第三楽章目「ハルカリットが起こす大戦争 (前編)」
#11「王国仁存在有黒炎乃姫君が起こした戦争を早く止めないといけないじゃないの? (国への潜入)」
・・・・そんで、あの国の総攻撃から半月が経過したが未だに動きはないようだ、アーサーとシャルナは首をかしげている「なぜあの美しき姫様が手を染めているのか」そのことで頭がいっぱいだそうだ。
メデゥーサは、水晶見ているし
エイグは助太刀をずっと磨いているし
なんか知らないが関係のない (と思う)綯武と桜夢はおどおどしているし
ミニアムは刺繍か?
そしてオルリは手裏剣を投げてなんかしているし
あーあ、これは勇者様全員使えもんにならなくなってしまったなコレは、というよりかはそれが目的なのか?だとすればだすっごく迷惑だよこっちは・・・・・
さてこっからなにをどうするかだ・・・・まぁ簡単だ俺がいくしかない
どこにって・・・・そりゃあ、ハルカリットにだよ・・・・しかしどうやって潜入しようかな?
頭を貪りながら外を歩いているとふと気付いた。
あっ!そうだ!!いい事を考えたぞ、俺はあくまでも『大魔王族』だ生け捕りされればいい!!
うむ!!そうだな・・・・・ならだすぐに実行だ!!善は急げというしな!!
#12「王国仁存在有黒炎乃姫君が起こした戦争を早く止めないといけないじゃないの? (明かされた真実)」
すげーな・・・・・まさか成功するとはな流石に笑いが絶えないな、おっとここはどこかって?牢獄の中さ、手足は鎖につながれていて満足に動けないが、まぁ壁に貼り付けられるよりかはマシだな、さてダイレクト潜入が大成功したことだし、ここからどう動こうか、鎖はどうにか外せそうだし鉄格子の鍵は外掛けだがアレを使えば脱出できるな・・・・・遠くから聞き覚えのある声がするな
国王か、いやだとしたらなんで地下牢までくるのだ?やべぇ来るし!!いったん気絶だ!気絶!!
「しかし・・・・まぁ、大胆なことをしましたねぇ」
「こいつを殺し力を奪えば、この国は全世界に君臨できるのさ!!」
「おい!!聞こえているかも知れないぞ」
「やべっ!!・・・・・いや、まだ気絶しているのか?まぁよかったな聞こえてないようだし」
・・・・残念だ、嫌ってほどバリッバリに聞こえてますけど
「さて国王様の皮はいつ剥がすんですか」
「他人擬態はまだまだ使えるしなあの姫も使えましょうか」
・・・・まさかだと思ったがやはり「スキル:他人擬態」だったのか・・・・
「さあいきましょう」
「・・・・だな」
・・・・よし!いったな、いやぁ、しかしまさかねぇ「他人偽装」とはな・・・危うく騙される所だったな・・・、じゃあ本物乃国王様のリリスを探さないと・・・・誤解がついたまま戦争に入るのは胸糞が悪くなる一方だからな・・・・でもこのまま戦争になるのも嫌だけども・・・・
#13「王国仁存在有黒炎乃姫君が起こした戦争を早く止めないといけないじゃないの? (国王の捜索)」
夜になり辺りが暗くなった。牢獄はいつもに増して寒いです。ちょっとこれは羽毛の毛布がほしいな
・・・さて今から国王の捜索だ、タイムリミットは明け方までだ
この城の地下はまるで一つの迷宮みたいだ・・・・そこらに出来立てホヤホヤの腐敗した遺体がいらっしゃいますし
・・・・しばらく探していると目の前に大きな扉が現れた、南京錠も大きい恐らく南京錠だけでも高さは、10Mくらいはあるんじゃないか?押しても引いてもビクともしない・・・・小声で「球型式広範囲爆破魔法」を唱えて、扉を吹き飛ばした、中にはおどろおどろしいほど松明が多く辺りを照らしている・・・・・明らかに「ナニカ」を隠している・・・・っと今日はここまでだな戻るか
さて朝だ、やけに清清しいのが本当に腹が立つなこれは、牢獄には俺のほかにも鯖読んで210名の冒険者が捕らわれている。10代から40代までだな見た目からしてそんなかに「大魔王族」がいるとは誰も知らないだろうな
-一方-
アーサーの慌ただしい叫び声に「お兄ちゃん・・・・うるさい・・・・」といっているシャルナを、我、綯武はそっと見ている・・・・決してストーキングしている訳ではない、桜夢も、ため息をついている。
そういえば、主の姿が見えていない、まさかアーサーの故郷ハルカリット共和国に捕まったのでは?そう、考えてしまう
有無、ここは一つ鬼人族として一肌脱ごうではないか!!
ーそのころ主はー
なんか嫌な予感がする悪寒もすごいな鳥肌もすごい死亡フラグだな今立ったのは
#14「王国仁存在有黒炎乃姫君が起こした戦争を早く止めないといけないじゃないの?(国王の救出)」
12度目の夜が訪れた・・・・相変わらず寒い
先日の扉まで来たその奥へ一歩また一歩といつもより慎重に歩いている、・・・・・・ん?泣き声女の人の声だ、すすり泣いている声は・・・・殺している?
俺は女の人が捕らわれている牢獄の前まで来た・・・・・間違いないリリスだ・・・・両手両足しっかり縛られている上、声を漏らさないためか猿轡をご丁寧にされていた。
やれやれここはレディに優しくないね・・・・
・・・・・・・さて、唐突だが今の状況説明をしよう、単純にやばい状態だ、時間帯は真夜中 姫は今持っている (だっこ)、敵は真後ろ、俺、全力疾走で逃げている 両手使えない そう詰みゲーの真っ最中だ しかも宛てがないからなって・・・・あれはアーサー?なんでここにいるんだ?俺は大きな声で「なぜここにいる!!捕まるぞ!!」と叫んだすると「あなたが心配だったんです」と答えた、戦意喪失していたクセに・・・俺はすかさず「『巨大空想剣』を使え!!」と声を張った。
するとアーサーは「『巨大空想剣』!!」を唱え、追っ手を追い払った
帰ると全員泣き崩れて俺に向かって抱きついてきた・・・・・「大げさすぎるだろ」俺はそう思ったが口にはしなかった
さて、リリスによると今回の事件の真犯人はクリーン・スエットと言う人物だった
思っていた通り奴には「スキル:他人擬態」を持っていた俺は「効果:スキルブレイク」を使って国王の潔白を証明した。
・・・・・さて来週だ戦争が始まるのは