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第23章 冬夜 澪

ちょっと遅れましたが更新できました(現在アメリカ時刻午前4時)

今回はサブタイトルの通り数話前に出てきた澪の話です

「ねぇ、こないだミラに聞いたんだけどさ」

「ん?」

「澪って誰?」


・・・ミラの奴、余計なこと言いやがって・・・。

まぁいいか。あ、口調から察してくれ、翔輝だ。


「澪さんですか?とても可愛らしい方ですよ」

「それは前にミラに聞いたよ~。なんか他に面白エピソードとかないの?」

「そうですねぇ・・・。翔輝さん、なにかありませんか?」

「面白エピソードは無いが普通の話ならあるぞ」

「じゃあそれでいいよ。暇だしね」


仮にも今から盗賊退治に行く人間が暇って・・・。あ、人間じゃないか。

まぁそんな事はおいといて、何を話すか・・・。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『ったく、何も休みがあるたびに会いに来ることないのにな・・・』

『そんな事言わないでください、澪ちゃんだって翔輝さんに会うの楽しみにしてくるんですから』

『まぁそれは素直に嬉しいが・・・』


それにしても、一年振りか・・・、って言っても毎年のことだからたいして特別な気はしないけど。


『何も電車で三時間かかるところに毎年来る必要も無いのにな』

『いいじゃないですか、会って嫌な気はしないでしょう?』

『そりゃな』


どういうわけか俺と譲葉の家族の中では、澪が来るときは俺と譲葉が駅に迎えに来ることが決まりごとになっている。

と言うわけで俺達は今現在澪が乗ってくるはずの電車を待っている。もう何分も待たないうちに来るはずなんが・・・。


『・・・あ、翔輝さん、電車来たみたいですよ』

『ん?お、ホントだ』

『どんな旅だったんですかね?』

『さぁな、神のみぞ知ることだ』

『何言ってるんですか?澪ちゃん本人も知ってますし、その近くに座っていた乗客の皆さんも知っています。さらには・・・』

『いや、悪い、俺が悪かった。もういいよ』

『そうですか』


あそこまで執拗にツッコミを入れてくるとは・・・。

と、そんなコントのようなやり取りをしているうちに、駅内から人が流れるように出てきた。


『さっきの電車で間違いないよな?』

『間違いありません』

『澪の奴、髪形変えたりしてないよな?』

『そこまでは知りません』

『だろうな』

『それはそうでしょう。あ、来ましたよ!』

『おぉ、お~い澪~』


電車から出てきた澪を見つけたので、とりあえずこっちに呼んでみる。

向こうもこっちに気付いたようで、大きなスーツケースを引きずりながらこっちに向かってくる。

で、こいつが来るときに最初にする事は決まっている・・・。


『翔輝兄さ~ん!!』


さて、毎年恒例の激甘えタイム(?)だ。

澪はどういうわけか俺に滅茶苦茶懐いていてベタベタ甘えてくるんだ、いつどこでもどんな状況でも。

だから今現在もこうして公衆の真ん中だと言うにもかかわらず俺に抱きついてきている。


『翔輝兄さん、会いたかったよ~!』

『分かったからとりあえず離れてくれ』

『嫌です!とりあえずしばらくはこうさせてください!』

『とりあえずで抱きつくな。っていうか譲葉に挨拶はどうしたおい』

『あ、譲葉姉さん、こんにちは。これからしばらくご厄介になります』

『ふふふ、相変わらずですね。いらっしゃい、澪ちゃん』

『さて、挨拶が済んだところで俺から離れろ』

『いやです』

『何で?』

『1年で数回ですよ?抱きつかないなんて損じゃないですか!』

『そうか?だったら譲葉に抱きつけ、同じ1年に数回なんだから』

『嫌です!』

『何で?』

『親近相愛になるからです』

『いや、従姉妹同士はならないぞ。って言うかそういう感情あったんか?』

『冗談ですよ、冗談!譲葉さんは一緒に寝るときに思う存分やります!』

『え、ちょ、澪ちゃん!?それ本気で言ってます!?』

『それは一緒に寝たら分かります♪』

『え、ホントに不安なんですけど!?翔輝さん、私何されるんですか!?』

『それは俺が知ったらやばいんじゃないか?』

『そ、そういう系ですか!?』

『どういう系?』

『て、貞操の危機的な!?』

『いや知らんて。そして随分恥ずかしいことを大声で叫ぶな』

『と、とりあえず帰りましょう!これ以上誰も恥じかかないように!』

『恥?何のことです?』

『お前のことだ。さ、帰るぞ』

『え、翔輝兄さんそれどういうことですか!?』

『そういうことだ』

『そういうことですか。・・・・どういうことですか?』

『そういうことだ』

『そういう『いやもういいですから早く行きましょう』分かってますよ!遊んだだけです!』


