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第12章 あだ名(仮)

とりあえず更新です^^;

さ、こんなことやってる場合じゃありません。早くプロジェクトを始めないと・・・

あ、でも安心してください。一応まだ余裕はありますので更新はします^^

ちなみに、タイトルの(仮)というのはあとがきで意味が分かります。決してタイトルが仮というわけではありませんのであしからず・・・

翔輝がレイの特訓を受けるようになって早三日。


「今日はこれくらいでいいんじゃないかな?」

「そりゃこっちとしちゃありがたい」


刀を鞘に納め、獣人状態のレイに言う。

三日前、つまり罰ゲームの晩以来、特訓は昼間行っている。

あの後夜のレイが昼のレイに翔輝の特訓内容を教えてから、二人は朝食を食べた後に特訓を行うようにしていた。


「しかし、お前も相当強いな」

「そんなことないよ、翔輝だってたった数日でここまで動ければたいしたもんだって」


お互いに相手の力量には感心していた。

翔輝は元々何も習っていなかったにもかかわらず、ここ数日で剣の腕はかなり向上している。

もしもまだ人間達の世界にいたのならインターハイにも行くことができるくらいの実力だ。

もっとも、まだ力の使い方がいまいち分からず能力を発動するたびに死ぬ思いをしているのだが・・・。


レイは体の一部を獣化して機動力を高め、隙を見て全獣化して攻撃するというのを基本戦法としている。

一応武器として鉄扇を手に持っているのだが、本人曰く「使ったら翔輝が死んじゃうから今の段階ではまだ使わない」らしい。使わなくても十分死にそうな思いをしているのだが・・・。

部分獣化を駆使しながら敵を撹乱し、隙を見て全獣化、つまり狼に変身し敵を噛み千切る。恐ろしい戦法である。


「だけど僕は実力の五分の一も出してないよ?」

「・・・マジ?」

「だって本気でやったら翔輝も譲葉も死んじゃうもん」

「それが冗談であって欲しいと切に願う」

「願うだけならその人に自由だからね」

「うるせぇ」

「あはは。・・・あ、そういえば昨日聞きそびれちゃったんだけどさ」

「ん?」

「昨日キッチンでまた一騒動あったでしょ?あれどうしたの?」


レイが言っているのは昨日の朝、レイが起きるとキッチンの床が何か泡のようなもので埋め尽くされていたという事件のことである。

その時場にいたのはオロオロしている譲葉と何かを掃除している翔輝、そして状況が飲み込めずに呆然と立ち尽くしているレイ。

翔輝はとりあえず譲葉をどこか別の場所に移動させるようレイに頼み、レイがその言葉に従ってその後聞くのを忘れてしまったため、結局何が起こったのかは知らないのだ


「あ~、あれか・・・。何だと思う?」

「譲葉がまた信じられない調理をして事件が起きた」

「正解」

「やっぱり・・・。今度は何したの?」

「酢1ガロンに小麦粉と間違えて重曹を一袋入れた」

「・・・1ガロンってどのくらいだっけ?」

「大体3.5リットルくらい」

「まず酢3.5リットルに重曹一袋入れる料理が思いつかない」

「しかもよりにもよって間違えたのが重曹だもんな・・・。大惨事だ」


読者様は知っている方がほとんどだと思うが、一応説明しておこう。

重曹、別名炭酸水素ナトリウムと呼ばれている主に料理や掃除などに使われる便利な日常用品|(?)である。

それに酢を加えると、化学反応が起きて重曹が分解され、二酸化炭素が発生する。すると二酸化炭素が酢の中で発生するので、炭酸飲料の缶を振って開けたときのような泡が発生する。

それを何リットルや何キロでやったのだから、それはもうすごい事になる、というわけだ。


「やっぱりあいつは勉強以外のとこはバカなのな」

「誰がバカですって?」

「うわぁ!」


レイと話込んでいたため、後ろから接近する譲葉の気配に気付くことができなかったので翔輝は思わず声を上げて驚いてしまった。


「あ、譲葉。おはよ」

「おはようございます、魔闇さん」

「・・・ねぇ、そろそろ敬語やめようよ?使われてる側は何だか距離を感じるよ?」

「あぁ、すみません。ですが、私は昔からこうですので、今から変えろといわれてもちょっと・・・。大丈夫です、魔闇さんとは距離をとっているわけではないので安心してください」

