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第33話 自己紹介

今回ぶっちゃけちょっとやっつけです。すみません、眠くてやる気でなくて・・・

「・・・うわぁお」

「何ですかその日本語なのか英語なのか分からない英語は。って言うか英語ですか?」

「ニホンゴ?エイゴ?なにそれ?」

「日本語はお前も喋ってんだろ」

「え、これ日本語って言うの?知らなかったけど・・・」

「そういえば何で私達の言葉こっちの人に普通に通じてるんですかね?」

「知るか、通じりゃいいんだ通じりゃ」

「いい加減な考え方ですね」

「今更何言ってんだ?」

「そうですね」

「・・・ガッコウ来ても二人は変わらないね・・・」


よぉ、翔輝だ。今ウルが言ったように、俺達は学校の目の前に立っている。

学校・・・はぁ・・・。何て嫌な響き。滅べばいいんだ。

そんなことを頭の中で呟いていると「何を馬鹿なことを考えてるんですか?」と譲葉が脳内に現れてため息と共にそう言った。うるさいわ、思考にまでツッコミ入れるな。

で、その学校なんだが・・・ホント、最初の「うわぁお」しか出てこない。

なんて言うか、フランスのノートルダム教会を十個並べて学校にした感じだ。まぁ要約すると超でかくて無駄に豪華で、少なくとも人目見ただけでは学校なんて思えない。

何でこんなでっかい学校が必要なんだ?って言うかそもそもこれ学校か?未だに疑わしいんだが・・・。


「翔輝さん、なにアホみたいに突っ立ってるんです?ほら、さっさと行きますよ?」

「アホみたいとは何だコラ」

「そのままの意味ですけど」

「いやそれは分かるけどさ」

「二人とも、いい加減にしようよ。学校初日からケンカしてちゃ面白くないよ?」

「学校なんて元々面白くもなんとも無いだろうが」

「いや、学校だけじゃなくて何でもケンカしてたら面白くないでしょ?」

「ん、まぁそうかもしれんが」

「でしょ?ほら、早く入ろうよ!」

「小学生か、お前は・・・」


ほら、あれだよ。小学1年生になった子供が小学校に行く前日に大はしゃぎするのと同じだよな?

ん、まぁ確かに校門・・・みたいなところでずっと突っ立ってるのもある意味迷惑か。入るか。


「翔輝さん、行きましょう」

「2対1だよ、観念していこう?」

「わざわざんな事言わんでも行くつもりだよ」

「嘘つかないでください」

「嘘じゃねぇよ、今回ばかりは」

「何でもいいから行こうよ」

「はいはい・・・」


俺って全く信用されて無いのな・・・。

まぁいいや、とっとと行ってめんどくさい挨拶終えて、とっとと帰るか。

あ~!ホンットにめんどくせぇ~!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「え~っと、知ってる人もいると思うけど今日から転校生がこのクラスに入ることになったわ。それも三人」


と言うわけで場所も時間も少し飛んで現在教室の前。先生が教室内の生徒に俺達の事を説明している。って言うか転校生ではないけどな。


「カッコイイですか?」「可愛いですか?」


うわっ、ハモりやがった・・・。やっぱり最初に気にするのはそれなのな。


「カッコイイし可愛いわよ?かなりハイレベルね」

『やった!』


またハモった、って言うか先生?何ハードル上げてくれちゃってんの?


「と言うわけで、三人とも入って~」

「「「・・・はぁ・・・」」」


あ、二人も若干迷惑そうな顔してる。よかった、ハードル上げられて困ったの俺だけじゃなかった。

まぁでも呼ばれたからには入らないわけにも行かないので、しょうがないので一度ため息をついてから中に入る。


『・・・』


・・・や、黙られても困るんだけど・・・。

譲葉とウルもどうしていいのか分からずに複雑な顔を浮かべて黒板の前に突っ立っている。

・・・って言うかそろそろ何か話してくれよ、どうしていいのか分からんのだが。先生もニコニコして見てないで何とかしてくれないか?

と、先生を頼ったような目で見ていると---。


「可愛いいぃぃぃ!!!」「カッコイイいぃぃぃ!」


生徒たちのその爆音にも近い叫びを境に、静寂に包まれていた教室は一気に騒がしくなった。


「ヤバイ、滅茶苦茶可愛い!」

「ストラーイク!」

「俺はあの黒髪の子の方がタイプだな」

「俺は断然隣の茶髪の子」

「カッコイイ!何あの子、俳優とか芸能人じゃないの!?」

「100点ね!」


・・・ゴメン、やっぱり皆黙っててくれるか?

