第22章 学校風景
今回はなぜかかなり長めです。まぁいい事なんですけどね
過去編第3話になるんですかね?まぁ過去というほど昔の話ではないんですが・・・
とりあえずどうぞ
どうも、譲葉です。
今私は翔輝さん、ウルさんと一緒に盗賊退治に向かっているところです。
いつだったか覚えてませんが、ちょっと前に私達が罰ゲームを受けた森の近くを歩いているところです。
うぅ、トラウマが・・・。
と、とりあえず何か他のことを考えないと・・・。あ、そういえば---
「私達学校、と言うか勉強どうしましょう?」
「何言ってんだ、行かなくていいものまで気にする必要ない」
・・・翔輝さん?私達一応帰るつもりでいるんですよ?学力落ちたら大学に進学も就職も出来ないんじゃ・・・。
「ガッコウ?何それ?」
「え、こっちの世界には学校無いんですか?」
「知らないよ、何それ?」
「簡単に言うと勉強しに行くところですね」
「え~?何でそんな変な物作るの?わざわざ勉強なんてしなくてもいいのに」
「あっちの世界は勉強が全てですからね~」
「つまんない世界だな~」
「そうですね、確かにこっちの世界のほうが面白いです」
「全国トップのセリフか?」
「私だって勉強は嫌いですよ?」
「へぇ、以外だな」
「ねぇ、あっちのガッコウどんな感じだった?」
「そうですねぇ、ちょっと長くなりますけどよろしいですか?」
「いいよ、どうせ暇だし」
これから盗賊退治に行くのに暇って言うのもどうかと思いますけど・・・。
「翔輝さん、お願いします」
「俺は嫌だ」
「まぁいいですよ。そうですねぇ・・・。じゃあ一番鮮明に覚えている、私達が高校一年生になってから二週間ほど経った頃の話をしましょうか」
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『翔輝さん、早く起きてください!遅刻!遅刻です!』
『別に遅刻したっていいじゃねぇかよ~。たかが学校くらい・・・』
『翔輝さんはいいですよ、いつも遅刻してるんですから!でも私は一応優等生なんです!』
『自分で優等生とか言うか?』
『そういう冷静なツッコミはいいから黙って起きてください!ベッドから出てください!』
『・・・いや、この会話してる時点でもう起きてるしベッドからも出てるだろ』
・・・ま、まぁ確かに糸電話の受話器(?)を取るにはベッドから出なきゃですけど・・・。
『まったく、俺の安眠を鈴で妨害しおって・・・』
『いいから早く支度してください!』
『分かったから怒鳴るな、すぐ準備するから家の前に来てろ。っていうかなんなら先に行ってもいいぞ?』
『いえ、それは無いです』
『何で?遅刻するのは嫌なんだろ?』
『だって私が見張ってないと翔輝さんサボる可能性大なんですから』
『チッ・・・。そんなことするわけ無いだろ』
『わざとですよね?』
『・・・おうよ、わざとだ』
・・・絶対に嘘ですね、返事が若干遅れました。
『・・・まぁいいです。とりあえず私は待ってるので早く来てくださいね』
『御意』
私は翔輝さんにそう念を入れて家を飛び出した。
翔輝さんは昔からああなんです、特に中三の始め辺りから。
毎日こんな感じで遅刻するかしないかギリギリの時間に起きて、私にも迷惑が・・・。
う~ん・・・昔のあの目が輝いていた翔輝さんはどこにいったんでしょう・・・?
と、そんなことを考えている内に翔輝さんが家から出てきたので、私は翔輝さんの腕を引っ張って走り出した。この頃は私のほうが足速いと思ってたんですけど・・・。
ですがこの頃はまだ翔輝さんめんどくさがって全然本気で走ってなかったので、必然的に私が翔輝さんの手を引っ張って走ってました。
『翔輝さん、急いでください!あと10分で学校始まります!』
『10分あれば間に合うんじゃね?』
『何言ってるんですか!?ここから私達が全力で走っても最低5分はかかりますよ!?5分も全力で走れるわけも無いんですから、絶対に5分以上かかるでしょう!?』
『だったらもう遅刻でいいじゃねぇかよ』
『却下です、却下!誰が好き好んで初っ端から先生に悪印象を与える必要があるんですか!?』
『大丈夫だ、そんなもん俺には何の関係も無い』
『微妙に会話が成立して無くないですか!?』
『そうかもな』
『即答しないでください!』
『・・・そうかもな』
『いや、間をおけば言っていいといったわけじゃないですよ!』
あぁ、無駄な体力を・・・!
