資源
グリーンに広がる豊かな草原。しかし、あまりにも殺風景である。そんな中集落を見つけ【ソレ】は降りてきた。
グリーンに広がる豊かな草原。しかし、あまりにも殺風景である。そんな中集落を見つけ【ソレ】は降りてきた。
プシュー……。
獣の鼻息のような音が聞こえたとグリーン人は思ったが、それはシノビシステムを発展させ、乗り物を構築するまでに至った【シノビシステム改】により、作られたエンジンの音だった。
「なんだこの獣!?」
「浮いていなかったか?」
「神か?それとも……。悪魔か?」
グリーン人の想像力を遥かに上回り正体が掴めない。
ウィイイイ……。
「また動いたぞ!!」
「皆!子供達の前へ!!」
長が大人に指示した時、ソレから足が見えた。
「やっぱり獣だ!!」
ソレの中から人が現れた。しかし、どこか違う。グリーン人は裸だが、その人は【服】を着ていた。そして、何やら呟いている「この星は何も無いがこれだけの資源は儲かるな。あいつらの言葉がわからないな……」
そして、指輪をカチカチやると……。
「こんにちは、わたしはちきゅうからきた、【キン・タマダス】です。よろしくおねがいしますね」
「喋った!!」
「我々の言葉が通じるのか!?では、仲間なのか?」
混乱するグリーン人。
「おや、そこにけがしたこどもがいるじゃありませんか?よかったら、わたしにみせてください。これでもイシャですので」
皆、バスターの事を忘れていた。
「旅の方、そなたには聞きたい事が沢山あるが、まず、この子を助けなければいけないのだ」
「ならばわたしにまかせてください」
そう言ってキンはバスターに近づき、様子を見て、懐から【ドウグ】を取り出し、あっという間にバスターを治した。
だが、その時みんなは気付いた。バスターとキン、耳が同じ形をしている!
「う……ん」
「おお、気がついたかバスター」
「そこの旅の者が治してくれたんだ」
「ありがとうございます。バスター・オルです。」
「キン・タマダスだ。なぁにわたしはとうぜんのことをしたまで」
「アレ?長、【ペ・ニス】達は?」
「おお、そうだった。お前に神水を飲ます為に、神殿に行きよったわ。迷子になってないといいがな」
(シンスイ?なんだ?怪我したガキを治す為に行ったと言う事は、治療効果のある何かか?)
「じゃあ、皆で探さないと!!」
「そうだな。まず狼煙をあげよう」
獣の毛と糞を混ぜた物を燃やすと狼煙になる。
狼煙ができてから、大人達による捜索が始まった。バスターもついて行く。少しずつ角度を広げ人数を割き、広角捜索をした。
キンはその間、残りの者と集落に留まった。グリーン人にとっては前代未聞の未知の旅人に興味津々だった。
「髪の毛がないね」
「ああソったんだよ(ハゲたんだよクソが!!)」
「顎に毛がある〜」
「ヒゲといいます(こいつらこんな事も知らんのか)」
「なんか……。丸い」
「あはは(デブで悪かったな)」
話は尽きない……。
(しかし、この星の資源は使えるぞ!!)
「顎に毛がある〜」
「ヒゲといいます(こいつらこんな事も知らんのか)」
「なんか……。丸い」
「あはは(デブで悪かったな)」
話は尽きない……。
(しかし、この星の資源は使えるぞ!!)