隣の二人もいきなりの事で驚いたのか、その場でしばし硬直した後オロオロとし始めた。


「はい皆、静かにする!自己紹介に入るわよ!」


先生がパンッと手を叩くと、さっきまであんなにうるさかった教室が今度は一転してお通夜のように静かになった。

・・・いくらなんでもギャップが激しすぎないか?まぁいいけど。


「じゃあまずは・・・誰が行く?」

「生徒さんが好きな人でいいんじゃねぇの?」

「黒髪の子!」「茶髪の子!」「君!」

「・・・決まらん」

「じゃあ翔輝君、君からどうぞ」

「・・・はぁ、了解です。え~、夢幻翔気です。ほい次」

「え、私ですか?って言うか翔輝さん短すぎなんじゃ・・・。今日から皆さんと一緒に勉強させていただくことになりました、冬夜譲葉です。皆さん、よろしくお願いします」

「じゃあ最後は僕だね。初めまして、魔闇レイです!ウルって呼んでね!」


俺達の自己紹介が住むと、教室はまた少し騒がしくなった。

「おい、魔闇レイって・・・あの二重人格の魔闇レイか?」

「ムゲンショウキにフユヤユズハだって、面白い名前だね」

とかそう言う内容の会話だ。悪かったな、へんな名前で。


「と言うわけで自己紹介は終わったけど、何か質問ある人?」

『はいはいはい!!!』「は~い」

「あ、じゃあ一番まともな事聞きそうなエミー」

『酷くない!?』


ん?エミー?まさか・・・。


「翔輝に質問。何で来たの?あ、譲葉とレイ・・・ウルは歓迎するからね!」

「ちょ、エミー!?転校生になんて事聞いてるの!?」

「だぁってこいつ一昨日あたしが洋服屋の試着室で着替えてるときに思いっきり中に入ってきたのよ!?」

「え~!?何それ変態!?」

「信じられな~い!」

「おいウル、変態だってさ。どうする?」

「何で僕なの!?」

「や、だってお前が俺のことを押したせいで中に入っちまったわけだし」

「まぁ確かにあれはウルさんが悪いんじゃないですか?」

「ゆ、譲葉までぇ・・・!」

「理由はともかく!よくもまぁあんな事しといてノコノコとあたしがいるクラスに来れたわね!?」

「誰が好き好んでお前がいるクラスなんかに来るか」

「何ですってええぇぇぇ!?」

「え、エミーさん!落ち着いてださい!」

「落ち着いてられるかああぁぁぁ!!!」

「はいじゃあ次の質問~」

「勝手に進めるな!」

「はい!俺!」

「じゃあ君」

「三人の種族は!?」

「僕は昼は狼の獣人、夜はヴァンパイアだよ~」

「俺は人間」

「私もです」

『に、人間!?』

「あぁ、そういえば言い忘れてたな。あ、それが分かったからって敬語使うとか態度変えるとかいう奴らがいたら死刑な」

「に、人間の君が言うと冗談に聞こえないんだけど・・・」

「と、とりあえずみんなと同じように接してくれって事かな?」

「そう言うことだ。変に特別扱いされるのは嫌いなんだ」

「わ、分かりました・・・」


ん~、何か始まって早々怖がらせちまったか?

・・・ま、いっか。とりあえず自己紹介を終えた俺達はそれぞれ席を指定され、その席に座って授業を受けた。

さて、昼休みの質問攻めに耐え切るために・・・寝るか。それじゃあ読者の皆、昼休みに会いましょう~。おやすみ。

---自己紹介の時のその他の質問とその回答---


「スリーサイズは!?」

「死にますか?」

「ごめんなさい」


「何歳?」

「16」

「同じく」

「ん~・・・30歳位かな?」

『ちょっと待てええぇぇぇ!!!』

「ふぇ?な、何?」

「30歳!?嘘付けお前!」

「う、嘘じゃないよ!基本的にヴァンパイアは不老不死なんだからミラが表に出てきてるときは年取らないんだよ!私達は大体半日で入れ替わるから実年齢の2倍は生きてるの!」

「な、何か分かるようなわからんような・・・」

「つまり本当は30歳だけど感覚的には15歳くらいって事!」

「ふ、複雑ですね・・・」


その他の質問は次回。多分。

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