「『とは』って何だ、『とは』って。それは遠まわしに俺とは距離をとってるってことか?」

「あら、翔輝さんにしては上出来ですね」

「お褒めにお預かり光栄ですよ、ワガママプリンセス様」

「お褒めにお預かり光栄ですわ、バカな翔輝さん」

「何の捻りもねぇのかよ」

「あまり捻りすぎると翔輝さんには伝わらないでしょう?」

「昨日の俺の苦労を返せコノヤロー」

「大丈夫です、昨日魔闇さんに借りた本で勉強しました。あのような失態は二度と犯しません」

「料理関係でそれを聞いたのは何回目だ?」

「32回目ですね」

「お前が答えたら台無しだ」

「ま、まぁまぁ。とにかく、今日の訓練はこれで終わりだしゆっくりしようよ」

「それもそうですね。それじゃあ私は早速昨日勉強した料理でも「遠慮しとくね」せめて最後まで言わせてくださいよぅ・・・」

「あ、そうだ。レイ、どうせ暇だしお前のあだ名でも考えよう」

「へ?何の事?」

「いや、いつまでも『朝のレイ』『夜のレイ』じゃなんか嫌だろ?だから人格別にあだ名でもつけようと思って」

「それはいいかもしれませんね。確かにどちらかの話をするときにいちいち『朝の』『夜の』とつけるのは面倒ですし」

「う~ん、僕はあんまり気にならないけどなぁ・・・」

「俺達が気になる、というか単にめんどくさいんだ。というわけで、お前に拒否権は無し」

「えええぇぇぇ!?僕の名前なのに!?」

「呼ぶのは俺達だからいいんだ。さて、何がいい?」

「『バカ』はどうでしょう?」

「どっちが?」

「翔輝さんです」

「・・・いや、絶対にそう来るだろうなぁ、とは思ったけどさ」

「冗談ですよ。ここはシンプルに『表』『裏』とかでいいんじゃないですか?」

「どっちが表でどっちが裏?」

「・・・そう言われてみればそうですねぇ・・・」

「というわけでそれは却下だな。『白』と『黒』とか?」

「『白レイ』さんと『黒レイ』さんですか?ちょっとどうかと思いますけど・・・」

「う~ん、なかなかいいのが思いつかないな・・・」

「じゃあ別に今無理につけなくてもいいんじゃないかな?」

「いや、だってめんどくさいし」

「じゃあこうしようよ。ちゃんとしっくりしたあだ名が出来るまで僕は『レイ』、夜の僕は『魔闇』。『レイ』は英語で『Ray』、つまり光線とか光って意味。『魔闇』は『闇』が入ってるし、とりあえずはそれでいいんじゃない?」

「・・・確かにそれはいいかも」

「ですね、私はむしろそれが一番いいと思いますけど」

「え、でもさすがに夜の僕を苗字でしか呼ばないのは可哀想じゃない?」

「まぁ確かにな・・・。じゃあ何か思いつくまではそれで。思いついたら即変えよう」

「分かりました。じゃあそれまでは今はレイさん、夜は魔闇さんですね?」

「何かあんまり変わった感じはしないけど、とりあえずはそれでいいだろ?」

「僕はぶっちゃけ変なのじゃないから何でもいいよ。さ、とにかくお昼食べよ。翔輝、何か作って~」

「いいぞ、何がいい?」

「僕はオムライスがいい!」

「私は・・・そうですね、久々に目玉焼きでも食べたいです」

「分かったよ、作ってくるからちょっと待ってろ」

「ねぇ譲葉、『目玉焼き』って何?」

「あぁ、こっちの世界には目玉焼きがないんですね。目玉焼きって言うのはですね―――」

「あ、分かった!鹿の目玉を焼「それ以上言わなくていいです!」何で?違うの?」


翔輝は心の中で舌打ちをしてから倉庫の中にある冷蔵庫から野菜と卵を取り出し、小屋のキッチンで調理を開始した。

さすがに『夜の』『昼の』じゃ可哀想だったので、あだ名付けてみました。・・・って言うかあだ名じゃないし^^;

ぶっちゃけあだ名なんて全く考えてません。超思いつきなので・・・。どうしましょう?

というわけで、さりげなく募集してみたりします。何かいいあだ名なんかを思いついた方がいれば、遠慮なく送ってください。感想・評価なんかもよろしくお願いします

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