第35話 依頼室
すいません、スランプ+学校・宿題が忙しいの二乗効果で更新できませんでした・・・。
金曜日から冬休みなので、多少は更新速度が上がると思います。目指すは冬休み中に最低5回の更新です。
「終わった~!」
と言うわけでウルさんの言ったように今日の学校は終了です。皆さんお久しぶりです、譲葉です。
ん?お久しぶり?何ででしょう、なぜかそんな気がします。
あ、ちなみに今は教室内にいます。放課後なので基本的には誰もいませんが、まだゆっくり帰りの支度をしている方や友達と話している方も教室に残っています。私達は後者ですね。
「やっと終わった・・・」
「翔輝さんずっと寝てたじゃないですか・・・」
「何言ってんだ、学校で寝るのって結構しんどいんだぞ?」
「え、何で?学校で寝れるんだからいいんじゃないの?」
「学校の机ってバカみたいに寝にくいんだよ。今も体がそこら中痛いし・・・」
「・・・それってさ・・・あれ、何だっけ?えっと・・・じ、自爆自殺?」
「何だその殺伐とした四字熟語」
「自業自得、ですよ。心配しなくても言いたいことは分かります」
「ん~・・・、やっぱり僕バカなんだね」
「そりゃそうだろ」
「うぅ・・・」
「翔輝さん、酷いですよ?第一翔輝さんだって人の事言えないじゃないですか」
「いくらなんでも自業自得くらいは知っとるわ、日本人として」
「まったく、相変わらずあんたは子供みたいなやり取りしてるわね。あ、譲葉、ウル、お疲れ~」
「あ、エミーさん」
まぁ案の定と言うか何と言うか、エミーさんが翔輝さんにだけ毒を吐きながら近付いて来た。
ん~、翔輝さんのこと嫌っているようで結局私達と遊びに来るからホントに嫌ってるわけじゃないと思うんですけど、やっぱり来ると毒吐くんですよねぇ・・・。
何でしたっけ、確か漫画とかだとこういうキャラクターに何か特定の名前みたいのついてましたよね?と思ってしばらく考えてたんですけど、出てこなかったので翔輝さんとウルさんに聞いてみました。
「あ~、そういえばなんかあったな。何だっけか?」
「漫画でエミーみたいな子って好きの裏返しみたいになってる子って事でしょ?そういえばよくいるね、何だっけ?」
「ツン何とかだったと思うんですけど・・・」
「ツン・・・ゴリ?」
「いやそれ地名です」
「ツンドラじゃなかったっけ?」
「それはツンドラ地帯の事でキャラクターのことじゃありませんよ」
「何だったっけね~・・・」
「ちょっと、あたしそっちのけで話進めていいと思ってるわけ?」
「ダメか?」
「ダメに決まってるでしょ!?まったく、せっかく人が親切にしてあげようとしてるって言うのに・・・」
「何の事だ?」
「あんた達この学校の構造も仕組みも全然分かってないでしょ?だからあたしが案内してあげようと思って」
「ほ~、そりゃまたどんな心境の変化だ?」
「か、勘違いしないで!あ、あたしはあんたを認めたわけじゃないのよ!?あたしが案内しようとしてるのは譲葉とウルだけ!ま、まぁ着いて来たいなら来てもいいけど・・・」
そう、これですよこれ。いつもツンツンしてるけど時々デレっと・・・あれ?
「ツン・・・デレ?」
「「それだ!」」
「へ?な、何?どうしたの?」
「そうだそうだ、よく思い出したな」
「譲葉すご~い!さすがあっちの世界で一番頭良かっただけあるね!」
「いえいえ、それほどでも・・・」
「ね、ねぇ、何の話?」
「お前の性格のめんどくささの話」
「なんですってぇ!?」
「翔輝さん、あなたはいつも一言も二言も足りませんね・・・」
「わざとだ、わざと」
「めんどくさい事嫌いなくせにそう言うことはするんですね・・・」
あれですかね、めんどくさいのは嫌いだけど面白いことのためならどんな努力もいとわないとかそう言う事ですかね?
まぁとりあえずそれは置いておいてですね、ここは皆さん満場一致でエミーさんのご好意に甘えて案内させてもらうことになりました。
基本的に外見は翔輝さんが言っていた様に、本当にノートルダム聖堂を十個並べたような見た目をしていて、あっちの世界じゃ信じられないほど大規模な学校です。というかこれあっちに会ったら普通に世界遺産じゃないですか?
しかしそれ以外は比較的普通で、中身は結構日本の大学に似てますね。広い講堂にの前方に教壇があって、そこから段々に一本につながった席が10列ほどあります。こんな説明で分かりますかね?分からなかったらなんとなくでイメージしてくれればいいです。
と言うか単純計算でこの学校の一教室50人くらい入るんですが、その教室がノートルダム聖堂十個分に敷き詰められてたら相当な数ですよ?何千人単位なんでしょうか・・・?
