25 去る人の跡
眠りが余韻を残す、
本当は睡眠にリソースを割きたいし、
学校には行きたくない、
けれど、
休日とは、
鬱病への準備期間なのか……
一個も達成した項目がない、
いや、一つは達成したか……
けれど、少ししか終われなかった、
そうなると、
私は再び、
死にたくなる、
首を吊ろうと、
男は縄をもって、
椅子を立て掛け、
たところで、辞めた……
繰り返すような日常に
辞めた、ところで、
新たな苦しみが続くのではないか、
そう想うと、
人気者が憎くて苦しくなる、
再び、
縄を一つとっては、
しかし、辞める、
この諦めと恐怖はなんだ、
生きたくないのに生きている、
だが、去れない、
暗闇の部屋で一人思う、
死に想いを馳せて、
男は筆を取って、
死と命に対する詩を書く、
それが、どんな詩かは知らないが、
恐らくは誰にも理解されないものだった。
万人が理解されるために、
私はこんなことを書いている、
無為な時間を書いている、
恐らく、万人に理解される人は、
有意義な時間を過ごし、
悩むことなく、
謳歌している、
ダロウ、
それが、憎くてたまらない、
今ごろ、楽しく書いている、
どうして?
書ける、
どうして?
彼らは読者を幸せにする、
心を掴む?
分からない、それが、分からない……
なぜ、なぜ、なぜ、
頭を考えなくて、
ただ、文字を書けばいいのに、
私は苦しくなる、
文字を整えて、
人のために、書こうとするけれど、
筆が止まってしまう、
私の望む世界じゃないのなら、
殺した方がましなのか、
だが、
築きあげた私の世界、
止まるべきではないけれど、
過去の自分を殺すことは、
我が子を殺すようなものなのだろう、
文法も語彙も拙い赤子を、
その手にかけようにも、
掛ければ楽になろうが、
喪失感は失くなることは、無く
ひいては、後悔が私を死へと駆り立てるのかと
想うと、辛いと思うのだ。
と、書いてある、
木の部屋で
筆を一つ取っていた、
それ以外に机と椅子以外に
何もない、
人間がすむには苦しそうな部屋、
精神科医が訪れる、
失踪した男は、
恐らく、
心に傷を負い、
深淵の縁に助けを求めているのかもしれないと、
だが、
どうしようもない不安が、
精神科医に訪れる、
この男は死んだのか?
生きていたら、救いたいと
出来る限りのことを、
ハーブティを二つの
ティーカップに入れて、
考える、




