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DREI
虫のように無視された物書きが一人いた。
今日も一人、彼はなにかとつまらないものを書く。
愚痴を吐けるものは幸せだ。
かまってちゃんだとは知らずに生きる。
それを見る人は金を払わずに
悲劇を娯楽として見られるのだから、
その人はショーケースの中にいて、
見えないガラスで覆われている。
自分は見られていないようなそんな錯覚の安心を傘に来て、
何かを書いている。
書くために生きている人間を追及したせいか、
サーカスの見世物である、ライオンが、
娯楽不足を解消するために、
お腹を空かせて放れた。
それでも、彼の執念は衰えることを知らない。
きっと、彼の本当の行動は、その先にあると信じてやまない。
そのため、邪魔なものは視界から、
自分の世界から排除した。
気づけば、彼は既に胃袋の中に入っていた。




