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第31話 レッツ買い物《後編》

ちょっと更新ペース落ちてますね・・・

最近念願のPS3を買ったんでそれに熱中してしまってなかなか書く時間が・・・(コラ)

英語版のMGS、スネークの声がどうしても好きになれません・・・!T_T

あ、それと最後のミニ話かなり適当です。ご了承ください(?)

「さて、んじゃまずは文房具屋だな」

「さっきまでのやる気の無さはどこに行ったんですか?まぁやる気出してくれたのは素直に嬉しいですけど」

「や、途中で帰るのは無理だと判断したからとっとと終わらせて帰ろうと思って」

「見直して損しました」


まったく、ちょっと油断したらこれです・・・。あ、皆さんいらっしゃいませ(?)、譲葉です。

現在前回に引き続き買い物をするために移動中なのですが、相変わらずと言うか予想通りと言うか、翔輝さん全くやる気ありません。

まぁ確かに買い物にやる気も何もあるかって感じなんですけど、やっぱりこのテンションでずっと一緒にいられるとこっちもなんとなく影響されそうになると言うか・・・。


「エミー、文房具屋ってどこにあるんだ?」

「文房具屋ならこの近くにありますよ。徒歩で3分くらいです」

「近いですね、じゃあ行きましょう」

「・・・ところでさ、やっぱりお金は僕が払うの?」

「当然」

「うぅ・・・。エミー、私の代わりに払ってよ~」

「え、ヤダよ!私今金欠気味なんだから!」

「そんな事言わないでお願い!」

「ヤダってば!大体レイはほとんどお金なんて使わないでしょ!?」

「そ、そうだけどさぁ~・・・。手に入れる機会も少ないからなるべく持ってたいんだもん・・・」

「そんな理由で私に払わせようとしないで!」

「エミーのケチ~!」

「何ですってぇ!?」


・・・エミーさんって面識がある程度ある人には結構容赦ないですね。まぁ私が彼女でも同じ反応したでしょうけど。


「翔輝~!ホントに僕が払うの?」

「今の会話からするとお金が珍しいから取っときたいって事か?」

「・・・うん」

「お金が珍しいって言うのもまた珍しいですね・・・」

「じゃあ俺があっちの世界の小銭やるから、それでいいだろ?」

「え、あっちの世界にもお金あるの?」

「逆にお金の無い世界を教えてくれ」

「そんなのあるわけ無いでしょ~」

「だからこそ今聞いたんだよ」


・・・何て会話でしょうか?ほら、エミーさんが会話についていけずにキョトンとしてますよ?


「・・・あ、あの、着きましたよ?」

「ん?ここか?」

「は、はい・・・」

「翔輝さん、ウルさん、少しおとなしくしましょうね?エミーさんが若干引いてます」

「そ、そんな事無いですよ!?ただなんとなく変わってるな~って思っただけで!」

「それを引いてるって言うんじゃないのか?」

「あぅ・・・!」


翔輝さん、自分でそうなる風に仕掛けといてそのコメントはどうかと・・・。


「ゆ、譲葉さん・・・!わ、私翔輝さんになんて事を・・・!」

「そんなに気にする必要ないですよ、翔輝さんには基本的にどんな暴言でも許されます」

「待てこら、俺がいつそんな事許した?」

「今までの経験をあてにしてみました」

「まぁ確かに翔輝は女の子に甘いしね」

「や、優しいんですね、翔輝さんって」

「甘いだけですよ」

「お前らには都合良いだろ?」

「まぁ私達は色々得するしね」


まぁ確かにそうですけど。って言うか皆さん・・・。


「そろそろ中入りましょうよ、買い物が進まないです」

「あぁ、そういえば買い物に来てたんだったね」

「それを忘れたら元も子もないでしょう・・・」

「・・・すみません、私も忘れてました」

「・・・と、とりあえず入りましょう!」

「盛大に誤魔化したな」

「う、うるさいです!翔輝さんもとっとと来る!」


ゴメンなさいエミーさん、後でちゃんと誤りますから・・・。


さて、と言うわけで文房具は買い終えました。省略しましたが、特に何も変わった事は無かったのでいいですよね?

まぁ唯一あったおかしな事と言えば翔輝さんがホントに「ここに棘付きシャーペンとか墨入り消しゴムとか無いですよね?」とか聞いてたことですかね?あるわけ無いじゃないですかそんなもの。どんな嫌がらせですか。

文房具屋は意外と品揃えもよく、人間界に存在する文房具と質もあまり変わり無いのでかなり便利ですね、今後も使わせてもらいましょうか。

とまぁそんな具合に進んだ文房具ショッピング(?)でした。次は・・・ウルさんの服ですかね?

