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幼馴染に好かれる、なんてのは幻想です  作者: 卯佐美 佳
第二章 俺はどうあがいても目立ってしまうらしい
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女の行動は、俺には理解出来ない

サブタイトル考えるの難しくない?

あと最近思うのが、荒川と仁美のキャラが被ってる気がする。どうにか差別化しなければ…

金曜、体育祭のメンバー決まり、体育では本格的に練習が始まる。

今は、クラス対抗リレーの走順を決めている。


「俺は絶対灰田がトップバッターがいいと思うんだ」

「でもそれだと、他に先行されちゃったら巻き返せないんじゃない?」

「だが先行出来れば確実に有利。悪い戦略じゃないと思うぞ」

「じゃあ俺、鈴井、晃が先に走ってリードしといて、後は頑張って抜かれないようにするってとこか?」

「でもそれじゃあ、最後混戦になったら抜け出すのはきついんじゃないか?」

「そうね。相手の戦略が分からない以上は、アンカーもそれなりじゃないといけない。となると…」


といった感じで話が進む。ちなみに仁美は理解が追いつかないみたいで、終始頭の上に?マークが浮かんでいた。マジかよ…

そうして、話し合う事数分、俺たちの走順が決まった。男女交互という条件の中、このように決まった。


健→鈴井→平沢→仁美→相坂→荒川→俺


…うん、マジで嫌だ。アンカーとかめっちゃ目立つじゃん…

まあ拒否ると色々とめんどそうなので、諦めて従う。晃だけにね!(激ウマギャグ)流石に二回目ともなるとくどいか。


「ほら!ぼーっとしてない!早く練習するよ!」


俺があれこれ考えていると、仁美から声を掛けられる。

リレーではバトンパスが最重要とされている。そのため、俺たちはこれからバトンを渡す練習をやる事になっている。


「俺アンカーだし、後でいいんだよ」


荒川も、先に相坂と練習するだろうし、必然的に俺が余る事になる。


「じゃあ私と練習しない?」

「お前は平沢とやれよ…」


なんで本番でやらないやつと練習すんだよ。意味わからんわ。


「え?あ…そ、そうだよね!あはは…何言ってんだろ、私」


そう言って、平沢の方に向かっていった。何やってんだろ…あいつ…


それからしばらく、他の皆の練習を眺める。皆、大分受け渡しがスムーズになってきた。


「そろそろ別の組み合わせでやらないか?俺も練習したいし」

俺は皆に声を掛ける。


「そうね、そろそろ相手を変えてやってみましょうか」


鈴井も賛同してくれ、相手を変えてやる事になる。


「よろしく!白峰くん!」

「ああ、よろしく」


バトンをもらう相手である荒川と、挨拶を交わす。


「そういやお前、運動出来るんだな。かなり意外だった」

「え?知らなかった?…て、そっか、白峰くんって、他人にあまり興味なさそうだもんね」

「他人にも自分にも興味ない」

「せめて自分には興味持と!?」


荒川も、俺のペースが分かってきたみたいだ。


「一応一万メートル走で関東大会出てるよ。あっさり負けちゃったけどね」

「関東大会か。それは凄い」

「ほんとに思ってる〜?」

「思ってる思ってる。俺だって中学時代は運動部だったからな。多少は苦労も分かる」


関東大会行くほどなんだ。どれだけの努力を重ねたか、俺には想像もつかない。


「へー、運動部だったんだ。何部だったの?」


どうやら荒川の中では自分の話は終わったらしい。切り替えはえーよ…

ここではぐらかしても仁美とかに聞かれたらバレるしな…正直に言っとくか。


「バスケ部だったよ」

「へー、黒井くんと同じ部活だったんだ。どうだったの?」


ん?なんだ?勝樹に興味あるのか?やっぱりあいつ人気だな。腹立つわ〜。


「まあ、大分目立ってたな。あの頃から人気者だった」

「あはは、やっぱり凄いな〜。でも私が聞いたのは白峰くんの事だよ」


俺の事?聞いてどうするってんだ?


「それで、どうだったの?」


覗き込むように、荒川は聞いてくる。それはまるで、逃げる事は許さないと、そう言っているような気がした。


「まあ、勝樹に人気取られて、あまり目立たなかったな」

「ふーん。ほんとに〜?」


何故そこまで執拗に聞いてくる。


「もうそろそろ練習始めようぜ。周りも始めてるみたいだしな」


俺はそう言って、話を切り上げようとする。これ以上話していると、ボロを出しそうだ。


「…うん、そうだね」


一瞬、訝しむような顔をしたが、直ぐにいつもの調子に戻る。

俺たちは、バトンの受け渡しの練習をする。荒川はそれ以上聞いてくる事はしなかった。


女は、いや、荒川は特別鋭い。だから俺は、彼女が苦手だ。

リレーはアンカーを任された時が一番辛いです。私の場合普通に負けたので…。どうでもいいですが、LUNA TVとても面白かったです。木曜見れないのが辛い…

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