第21章 試練開始?
短っ!!!(オイコラ)
今日は宿題が多いので執筆の時間があまり無いという理由があるのですが・・・言い訳ですね、すみません
次回こそは・・・!
「そういえばさ、二人の次の試練って何なの?」
「・・・え?」
「・・・あれ?」
よぅ、翔輝だ。今現在俺達は日課になりつつある特訓を終え、昼食を終えたところだ。
翔輝が食器を片付け終えて小屋に戻ってきた時のウルの突然の質問に、俺と譲葉は一瞬硬直した。
「・・・え、知らないの?」
「いや、だって俺達こっちの世界に来てから神と話して無いし」
「ここに来るように指示をしてくれたのもテリアさんですし・・・」
「って事はどの道ここに居ることしか出来なかったのね・・・」
ウルは一度ため息をつくと、空に向かって「マリー?」と呼びかけた。
「・・・誰ですか?マリーって」
「うん?すぐに分かるよ」
ウルがそう言ったほぼ直後、天から『お待たせ~。何?』という声が聞こえた。
「うにゃあああぁぁぁ!?」
「ネコ?」
「だだだだって、急に何も無い空から声が!」
「空なんて無いぞ、あるのは天井だけだ」
「そんな冷静なツッコミは期待してません!」
『・・・あの~、私を呼んでおいて私を無視して話をしないでくれる?』
「よぉ神、久しぶりだな」
『うん、相変わらず神様に対する言葉遣いじゃないね』
「心配すんな、誰もお前を神だとは思ってないから」
『それはひどくない!?』
「あ、安心してください!私は思ってますから!」
『ホント!?ホントに!?』
「えぇ、もちろんです!」
「まぁそんな事はいいからとりあえず話を進めようよ~」
『そんなことって・・・』
「ところで、マリーって言うのは・・・」
『あぁ、私の名前だよ』
「最初に会ったときに教えてくれればよかったんじゃないですか?」
『いやぁ~、単純に忘れてたんだけどね』
「そ、そうですか・・・」
譲葉とマリー・・・だっけ?が話している間、俺はウルに少し近づいて耳打ちする。
「・・・なぁ、もしかしてマリーってバカ?」
「そうねぇ、バカかどうかと聞かれればバカね」
やっぱりな・・・。
って言うか、バカが神で大丈夫なのかこの世界?
『で?何で私を呼んだのよ?』
「だってマリー翔輝と譲葉に試練教えてないんでしょう?」
『あ~、そういえばそうだったわね』
「超人事じゃねぇか。俺達を元の世界に返す気あんのかお前?」
『あるよ~。失礼なこと言わない』
「・・・失礼か今の?」
「じゃあとりあえず教えてあげてよ。そうしないと二人ともここから動きようが無いし」
『そうね~・・・。じゃあ最初の試練を与えましょう』
「急に偉そうになんなボケ」
『ひ、ひどい・・・』
「しょ、翔輝さん!そんなこと言わなくても・・・」
譲葉は慌てて俺にそう言う。
・・・そうは言ってもな譲葉、いきなり上から目線になられたらかなりムカつくぞ?っていうかムカツクだろ?
『さて、じゃあ気を取り直して・・・。最初の試練を与えさせていただきます』
「分かればいいんだ」
「ま、マリーさん・・・。そんな下手に出なくても・・・」
『あなた達はまずここから北に行った洞窟に向かってもらいます。そこを拠点にしている盗賊たちの退治が、あなた達の最初の試練です』
「・・・え、そんなのでいいの?」
「なんだか随分簡単じゃないですか?」
『ん~、まぁ最初だってこともあるしね。あんまり難しいのはさすがに出さないよ。まだ』
「まだって事は今後は出る可能性あるんですね・・・」
「まぁとりあえず試練をクリアしてけば戻れるんだな?」
『うん、死ななければ』
「じゃあせいぜい気をつけて行ってきますよ」
「それでは早速行ってきます」
『あ~、ちょっと待って!レイ、あなたもついていってあげなさいよ』
「へ?僕も?何で?」
『二人より三人のほうが楽しいし簡単でしょ?』
「そりゃまぁそうだけど」
『って言うかレイ、あんたどうせ暇でしょ?』
「・・・何か確信持って言われたのもムカつくけど、その予想通りに暇な自分にもムカつく」
『まぁとりあえず行ってらっしゃい』
「りょうか~い・・・」
というわけで、なんだかんだでウルもつれて俺達は盗賊のアジトに出向くことになった。
・・・ウルよ、こんな簡単に話が進むなら最初からそうしてくれればよかったんじゃないか?
やっとの事でストーリーが進みました(またもや自業自得)
ちなみに途中でマリーがウルのことを「レイ」と呼んでいますが、あいつはレイのあだ名のことを知らないのでアレでいいんです。ミスじゃありませんよ?^^;