いや、まぁ服は何でも良いって言われてはいるんですが、やっぱり少しはお洒落した方がいいんじゃないかと思いまして。

私達は制服なので良いですけど、ウルさんは普通のワンピースみたいな格好なので・・・。って言うかぶっちゃけ私がこっちの世界の洋服屋を見たいだけなんですけどね♪

そんなこんなでエミーさんに案内していただき、ただいま洋服屋の前にいます。


「結構大きいんですね」

「まぁここはこの町で一番大きな洋服屋ですからね」

「おっきいね~!」

「服なんて何でも良いだろうに・・・」

「女の子は常にそう言うことに気を配らないといけないんですよ」

「そう言うモンかね?」

「そう言うモンです」

「まぁいいや、じゃあとりあえずとっとと買って帰るぞ」


分かってないですね・・・。まぁ分かってるとはさらさら思ってませんでしたけど。

とりあえず中に入ると、ウルさんは大騒ぎしてお店の奥のほうに行っちゃいました。お店の人に注意されなければ良いですけど・・・。


「じゃあ私達もちょっと見てみますか?」

「私もご迷惑でなかったらご一緒させていただいてもよろしいですか?」

「もちろんですよ。翔輝さんはどうします?」

「俺はどうでもいいから別にいい」

「どうでも良くても着いて来てもらいます。迷子になられても困るので、こっちが」

「さっきの質問の意味は?」

「特に無いです」

「それなら聞くな」

「じゃあ問答無用で連れて行っても良かったんですか?」

「必死で逃げるけどな」

「・・・」


あ、エミーさんがまたキョトンとしてますね。


「あ、あの、お二人はいつもそんな会話をしてらっしゃるんですか?」

「「まぁ基本的には」」

「ハモって即答!?」


そんなコントを繰り広げながら店内をうろうろと捜索し始めてしばらくすると、やがて女性用の衣服コーナーにたどり着いた。よく見るとウルさんが大はしゃぎしながら辺りを走り回っている。

・・・はぁ、しょうがないですね。私は一度目を閉じ、少ししてからゆっくりと目を開ける。すると私以外の全ての物は活動を停止し、世界は静寂に包まれた。


「相変わらず異様ですね、この光景・・・」


自分の能力に苦笑を浮かべながらゆっくりと空中で停止しているウルさんに歩み寄り、先ほど買った文房具を頭の上に配置する。

ん~、片付けるの大変ですけどまぁいいですよね?

で、セッティングを全て終了してから頭の中で時間が動き出すのをイメージすると同時に世界は活動を開始し、必然的にウルさんの頭上で待機していた文房具は動きを取り戻し落下した。


「うきゅああぁぁ!?」


何だかよく分からない悲鳴を上げながら文房具の雨に下敷きにされたウルさん。文房具の中にシャーペン等を入れなかったことには感謝してくださいね♪


「ウルさん、店内では静かにしましょうね?」

「りょ、了解・・・」

「・・・え?え!?」

「あぁ、そう言えばエミーはあいつの能力知らなかったっけ?」

「の、能力?人間が特殊な能力持ってるって言う言い伝えは本当だったんですか?」

「特殊な能力なのかはともかく、俺も譲葉も能力はもらったぞ?」

「な、成程・・・。ちなみにお二人の能力は何なんですか?」

「俺は『刀剣の増殖』、譲葉は『時間の延長』」

「・・・譲葉さんのは何だか無敵っぽいですね」

「ホントにな、譲葉があの能力持つとホントに動き回る災厄に見える」


翔輝さん、説明ありがとうございますけど最後のは余計です。

あ、ちなみに「ありがとうございますけど」なんて文法(?)はありません、多分。

その後、ウルさんにおとなしくしてもらう事を心掛けてもらいながら服を選んで、女性陣は全員服を選び試着を開始しました。もちろん翔輝さんは何にも持ってないし、女性コーナーなのでずっと居心地悪そうにしてました。一応日頃の仕返しと言うことでざまぁみろです♪

で、私達は今試着室の前にいるんですが、試着室がほとんど使われていて残っているのが一部屋しかないので順番待ちの状態です。今入っているのはウルさん。まぁ一番はしゃいでましたしね。


「あ、誰か出てきましたよ?エミーさん、お先にどうぞ」

「え、い、いいですよ!譲葉さんこそお先に!」

「いいんですよ、こう言う風に他人を優先するのは日本人の精神なんですから」

「に、ニホンジン・・・?」

「俺達の人種。まぁ言うなれば元の世界で言う種族みたいなもんだ」

「あ、あぁ、そう言うことですか。で、でも悪いですよ、英雄様より先に行くなんて・・・」

「何言ってるんですか、こういう時は素直に甘えておくものですよ?」

「そ、そうですか?じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・」


そう言ってエミーさんは恐る恐ると言った感じで着衣室に入っていった。う~ん、そこまで申し訳なさそうな顔されると何だかこっちが悪い気がしてきたんですけど・・・。

するとこのタイミングでウルさんが試着室から出てきたので、交代で私が試着室に入ることになりました。それではここからはウルさん視点でどうぞお楽しみください♪


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


と言うわけで、何気に初の僕視点!張り切って行きます!


