第24章 団長?頭?
まず自分で思ったことを言わせてもらいます
なんじゃこりゃ?^^;
う~ん・・・。やっぱり戦闘、って言うかシリアスは微塵も向いてないですね・・・
「とりあえず作戦を立てましょう」
「んなことしなくてもウルに全部任せれば何の問題もないだろ?」
「それもそうですね、というわけでウルさんよろしくお願いします」
「ちょ、それはダメでしょ!?誰のための試練なの!?」
「いや、だって・・・なぁ?」
「えぇ、だって」
「「めんどくさい」」
「揃って答えないでくれる!?」
だってなぁ・・・。お、いらっしゃい、前回に引き続き翔輝だ。
・・・こんな風に語りかけていいのか?まぁいいか。
皆知っての通り、俺達は今崖に掘られた洞窟の前に立っているのだが、今になって思うと・・・。
「ベタ過ぎだろ、ド○クエか?勇者が英雄に代わっただけじゃねぇか」
「ベタって言うのは裏を返せば十分ありえるってことでしょ?そういう事は言わないの」
「はいはい・・・。よし、じゃあ行ってこいウル」
「よし!・・・じゃなくて、翔輝と譲葉の試練でしょ!?僕ばっかりに頼っちゃダメ!」
「冗談ですよ、基本は私達でやりますからウルさんは危ないときに手助けお願いします」
「・・・まぁそれならいいけど」
ウルはそう言って(決して快くではないが)了承した。が、俺と譲葉はアイコンタクトで会話をしたので譲葉の言葉の裏を読み取った。
『適当にピンチになってウルさんに任せましょう♪』
『ガッテン承知』
だってめんどいじゃん?分かるだろ、この気持ち?
大体なんでわざわざ自ら進んで殺し合いをしなきゃいけない?そんなんゴメンだ。
「じゃあ行くよ!」
「うい」
「了解です」
さりげなくウルをリーダーにしながら俺は刀、譲葉はナイフ、そしてウルは頭から耳をはやして(?)洞窟に一歩踏み入れた。
・・・ま、特に変わらないけど。さすがに入っていきなりトラップなんて空気を読まないことはしないだろ。
「・・・もうめんどくさいから一番手っ取り早い方法でいいか?」
「手っ取り早い方法?」
「おうよ」
「僕は何でもいいよ、とりあえずやってみなよ」
「いい予感はしませんが・・・。まぁどうぞ」
「ほんじゃ、お言葉に甘えて・・・」
ん~、多分これやったら怒られるだろうな・・・。
ま、二人の許可はもらったし、あえてやってみるか。そのほうが面白いし。
さて皆さん、勘の良い方ならもうお分かりですね?大きく息を吸って、さん、はいっ。
「バカ盗賊共~。とっとと出て来い退治してやっから~」
「ちょ、翔輝!?」
「はぁ・・・やっぱり・・・」
おぉ、さすが譲葉。俺が何するか分かってたのか。そのわりには頭抱えてため息ついてるけど。
あ、ちなみに上のセリフ叫んでない様に見えるかもしれないけど叫んでるからな。やる気なさげに。
「・・・何か奥から雄叫びが聞こえてきましたよ?」
「翔輝!?君何やってるの!?」
「いや、こっちから行くのよりあっちから来てくれるほうが楽じゃん?」
「そんな理由でわざわざ悪条件に!?」
「とか言ってる間に盗賊の皆さんものすごい勢いでこっちに走ってきますけど」
譲葉がそう言うので奥のほうを見ると、成程確かにものすごい勢いで突っ走ってくる。目が血走ってる。って言うか怒りすぎ。
・・・あ、一人すっ転んだ。・・・何でだ?すごく言いたい、言ってもいいか?いいよな?じゃあ言ってみよう。
「ざまぁ」
「翔輝いいいぃぃぃ!?」
「あ、悪ぃ、我慢できなかった」
「翔輝さん、また余計なことを・・・」
「ふざけんなよてめぇ!」
3人での会話を楽しんで・・・はいないがとりあえず三人で会話して所に盗賊のリーダー的な奴がこっちに声をかけてきた。
「・・・誰?」
「この盗賊団の団長だボケェ!ついでにお前に『ざまぁ』とか言われた盗賊団員のリーダーだよ!」
「団長て。せめて頭とかじゃねぇの?」
「それと『ついでに』の件はいりません」
「何でさっき散々言われたのにこれ以上言われなきゃならんのだ!?」
「別にスルーすりゃいいだろうが」
「そうさせてもらうよありがとよ!」
「どうでもいい」
「死ね!」
「お前が死ね」
「ふざけるな!お前が「もうエンドレスなのでやめましょう」よりにもよって俺の番で!」
・・・こいつなんとなく天助に似てんな、や、この顔と似てるとか言ったら天助に失礼かもしれないけど。まぁ天助だしいいか。
しかし、この自称団長もものすごい顔してるな・・・。だってさ、ハゲで右目の近くにでっかい傷。・・・うん、まぁそこまではいいよ。・・・でもさ?
