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SECHS
「サッカーボールの腹!」
言われた彼は小太りで、
対して、言った若者は
金持ちなのだろうか、
服も高いスポーツブランドに権力者のマントのように
存在していた。
彼は何も言えずに地面の方へ向く。
自分が土になったように感じる小太りの若者は、
目の前を向ける自身は失くなっていた。
母は彼の味方ではなく、
彼を殺す、心の中で苦しめる末期を担当する医師となっていた。
対して、父は傍観者のように新聞に目を向ける。
彼女の前に何を言っても無駄だという観念的な主義が見える。
楽しくない、生まれた時に泣いた、
生の喜びは色褪せ、
色を見るために使う目は、
突然、灰色で覆われる。
暗く、白で眩しい、取り残された廃墟感。
いつか消えるのか?彼は不安と苦悩を抱きながら、
社会の縮図のなかで、
沈黙のまま生きるのだった。
学校に行くこと、それが彼に対する抵抗手段であり、変革の手段であると思えたからだ。
その助言の決めてとなったのは、猫、他でもない猫ということだった。




