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第11章 特訓パート2

前の戦闘の回ではあまり戦闘らしい戦闘ができなかったので、今度はちょっと本格的にやってみました。やっぱり説明口調ですね・・・^^;

「さ、特訓開始ね」

「勘弁してくれ・・・」


気絶した譲葉を背負い小屋に着いた翔輝にレイが発した第一声がそれだった。

つまり今から特訓をしようということである。


「何言ってるの、朝できなかったんだから今やるしかないでしょ?」

「今日は色々あったから疲れたんだ。明日にしてくれ。第一特訓できなかったのは俺のせいじゃなくてほったらかしにした昼のお前のせいだろ?」

「あぁ、それはあたしのせいだ」

「・・・は?」

「いやね、よくよく考えたらあたしあの子に特訓の内容教えてなかった」

「じゃああいつは朝何をするつもりだったんだ・・・?」

「それは明日聞いてみて。とにかく、今日出来なかった分今からやるわよ」

「理不尽な・・・」

「うっさい、とっとと武器を持ってくる!」

「御意」


文句を言いながらも翔輝は刀を取りに向かう。しかし、正直翔輝は迷っていた。


「・・・昨日の惨殺現場の再現はしたくないな」


苦笑というか何というか、よく分からない顔を浮かべて刀を取ってレイの元に戻る。


「はい、お帰り。じゃあ始めましょう」

「今日はどうするんだ?また昨日みたいなのは勘弁な」

「大丈夫、今日はちゃんと相手をしてあげる」

「そりゃどうも」

「あら、感謝するのね。意外だわ」

「とにかく早く終わらせて寝たい。始めるぞ」

「あんたが仕切るんじゃないの」


そう言うとレイはふわりと木の枝の上に飛び乗り、マントの中から無数の小さなコウモリを召喚|(?)する。

それらはしばらくレイの周りを飛び回り、やがてコウモリたちは全てレイの右手に集まり何かの形を形成していった。ちょうど翔輝の刀が増えたときのようだが、レイの場合集まっているのは黒い塊である。


「何やってんだ、それ?」

「あたしの武器作ってるの」


レイがそう答えると同時に黒い塊はやがて動きを止め、巨大な鎌を形成した。

とにかく巨大だ。高さはレイより頭2つ分ほど高く、刃も腕2つ分ほどある。

ついでに言うと無駄に装飾が細かく、髑髏やら十字架やらがついていて物騒極まりない。


「・・・強そ~」

「まあね。さ、始めましょう」

「はいはい」


翔輝はやる気なさげに返事をして抜刀する。また恒例の命の危機に晒されながらも刀の増殖に成功し、その中の2本を適当に選んで両手に持つ。準備完了だ。


「・・・で、結局何をすればいいんだ?」

「とりあえずあたしに殺されないのが絶対条件。あとサブクエストとしてあたしに一撃入れるってところね」

「殺す気なのか?」

「それなりには。大丈夫、一応ちゃんと手加減はしてあげるわ」

「一応?ちゃんと?どっち?」

「それなりに」

「そいつはどうも」


会話を終えた刹那、レイが木の枝から飛び降りた。それと同時に鎌を振り上げ、翔輝目掛けて一気に振り下ろす。

いきなり来たので多少驚いたが、鎌の動きが単調だったので軌道を読み何とか横に身を投げて回避する。

体勢を整えてレイのほうを見ると、持っている鎌の刃が半分ほど地面にめり込んでいる。

「どの辺が手加減?」と問いながら翔輝はレイに斬りかかる。

まずは右手の刀で左側から横薙ぎ、次に左手の刀で左斜め下方向から斬り上げる。

レイは繰り出された攻撃を両方かわし、鎌を軽々と拾い上げもう一度振り上げた。翔輝は身の危険を感じまたもや横に身を投げ出し鎌をかわす。


「ん~、筋は悪くないわね」

「おっそろし~・・・。なぁ、今思ったんだがこの能力って剣術使えねぇと全く意味ないんじゃないか?」

「だから今まさにそのために特訓してるんでしょ?」

「正論だな」


再度会話を終了し、お互いに攻撃を再開する。

かわしては斬りかかり、かわしては斬り返しを繰り返し、二人の攻防は攻防を繰り返す。

そして20分後―――。


「はぁ、はぁ、い、いい加減、疲れてきたぞ・・・」

「あ、あんた、よくここまで持つわね、人間なのに・・・」

「も、もう今日は、これくらいで、いいんじゃないか?」

「そうね、あたしも疲れたわ・・・。昨日よりは、随分とよくなったんじゃない?」

「そりゃどうも。じゃあ俺はもう寝るから」

「えぇ、おやすみ」


翔輝は「疲れた~・・・」とあくびをしながら譲葉の寝ている倉庫に向かう。


「・・・たった20分の特訓でこれか。これは相当期待できるんじゃない?ねぇ、マリー?」


レイは空を見上げてそう呟き、食事を求め森の中へと飛び去っていった。

今日授業、というか学校で爆睡してきました

授業内容全く覚えていません。どうしよ~^^;

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