何故健は、やたらと俺を巻き込みたがるのだろう…
第二章開幕です。
初っ端から大分飛ばしていますが、ガス欠しないよう、頑張ります。
勝樹と仁美が付き合い始めた日の翌週火曜、放課後、俺は健にとある場所に呼び出されていた。
「で、お前は何で図書室に呼び出したんだ」
とある場所とは図書室だ。
受付には天使さんがいつも通り座っていて、俺がいつも座ってる席には成瀬がいた。何でお前いんの?
「ふっふっふっ…よくぞ聞いてくれた…我が相棒よ…」
「そういうのめんどくさいから早く説明してくんない?」
なんでこいつは痛々しい感じになってるんですかね…
「まあ、そう言うな。今日はいい知らせがあって呼んだのだ…」
「いい知らせ?」
なんか不吉な予感しかしないんだが…
「喜べ!今日からこの図書室が、我ら四人の城となったのだ!!」
「何言ってんのあんた…」
成瀬がゴミを見るような目で健を見ている。そりゃそうなるわな。
「全く話が見えないんだが…」
「我が以前より創部を企てていたのは知っておるな?」
「いや初耳なんだが…」
「なんであんたは普通に会話してんの…」
こいつが痛々しくなるのは稀によくある事だ。慣れてる。
「しかし、創部には三人の仲間が必要だ。我と貴様だけでは足りぬのだ…」
「つーかなんでお前は創部しようとしてる訳?」
肝心な部分が欠落している。
「我はずっと、仲間を探していた。しかし、我らの仲間に足る人物が、今まで見つからなかったのだ…」
「俺の質問ガン無視かよ…」
もう俺も無視していいかな?いいよね?
「だが!最近貴様の周りには、我らの仲間に相応しき者が集まってきているではないか!なんと喜ばしい事か…」
「俺に友達が増えて嬉しいって事ね。お前は俺のかーちゃんか」
「なんで今ので通じんの…」
俺も分からん。
「そして、我らの仲間になりうる者が増えた今、行動を起こしたというわけだ」
「うんなるほど分からん」
「つまり、あたし達四人で、この図書室を部室として、新しい部活を作ろうって事」
「わかりやすい説明をありがとう」
成瀬がいてほんと良かった。
「…ていうかなんでここなんだ?それにこのメンバーってのも分からん」
なんで天使さんいるん?嬉しいんだけどね。
「ふっふっふっ…単純な事よ…貴様がこの図書室に頻繁に出入りしている事は把握している」
「なんで知ってんだよ…ストーカーか?」
「追跡などしてはおらぬ。GPSの履歴を確認しているだけだ」
「ん?まて、今ヤバイ内容のセリフが聞こえたんだが」
「気のせいだ」
「気のせいじゃねーよ!犯罪だよ!」
警察に突き出した方がいいんじゃないか?
「晃、説明が進まないから黙ってて」
「何?俺が悪いの?俺被害者じゃないの?」
成瀬は誰の味方なんですかね…
「しかし、我は福田教諭殿に言われたのだ…お前はサッカー部だから三人目として認められない、と…」
「お前…やっぱり馬鹿だろ」
創部の際に必要な三人は無所属であるというのが決まりだ。知らなくても冷静に考えればわかる事だと思うが…
というか、天使さんはもう部員決定だったのか…ナイス。
「そこであたしに声がかかったって訳」
「うむ。成瀬殿には大変感謝している」
「なんで受けちゃったんだよ…」
受けなかったらこんな面倒な事にはならなかったのに。
「別に、暇だったから」
暇だったから受けちゃうのか〜。多分俺が相談したら内容すら聞いてくれないだろうな。
「概ね、理解してくれたか?」
「ん、まあ大体な」
「無論、受けてくれるよな?」
「断る」
「なんで!?」
素が出てるぞ素が。
「はぁ…こうなるとは思ってたけどね」
成瀬、よく分かってるじゃないか。
「何故だ!何故我の誘いを断る」
「いやだって、面倒事嫌いだし」
「くっ…我とした事が…晃の性格を計算に入れ忘れていたとは…」
何故一番重要なところを計算に入れない。
「な、成瀬殿!何か、何か案は無いか!?」
「はぁ…めんどくさ…」
そう言いながら、俺の方に近寄ってくる。俺の前に立ち、口を開く。
「…ねぇ晃?私と同じ部活…嫌…かな…?」
「…!!?い、嫌じゃないが…」
上目遣いでそう言ってくる成瀬に、演技と分かっていながら、俺はドキッとさせられてしまう。お前がやるとマジで犯罪級なんでやめていただきたい。
「駄目だ。成瀬殿ではあと一押し足りない…。何か…何か策はないのか…?」
「はぁ…やらなきゃ良かった…」
いや、私としてはいいもの見れたんで良かったですよ?
「あ、天使殿!貴殿からも是非!」
「おい健クソ野郎。お前のくだらない茶番に天使さんを巻き込んでんじゃねぇ」
「ねぇ、それは私はいいって事?」
いやだってさっき暇だからいいって言ってたや〜ん…
「え?えっと…私ですか?」
「この分からずやに一言、喝を入れていただきたい」
分からずやとはなんだクソ野郎!
天使さんは立ち上がり、此方へやって来る。そして俺の前に立ち、口を開く。
「えっと…白峰くん、私たちと一緒に部活…やりませんか?」
「やります」
俺は速攻で返事をする。天使さんにここまで頼まれて、断れる男子なんていないだろう。
「あ、なんか今すっごいイラっときた」
「な、成瀬?なんか後ろに出てきちゃいけない物が出てる気がするぞ…?」
横で成瀬と健がなんか言ってた気がするが、俺には聞こえなかった。
「ありがとうございます!白峰くんならそう言っていただけると信じてました!」
「いえいえ、俺も部活動という物に興味があったので、丁度良かっただけですよ」
俺達は笑顔で会話をする。
「ちょっと離して!あいつを一発殴らなきゃ気が済まない!」
「ま、まて成瀬!ここで傷害事件を起こしたら創部どころじゃなくなる!」
成瀬と健の会話は、やはり俺には聞こえなかった。
こうして、俺たち四人の部活動は幕を開けたのだった。
何故このメンバー!?と思った方も多いと思いますが、安心してください。私も思っております。どうしてもこのメンバーにする必要があったんや…
最近Twitterやろうかなと思っています。(多分やらない)




