口が」

「気にすんな」


そう言ってヘラヘラと笑って言う。まったく、ホンとに翔輝さんは・・・。


「翔輝さん」

「ん?」

「あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いします」


私は頭を丁寧に下げてそう言った。コタツに入ったままですけどね。


「んな丁寧にやらんでもいいだろ?」

「親しき仲にも礼儀あり、ですよ」

「・・・それもそうか」


翔輝さんは納得した様にそう呟き、私と同じようにお辞儀をする。


「あけましておめでとうございます、今年もよろしく」

「はい、よろしくお願いします」

「皆さん、あけましておめでとうございます」

今年もどうぞよろしくお願いします

「あれ、翔輝さんは?」

何かとんでもなく失礼な事を言いそうだったから今回出さない

「主人公なのに・・・」

どうだった、今年一年?

「あなたのせいでこんなとんでもない世界に飛ばされてしまいましたし、散々でした」

そう言うなって、新鮮だろ?

「あなたは気楽でいいですね・・・」

まぁまぁ、でも楽しかったんだろ?

「・・・まぁ」

だったらいいだろ?

「ホンットに気楽ですね。だから成績が危ういんですよ」

ここでリアル話すんな!

「それでは皆さん、こんなダメ作者ですが今年もよろしくお願いします」

他人に言われると物凄くムカつく・・・。その通りなんだけど

「それでは次回、またお会いしましょう」

良いお年を~

「それもうちょっと前に言うべきでしたね」

・・・すみません

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