バスター・オル
「ねぇあなた」
「どうした?」
「この子に名前を」
「そうだな……」
「オル家の一人子よ」
「有無」
「男の子だから勇ましく強い名前がいいわ」
「ねぇあなた」
「どうした?」
「この子に名前を」
「そうだな……」
「オル家の一人子よ」
「有無」
「男の子だから勇ましく強い名前がいいわ」
「……ァ、バスター!!バスター・オル!!」
「素敵よ」
ーそれから十年後。
「いったぞ!!」
【子供】のはしゃぎ声が聞こえる。
「パスは無い、突っ込んでくるぞ!!」
子供達は球技をやっている。
「行かせるかぁ!!」
ガタイのいい子供が止めに入る。シュッ。ボールを持っていた子供はパスを出した。
「バスターだ!!」
パスを受けたバスターという子供がシュート。見事点を取った。
「参ったよもう」
子供はその大いに広がる草原、無限なまでの草原に倒れた。
子供達は球技を終わりにし、家路に帰る。と、言っても、この星、【惑星グリーン】の家は集落にあり、そこも草原で、【パンチラ】と呼ばれるテントみたいな家に住んでいる。
更にグリーン人は性別が無い。ただ、大人になると、性器が発達し、男か女になる。
特徴はまだある。耳がエラみたいな形をしていて、基本的に骨格は華奢である。稀にガタイのいいグリーン人が生まれるが、身長が高いガリガリ等、平均すると華奢なのだ。
ところが、バスターだけが違っていた。
耳が地球人と同じで、更に男性器もあった。何故か?それは、神のみぞ知る。
しかし、差別やいじめという概念自体ない、ここグリーンでは、バスターはちょっと変わった奴としか思われていなかった。
ドスンドスン!!
《皆ぁ〜獲物が来たぞぉ〜!》
パンチラの集落に目立つ見張り台。そこから響き渡った大きな声は、これまた大きな足音で、パンチラを構成している特殊な草に引き寄せられて来た【高さ二メートル、全長十数メートルの獣】であった。グリーン人は、この獣を主食としている。
では、どのように肉をてにいれるのか?
「よし、俺にまかせろ!!」
「グルルルル……」
「はっ!!」
バッっと、飛び上がった。その高さ、【八メートル】!
「だりゃああああ!!」
そして、そのままカカトオトシが炸裂。一撃で獣は気を失った。
そう、グリーン人はかなり運動神経が良く、格闘がかなりできる。
バスターはどうだろうか?
そして、そのままカカトオトシが炸裂。一撃で獣は気を失った。
そう、グリーン人はかなり運動神経が良く、格闘がかなりできる。
バスターはどうだろうか?