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小さな恋つぼみ  作者: ハルヤ
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咲くことのないつぼみ

いつもと変わらない景色にいつもと変わらない日常。

変わった事と言えば旦那様が部屋にくる回数が減った事。



「おはようございます、ユーミリナ様」



「おはよう、リンナ。今日もいいお天気ね。」



専属侍女のリンナがこうして毎朝色々とお世話をしてくれるおかげで、寝台にずっといても困ることはない。本当に感謝しかないし、申し訳なく思う。こんな厄介な主人に仕えてしまったがために、不自由な思いをさせている気がして。



最近になって持病の症状が発症してしまい、今回はなかなか治まらずこうして寝台で過ごすことが増えてしまった。旦那様は持病がある事を知らない。伝えてもいない。

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