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掌握  作者: 猫乃つづり
12/42

Zwölf

猫は灰色じみた世界を歩いていた。

空は黒く、曇天な、とてもじゃないが美しくもない、

無色透明な現実、

はっきり言えば、楽しくない日々を過ごしていた。

そんなときに、色のあるような王子様がやって来て。

「君はどこからやって来たんだい」

という腑抜けなことを聞きやがる。

「帰ってくれ」

と、猫は無言の圧を視線でぶつける。

人はどうして?あんなに自分勝手で、

侵略したがるのか?被害者ぶるのか、

加害者ぶることはしたくないのに、

「俺はお前のことなんて嫌いだ!」

だが、必死の抵抗虚しく、

猫は抱き枕にされる。

「もふもふしてて可愛いな」

「ここは漫画じゃないんだぞ!帰れ!」

なんて、今日も、あぁ悲しき、

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