29 切羽詰まる、危急
カラスとは以下に嫌われものか、
我が身と同じではないか、
朝目覚めの時にカラスの声なんかが聞こえたら、
屋上から飛び降りたい衝動に駈られてしまう、
それぐらい自己嫌悪に同等なものを能えるような事柄だ。
だが、最も、嫌悪するのは、
人間である、加えて、苦を知らぬ生物である、
苦を知らない生物は、人の苦などおおよそ分からぬ、
即ち、ここでは、書くをせずして、
惰性に読む彼らである、
その癖、人の間違いには嬉々として指摘し、
己の罪など棚に上げて、
感想欄に残す、
全く以て傷つかれるばかりだ、
称賛は他でやっていろ、
我輩は慣れるために、猫をやってる訳じゃないんだ。
猫を言う人間が滑稽だ、
大体、そもそも、
人間とは何か、
人でもない怪物でもない、その中間か、
時間が欲しい、
大量にある人は沢山書ける、
結果は目に見えていることだろう、
言うなれば、カフカの状況に、
等しいのかもしれない、
現実と虚構の狭間で、
苦しみ悶え、時として
自己の生存に疑問する、
言い回しが云いというのは、
深淵にてなやんでるか、
地上の楽な所から、
なやんでるか、
の違いだろう。
だから、喜べず、
そのときは無表情となって、思考を真っ白にさせるのだ。