「ただいま~」

「おう、長かったな」

「女の子は普通にこれくらいかかるんだよ~」

「知らん」

「聞いたくせに~!」

「聞いとらん」

「むぅ~!」

「何だ、妙にテンション高くないか?」

「そんな事無いよ?」

「そうか?」


嘘です、思いっきりテンション高いです。だって初の僕視点なんだもん!あ~うれしい!31話目にしてようやく僕視点!ミラは何回かあったけど僕視点は初めて!


「・・・おいウル、顔思いっきりにやけてるぞ?」

「へ!?そ、そんな事無いよ!?」

「そんな事ある、バリバリにやけてる」

「う、うるさいなぁ!!!」


にやけてなんかないもん!ほら、顔触ってみたけどちょっと口が吊りあがってるだけだよ!

こらそこ!「にやけてんじゃん」とか言わない!


「いい加減にやめとけよ、気持ち悪いから」

「うるさいってばぁ!」


しつこい翔輝の背中をドンッと押してやった。あ、ちょっと強く押しすぎたかな?


「キャッ!」

「うわっ!?」


そしたら何か予想外。翔輝の横の試着室から中にいた人が急に出てきてぶつかりそうになったとこをとっさに横に飛んで避けたんだけど、その先には別の、人の入っている試着室があって・・・。


「やっべ・・・!」


うん、思った通り試着室にダイブして行ったね。って、ちょっと!?


「翔輝!?何やってるの!?」

「え、ちょ、翔輝さん!?何やってるんですか!?」

「・・・」

「翔輝さん!?何があったんですか!?」

「翔輝、大丈夫!?」


ここの試着室全部カーテン式だから簡単に入れちゃうんだよね~。ドアにしたほうがいいんじゃないかな・・・。

何て考えてる場合じゃない!翔輝思いっきり入ったからどっか当たったんじゃないの!?って言うかそれより中の人大丈夫!?


「翔輝!?」

「・・・」

「ちょっと翔輝!返事くらい・・・」


・・・あ~、そう言う事。

いやね、翔輝が入った試着室、その中にさ・・・。


「しょ、翔輝さん・・・!」

「・・・エミー・・・」


うん、中にエミーがいたんだよ、しかも着替えの途中だから結構きわどい格好で・・・。


「・・・あ、悪い!これは、その、不可抗力って言うか・・・!」

「翔輝・・・!」

「へ?あの、エミーさん?口調が・・・」

「なぁんであんたなんかに敬語使わなきゃなんないのよ~!!!」

「だから不可抗力だって言ってんだろ!?」

「そんな事知るか~!」

「エ、エミーさん!?どうしたんですか!?」

「ウル!何とかしろお前!」

「ぼ、僕!?ヤダよ、突っ込んだの翔輝でしょ!?」

「お前が押したからだろ!?」

「翔輝がしつこく馬鹿にするのが悪い!」

「理不尽だ!」

「ごちゃごちゃ言ってるんじゃないの!反省てよね、は・ん・せ・い!」

「だからそれをウルに言えってぇの!」

「ウルって誰よ!?そんな名前も知らない奴に謝れるわけないでしょ!?」

「そう言えばまだ言ってなかったな!だったら説明しよう、ウルは「そんなの今はどうだっていいの!」何でだ!?聞いたのお前だろ!」

「うっさい!誰が見たってあんたが悪いんだから色々言うな!」

「段々口悪くなってませんかエミーさんや!?」

「いいのよ、あんたにはこれくらいで!」

「相変わらず俺はどこまで悪者!?」

「この世で最低のバカよ!」

「低くね!?」

「これでも高いほうよ!」

「それ以上下ねぇだろ!」

「そんな事どうでもいいの!とにかく「お客様」はい?」


店内で大声でケンカをしていると、笑顔を浮かべた女性店員が眉毛をぴくぴく震わせて、なおかつ笑顔で二人に話しかけた。


「お客様のご迷惑になりますので、お静かにお願いします」

「「あ、すみません」」


さっきまでのケンカが嘘のようにハモって答えると、二人は急に静かになった。

しかし、さっきのエミーすっごい剣幕だったね・・・。僕もあんなにすごいの見たこと無いよ・・・。


その後、僕達は会計を済ませてからテリアさんの家に戻った。あ、ちなみに帰る途中翔輝とエミーはずっとケンカしてたよ。うるさかった・・・。

後でエミーのお母さんに聞いたんだけど、エミーって普段は結構お転婆、って言うかワガママらしい。エミー母いわく「超お姫様体質」何だって。

ん~、明後日から毎日このやり取り見れるのかな?ちょっと楽しみかも♪

「ったく、エミーの奴・・・」

「あれは翔輝さんが悪いでしょう?」

「いや、一番悪いのはウルだろ」

「何で僕なのさ!?」

「お前が押したのが全ての始まりだろ?」

「でもだって「もういいですよその話題は」良くないよ!」

「それにしてもエミーさんって面白い方ですね」

「全然。生意気なお嬢様だろ?」

「だから面白いんですよ、性格が」

「・・・お前自分が被害者じゃないからって・・・」

「ふふっ、明後日の楽しみが一つ増えましたね♪」

「勘弁してくれ・・・」

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