そんな我ながらバカバカしい会話をしている間も必死で走り続けた甲斐あって、何とか授業開始1分前に間に合いました。
うぅ、早速先生方に目を付けられたかも・・・。まぁ間に合ったのが幸いですね。
そしてその他にはたいしたアクシデントなども無く、あっという間に昼休み。
ちなみに翔輝さんが居眠りで先生に怒られたのはいつものことなのでアクシデントにはなりません。
『翔輝~、ご飯食べようぜ~』
『断る』
『よし、じゃあ横すわ・・・って何で!?』
『鬱陶しい、邪魔、暑苦しい、めんどくさい、目障り、耳障り・・・。まだ言うか?』
『・・・いや、もういい』
『理解力が達者で何よりだ』
翔輝さん、相変わらず容赦ないですね・・・。
あ、今翔輝さんに話しかけてボコボコにされたのは木下 天助さん。中学の頃から翔輝さんと仲がいい、いわゆる親友って奴ですね。
ちなみに顔も普通、頭も普通のあまり目立つ要素は無いんですが、遅刻の多い翔輝さんの親友ということと行動に突拍子の無いという点でクラスの中ではかなり目立っているようです。
『翔輝君、相変わらず容赦無しね』
『あ、恭子さん』
『どうも譲葉ちゃん。私も混ぜてね』
『えぇ、どうぞ遠慮無く』
西沢 恭子さんも天助さんと同じく私が中学の頃から仲のいい友達の一人です。
恭子さんは翔輝さんや天助とは違って成績も優秀で、テストの成績はクラスで私に続いて二位です。
女の私が言うのもどうかと思うんですけどすごく可愛らしくおっとりしたお方で、中学の頃からかなり人気だったみたいです。
ちなみに私のほうにも結構手紙とか来てたんですよ。全部丁重にお断りしましたけどね♪
『恭、とりあえずこのバカタレを追い出せ』
『そ、そんなに言わなくてもいいんじゃない?』
『いいんだ、バカハゲはここにはいらん』
『バカハゲってなんだ!?』
『バカなハゲだ』
『いやそれは分かるけどさ!?』
『翔輝さん、どうでもいいので早くお弁当食べましょうよ』
『そうだそうだ・・・ってどうでもよくは無いぞ!?』
『あ、すみません。つい本音が』
『本音!?本音っつった今!?』
『冗談らしいですよ?』
『「らしい」って何!?』
『天君、ちょっと声が大きいよ・・・!って言うかもうこの会話は終わりにしない?』
『あ、悪りぃ』
まぁいつものことなんですけどね、こういう会話は。
翔輝さんが天助さんをボコボコにし、時々私も参戦、そして最終的に恭子さんが仲裁に入るというパターンですね。
ちなみに翔輝さんは恭子さんのことを「恭」、恭子さんは天助さんのことを「天君」と呼びます。
基本的に私達四人で行動することが多いです。
って言うか翔輝さんが遅刻とかサボりとかするせいで、私達も先生達にかなり目を付けられています・・・。
うぅ・・・翔輝さん、恨みますよ・・・。
『じゃ、俺は寝るから』
って言ってるそばからああぁぁ!?
