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Zwölf
猫は灰色じみた世界を歩いていた。
空は黒く、曇天な、とてもじゃないが美しくもない、
無色透明な現実、
はっきり言えば、楽しくない日々を過ごしていた。
そんなときに、色のあるような王子様がやって来て。
「君はどこからやって来たんだい」
という腑抜けなことを聞きやがる。
「帰ってくれ」
と、猫は無言の圧を視線でぶつける。
人はどうして?あんなに自分勝手で、
侵略したがるのか?被害者ぶるのか、
加害者ぶることはしたくないのに、
「俺はお前のことなんて嫌いだ!」
だが、必死の抵抗虚しく、
猫は抱き枕にされる。
「もふもふしてて可愛いな」
「ここは漫画じゃないんだぞ!帰れ!」
なんて、今日も、あぁ悲しき、




