プロローグ
初投稿、
書き続けられるか分かりませんかよろしくお願いしますm(_ _)m
「へー…」
そこはどんな街ですか?
と聞かれても、すぐ答える事が出来ないくらい田舎でもなく都会でもない。そんな街の、裏路地。
その店「異世界へ」はあった。
どうやら喫茶店らしい。僅かにコーヒーの良い香りが店前に漂っている。
窓の向こうを覗いて見ると落ち着いた雰囲気の店内に数人の客。カウンター内にいるサングラスをかけた男はマスターと呼ばれる人だろうか。テレビ以外で初めて見た。
こんな所に店があるなんて知らなかった。
そもそもこの道は初めて通る。
店の隣は二階建のビルの壁。その隣も、壁。
ちなみに店前も、壁。
こんな所に店をだすなんて意味が分からない。商売するつもりがないのだろうか。
それともこれが噂に聞く隠れた名店なのだろうか。そうは見えないが。
店の前に小さな立て看板がある。
そこには今日のオススメメニューが3つほど書かれており、次に営業時間「正午から4時まで」。短い。
定休日が「土日祝日、晴れ、雨」。意味が分からない。
僅かに夕焼け色の曇り空を見上げた後、最後の文章を、声に出して読んでみた。
「ペット同伴、可」
…珍しい。
散歩中、彼をここに連れてきたペットを見下ろした。
「…入ってみるか?」
ペットの犬は、彼の問いに反応せず、ただジッと店の扉を見つめ続けた。