まぁ他にはどの学校にもあるような職員室、保健室などがありました。ただ、一つだけ気になったのが・・・。
「じゃあ最後はここね」
「・・・ここは?」
「依頼室よ」
「依頼室?」
「うん。あれ、知らないの?」
「知らん、あっちの世界には無いからな」
「へ~。依頼室っていうのはそのまんま依頼を受けれる部屋よ」
「だから依頼って何だよ?」
「依頼は依頼よ。世界中から依頼が来て、それを受けられる部屋」
「具体的に依頼って何なんですか?」
「ホントに様々よ。物資調達、移動中の護衛、盗賊の討伐、暗殺・・・。色々」
「何かありきたりですね。どんなRPGですか?」
「これが全部RPGだったらどんなに楽だったか・・・。ホント何なんだよこの世界?」
「あたしに言われてもねぇ・・・」「僕に言われてもねぇ・・・」
「同時に答えんな」
要約すると・・・なんでしょう?何でも相談・解決所みたいなものですかね?はい、全然要約できてませんねすみません。
「・・・なぁ、これって試練に入るのか?」
「へ?あ、あぁ、どうでしょうね?」
「ん~・・・帰ったらマリーちゃんに聞いてみようよ」
「試練?」
「その事に関しては後でテリアさんに聞いとけ」
「何で今説明してくれないのよ?」
「「めんどくさいから」ですよね?」
「やかましい勝手に人のセリフにかぶせるな」
「失礼しました」
「ふ~ん。まぁいいわ、じゃああたし今日はもう帰るね。また明日」
「あ、はい。今日はありがとうございました」
「エミー、ありがとね!」
「どういたしまして。・・・で?」
「・・・ん?俺?」
「そうよ俺よ。あんたも何か言うことないの?」
「あぁ、何だよ、んなことか?はいはい、感謝しますよ」
「心こもってないわね~・・・」
「こめてるこめてる。んじゃ、また明日な」
「もういいわよ、まったく・・・。また明日~」
一度ため息をついてエミーさんは一人で帰路に着いた。
「それじゃあ私達も帰りましょうか」
「やっとか、もう夕方近いぞ」
「この学校無駄に広いからね~・・・」
「無駄に」は余計だと思いますが、広いということには同感です。
その後、私達は森の中を今日の感想を言い合いながら歩いて小屋に帰りました。そして小屋にて、翔輝さんとマリーさんとの会話です。
『え?学校の依頼?』
「あぁ、あの依頼って試練のうちにカウントされるのか?」
『ん~・・・、じゃあ事前に私に依頼内容を教えてくれればこっちで検討しておくよ』
「って事は可能性はあると?」
『そうだね。ついでに成績若干上がるし報酬ももらえるし一石二鳥じゃん』
「・・・なぁ、依頼受けて外出中の間って出席どうなってるんだ?」
『え?あぁ、それは「依頼」=「授業」だから出席扱いになるよ』
「ふ~ん・・・」
・・・何故でしょう、何かとてつもなく不安がするんですが・・・。
これは今後、監視する必要がありますかね・・・。
「しっかりしろよ」
返す言葉も・・・
「バカ、のろけ、サボり魔」
「最後翔輝さんが言いますか?」
って言うか言い過ぎだろコノヤロー
「で、実際どうなのよ?まずいのか?」
・・・若干。でもまだ休載するほどじゃない
「単に更新ペースが落ちると?」
読者様には申し訳ありませんが・・・
「まぁしゃあねぇよ、さすがにこっち優先して成績落ちるのまずいし」
「おぉ、翔輝さんが学校関係でまともなことを言ってるのを今始めてみました」
「やかましいわ」
と言うわけで今後(冬休み後)も若干ペースは遅いと思いますが、ご了承ください・・・
追記:
実は作者は「ツンデレ」という言葉の意味を最近まで知りませんでした。そこで知ったエピソードをここで紹介させていただきます。(なんとなく面白かったから)
ツンデレという単語自体は何度か見た事があったのですが、意味は知りませんでした。すると先日、学校で外国人の友人が何故かツンデレの話をしていて、意味を尋ねたら「え、ツンデレ知らないの!?ホントに日本人!?」と言われました。とりあえずその外友人(外国人の友人の略)よ、お前は日本人を誤解している、と思うのは俺だけですか?;
まぁそう言うわけで覚えた単語ですので、せっかくだから使ってみようと思ったわけでございます。
・・・後書き長くなってしまってすみません・・・。では次回。