『ちょ、待ってください!何でわざわざお昼休みに寝なきゃいけないんですか!?』
『いや、だって今日も誰かさんに俺の朝の安眠を妨害されたし』
『いやいやいや、起こすのは当然でしょ!?』
『いいんだよ、俺は別に学校来なくて』
『が、学校に来なくていいって言うのはないんじゃない?』
『え~、何で?』
『だ、だって一応学校に来るのは子供の義務だし・・・』
『ハッ、そんな事知るか』
『鼻で笑われないでよ・・・』
『って言うか翔輝!お前学校に来ないって事は俺にも会えないってことだぞ!?いいのかそれで!?』
『それだから来ないんだってか気持ち悪い近寄るな俺の視界に入るな俺から半径1キロ以内に入るな』
『早っ!よく噛まないでそれ言えたな、って言うかそこまで言うのは酷くねぇか!?』
『酷いわけないだろ、天助だし』
『どういう意味だ!?』
『そのままの意味だ』
『いや、それは分かるけどさ!?』
『・・・天君、翔輝君、それもう今日何回目?』
『どうでもいい』
『翔輝君は相変わらず私にも容赦ないね・・・』
恭子さんが苦笑しながら言う。・・・恭子さん、可哀想・・・。
『しょ、翔輝さん、とりあえずお昼休み中は起きてましょうよ』
『え~、何で?』
『今寝てしまったら授業中に寝れませんよ?』
う~ん、我ながらなんて不良みたいな理由でしょう・・・。
でもこう言えば間違いなく翔輝さんは・・・。
『・・・あ、そうか。やっぱしばらく起きてよ』
・・・扱いやすいですね~。
まぁ、今は私達との会話を楽しんでくれるのなら授業中に何しても私達の知ったことじゃないですしね♪
・・・あれ、でもそれはつまり先生達がもっと私達に目をつけるという事じゃないですか?
『あ、翔輝さん、やっぱり今寝てもらってもいいですよ・・・?』
『いや、俺は起きとく』
『・・・じゃあ授業中寝ないでく『無理』ですよね・・・』
あぁ・・・また先生に変なイメージを・・・。
そして昼休みが終わってからの授業、翔輝さんは案の定というか何と言うか、すごい幸せそうな顔して爆睡してました・・・。
その後日私と恭子さんが職員室に呼ばれて、翔輝さんが何とかならないかと相談されたのはまた別のお話です。
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「---という感じですね」
「・・・なんて言うか、譲葉も苦労してたんだね・・・」
「分かりました?」
「うん、すごく」
「?どうかしたか?」
「人の気も知らないで・・・」
「何だよいったい・・・?」
「でも学校面白そうだね、僕も行ったみたいな♪」
「やめとけ、バカみたいにつまらんから」
「そんなこと無いですって・・・。確かに疲れますけど」
翔輝さんがもうちょっとしっかりしてくれれば楽しめるんですけどね・・・。
「・・・で、いつその洞窟とやらに着くんだ?」
「もうちょっと先みたいですね」
「あんだけ長い間話してたのにまだ着かんのか・・・」
「仕方ないですよ、気長に行きましょう。しばらく戦わなくて済みますし」
「それもそうか。確かにめんどくさいの先延ばしに出来るしな」
ホントに、翔輝さんはそればっかりですね・・・。
「めんどくさがってばっかりじゃ、人生楽しめませんよ?」
「俺より年下に人生を語られてたまるか」
「と、歳は関係ありません!」
「俺のペースなんだよ。やるときはやる、でもやる必要が特に無いときはとことん適当」
「まぁやることやれば方法はどうでも言いということですね」
「そういうこと」
翔輝さんらしいと言うか何と言うか・・・。まぁでも---
「---嫌いじゃありませんよ、そういう考え方」
「だろ?」
「えぇ。さて、それじゃあ盗賊退治、張り切っていきましょうか」
「まぁ3割くらいの張り切りでいいだろ?」
「お好きにどうぞ?ただし死なないでくださいね?」
「おうよ、死にそうになったら本気出すさ」
「ふふふ、ホントに翔輝さんらしいです」
「・・・なんであの二人僕を置いてけぼりでいい雰囲気になってるの?まぁいいけどさ・・・」
気付いた方もいるでしょうが、前回から視点を変えてみることにしたんですが、いかがでしょうか?
誰か視点かは最初に書きます。特に無い場合は誰視点でもないです