それに豚鼻はどうよ?
訳分からん、何こいつ?なんなの?獣人?豚人間?それともこっちの世界でも新種?って言うか何で鼻?大体---
※こっからは翔輝の心の中でのツッコミが長すぎるので要約しますと、「ありえなくて超笑える顔」ということです。ちなみにこの間3秒です by 作者※
---歴戦の勇者みたいな顔して盗賊の頭で豚の鼻?ありえねぇ・・・。
「・・・とりあえずお前ら、何かこいつムカつくから殺れ」
『うおおおおぉぉぉぉ!!!』
そんな理由で殺されてたまるか、って言うか随分な団結力だな豚鼻団長の部下の方々。
しかも全員同じく豚鼻だし。何ここ、豚鼻パラダイス?どっちかっていうと豚鼻ヘルだな。
「翔輝さん!?何ボーっとしてるんですか!?」
「え?うわっ!?」
やっぱりと言うか何と言うか、脳内でバカにしていたらものすごいスピードで襲い掛かってきた。
「ヤバいっ!」っと思ったその瞬間、俺の視界から盗賊全員が遠ざかった。当の俺はどういうわけかウルのすぐ右側に倒れている。
「・・・アレ?」
「全く、相変わらず翔輝さんは世話が焼けますね・・・」
横をみると、譲葉がヤレヤレといった顔でため息をついている。
「・・・もしかして、時間止めて俺ここまで運んだのか?」
「えぇ、重かったですよ」
「・・・なっさけね~・・・」
「ホントですよ、次からこんなことがあっても助けませんからね?」
「気をつけます・・・」
うわ~、屈辱・・・。何がって、守る対象に守られたとこだよ。
しかしやっぱり初めて見たら驚くよな、この能力。あっちの皆さんも「な、何だ今の?」「消えた・・・」とか呆然としてるからな。
「・・・しゃあねぇ、とりあえずとっとと潰して帰るか」
「その方がよさそうですね」
「翔輝、油断大敵だよ。さっきだって危なかったんだから」
「分かってるよ。譲葉、ウル、とりあえず俺が突っ込むからサポートよろしく」
「・・・しょうがないですね、いいですよ。好きにやってください」
「死なないようにね」
「当然」
さっきの汚名挽回だ。初の実戦、やってやるさ。
「なんだ、やる気か!?」
「いやだから最初に殺してやっから~って言ったじゃねぇか」
「いいだろう、返り討ちにしてくれる!」
「勝手にしやがれ」
「翔輝さん、それじゃあ・・・」
「翔輝・・・」
「おう。戦闘---」
俺は手に持った刀の柄に手をかけて、腰を低くして構える。譲葉はナイフを逆手に、ウルも半獣人化した手足を地面につけ、戦闘準備に入る。
盗賊団の奴らはさっきと変わらず殺気を出しながら騒いでいるが、自称団長の顔からはさっきのふざけた表情は消え、真剣な顔になっている。
俺は一度息を吐いて、気持ちを落ちつかせる。そして---
「---開始だ!」
戦いの火蓋が切って落とされた。
やっぱりシリアスはかなり難しいですね、思ったとおりに伝えられないって言うか・・・
それと自分で言うのもなんなんですが、今回文章結構おかしいですね
慣れない事するもんじゃないですね・・・
まぁこの小説を書きながらコツを掴んで行こうと思いますので、長い目で見てやってください