そんなバカをやりながら家に向かう。途中通行人から変な目で見られたが、毎年の事なので気にしない。

というか、むしろ澪がいつも通りで安心した。


『・・・で、いつまで抱きついてる気だ?』

『ん~・・・夏休みが終わるまで?』

『それはつまり四六時中ずっと同じ生活をするということか?』

『あ、それいいですね!』

『いいわけあるかこの素っ頓狂が』

『す、素っ頓狂って・・・』

『素っ頓狂でいいんだよお前は。っていうかもういい加減離れろって』

『いいじゃないですか、なんだかんだ言って翔輝兄さんも引き剥がそうとしてないですし♪』

『俺はそういう事できないの』

『翔輝兄さんのそれ直したほうがいいんじゃないですか?』

『じゃあ何か?本気で押し倒して欲しいってか?』

『え~?それはいや・・・あれ、でもそれもいいかもしれませんね・・・』

『み、澪ちゃん!?それはちょっと危ないんじゃないですか?』

『そうですか?』

『あぁそうだ。大丈夫だ安心しろ、どの道殴ったりはしないから』

『そうですか、翔輝兄さんが変わってなくて安心しました』

『あっそ、こっちは若干変わってて欲しかった気もするがな』

『え、翔輝兄さん、今の私嫌いですか・・・?』

『冗談だ冗談、泣きそうになるな』


やっぱり変わらねぇな、こいつ。昔から俺がこういうこと言うとすぐに上目遣いで泣きそうになるんだよなぁ・・・。

最初こそあの顔にやられて必死に謝っていたが、さすがに毎年来るようになって3年目くらいからはもう慣れて適当に流せるようになった。

っていうか本人も本気で泣いてるわけじゃないみたいなので気にするだけ無駄だ。


一番最初に澪に会ったのは中一の夏休み。譲葉の従妹が遊びに来たということで俺もついでに会ったのだが、その際になぜか妙に気にいられてしまい、その後の夏休みは必ず、冬休みにも時々来たりする。

その際は必ずと言っていいほど抱きつかれたり一緒に遊ばされたり、とにかく気に入られている。

まぁ俺も澪の事は好きなので、別になんとも思っていないのだが。普通に時々遊びに来る友達っていう感覚だ。


『じゃあ私は譲葉姉さんの家に荷物置いてきます。そしたらすぐに翔輝兄さんの家にお邪魔するので、一緒に遊んでくださいね♪』

『了解』


澪はそう言うと譲葉に手伝ってもらって、いかにも重そうなスーツケースを運びながら家に入っていった。

ホントに重そうだったので手伝おうとしたのだが、『翔輝兄さんは人のことばかり気にしすぎですよ!大丈夫です、これくらい』とかなんとか言って断られた。

で、結局その後俺、譲葉、そして澪の三人でゲームをやったりトランプしたりしながら一日を過ごしただけで終了。で、その日の夜---


『翔輝兄さん、お泊り会しましょう!』

『却下』

『よ~し、じゃあ早速・・・ってえぇ!?』

『何でわざわざお泊り会なんぞしなきゃいけないんだ?』

『まぁまぁ翔輝さん、たまにはいいじゃないですか』

『譲葉姉さん!やっぱり私の味方は譲葉姉さんだけです!』

『・・・とか言ってお前今日澪と寝たくないだけだろ?』

『・・・』

『・・・』

『・・・』

『・・・そんなことあるわけないじゃないですか』

『今の間の理由を三十字以内で簡潔に説明せよ』

『何か反論を考えようとしたんですが思いつきませんでした』

『素直でよろしい』

『翔輝兄さん、ダメですか?』

『別にダメじゃないがめんどくさい』

『じゃあ私達が全部用意しますから!ね、譲葉姉さん!』

『そうですね、それじゃあ翔輝さん、あとで私の家に来てくださいね』

『もう勝手にしてくれ・・・』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「という話はあったぞ」

「で、そのあとどうなったの!?」

「普通に徹夜して遊んで普通に寝た」

「な~んだ、つまんない」

「何を期待してたんだ?」

「それより翔輝さん、着きましたよ」

「ん?おぉ、いつの間に」

「さて、じゃあ行こうか」

「ったく、いざとなるとめんどくせぇな・・・」

「文句言わないでください。とりあえずとっとと終わらせて帰りましょう」

「当然。さて、それじゃ行くぞ」

「よ~し、久々に本気出してみようかな!」


というわけで、俺達は目の前にぽっかり空いている巨大な洞窟に足を踏み入れた。

というわけで一応過去編も一段落、そして盗賊退治開始です

そして先日、ついにユニークアクセス20000人突破しました!読者の皆様、こんな小説を読んでいただき本当にありがとうございます!これからも頑張りますので、末永くお付き合いいただければ幸いです!

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