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SIEVEN
「あなたのおかげで私の人生に色がつきました。」
キャンバスにはそれとは対照的に色がない無色透明な
真っ白なキャンバスが世界を想像していた。
その訳を婦人に聞くが……。
「私はやっと外に出られました」
彼は婦人に見覚えがあった。
間違うことなく、
昔の人形だった。
無くしたと思われて、
涙にくれ、今は涙に枯れた彼がだ。
足を引きづりながら机から降りる彼は、
手を伸ばそうと彼女に近づくが、
「ありがとう、それだけを言い残して」
太陽よりも柔らか笑顔を彼女は残して、
絵を遺して消えていった。
目が覚める彼、
机の上には一枚のレポートが置いてあった。
そこにはこう書いてあった。
「Dream of Your Opera」
それが彼女のものなのか、はたまた別の人間が、
ある種の恐怖を抱きつつ、
心に太陽を抱くために、朝飯にした。




