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第3話

「ふう~・・・」


俺は剣を鞘に収めた。襲われていた彼女は気を失った。


それにしてもこの剣すげえなあ。


そしてそれから15分後。


「う、うんん・・・」


彼女は目覚めた。


「おっ、目覚めたみたいだな。ねえ君、大丈夫か?」


目覚めた彼女はまだボォーとしていた。でもなぜか俺の顔をに見て


頬を赤くしていた。


「あの~大丈夫ですか~?」


「・・・」


「あの~・・・」


「・・・」


だめだ。まるっきり反応がない。


「おいっ!!」


「ひゃあ!?」


やっと正気に戻ってきたがその反動で後ろの木に頭をぶつけてしまった。


「いたたたた・・・」


「だ、大丈夫?」


「あっ、うん!!あのっ、私を助けてくれてありがとう!!」


「いやっ、別にどうってことないよ。じゃあ、もう俺行くよ」


「あっ、ちょっと待って!私お礼がしたいんだ。だから私の村に来てほしんだ。


というか泊ってほしんだ丁度部屋が空いてるからさ。ダメかな?」


「えっ、ホントに!?行くよ、行く、行く!」


俺にとっては好都合だった。泊るところがなくてこのままだったら野宿


決定だったよ。


「本当!よかった!なら早速行こう!あっ、そういえば名前まだいっていなかったね


 私の名前はリム。」


「俺の名前は聖也」


「よろしく、聖也!」


こうして俺はリムに連れられて村に向かった。




◆ ◆ ◆ ◆




約2時間、ようやく村に到着した。


リムの村は約500人ぐらいの小さな村だ。


そして村の人全員がなぜか女性だった。


(ま、マジか・・・)


俺はこの時、冷や汗が出ていたがその理由はわからなかった。


「ただいま!」


「あっ、リムちゃん、おかえり!」


「ただいま、ミカ」


「ん?リムちゃん後ろにいる人は?」


「ああっ、こっちは聖也。私を狼の群れから守ってくれたの。ほら聖也、顔見せなよ。」


「あっ、ああ」


俺はリムの後ろから出てきて姿を見せた。


聖也の顔を見てミカという少女は一瞬にして心を奪われた。


男性の中でもほとんどにいない美貌の持ち主。


そして、この男性に秘められている絶対的な力の持ち主だと


ミカは感じていた。


「あの~~~」


「・・・・・」


「お~~~い」


「え?あ、はいっ!!」


「俺の名前は聖也。よろしく」


「わっ、私のなっ、名前はミカといっ、いいます!

 

 よっ、よろしくお願いしますっ!!」


このときミカは、


(この人・・・素敵♡)


聖也に一目惚れしていた。そしてもう一人、


(でも本当に格好良かったなあ、あの時の聖也。今でも格好いいけれどね♡)


リムも聖也に一目惚れしていた。


自己紹介が終わって、早速泊る部屋に案内してもらった。


部屋に行く途中に村の自分と同じぐらいの歳の女子達が俺を見て


大騒ぎしていた。


「あっ、あの人よ!あの人!」


「わあ、あの人がリムを助けた人なんだぁ」


「しかもかなり格好いいじゃない!」


「ああっ・・・素敵♡」


「ああっ・・・なんでこうなるんだ!」


俺は部屋に着くまでなぜか疲れ切っていた。


「ああー疲れたー」


部屋に着いた俺はベットの上で休んでいた。


「ったく、なんで初日でこんな疲れなきゃいけないだよ」


そんな愚痴をしてると部屋の戸がノックされた


「聖也、まだ起きて?」


「おう、起きてるよ。どうした?」


「うん、村長が聖也のこと呼んでいるの」


「村長?なんで俺のことを?」


「私が襲われたとき、助けてくれたことをお礼したいんだってさ」


「そんなことしなくていいのにな」


「まぁ、まぁ、そんなこと言わない、言わない。ほら、行こう」


「はい、はい、今行きますよ」


リムに連れられ俺は村長のところに行った。


この村には全長500㎞の大木があった。


その中に村長がいるらしい。


「さぁ、入ろう」


「お、おう」


俺とリムは大木の中に入っていった。


約10分、長い通路を通って奥に1つの扉があった。


「ここが村長がいる部屋だよ」


「なんか緊張してきた・・・」


「大丈夫だよ。とても美人で優しい人だよ」


「そうなの?」


「うん。じゃ、入ろうか」


「おう」


二人は村長がいる部屋に入っていた。


部屋に入ったとき「うわぁ」と言ってしまった。


そこは巨大な花や小さな青白く光る木など、どれも見たことのない


植物がたくさんあった。


そして、そのところに1人の女性が立っていた。


「村長、聖也を呼んできました。」


「そうですか、ありがとう。リム」


「いえ、いえ、村長そんなこと言わなくていいですよ。私が助けられたから


 こんぐらいしないとね。」


「ふふっ。そうですね」


笑っているこの女性が村長らしい。


村長は金髪でロングヘアーをした25歳ぐらいの歳で


とても綺麗な顔をしていた。


「あなたが聖也君ですね。このたびはリムを助けてくれてありがとう。」


「いやっ、あれは、その、俺は当然のことをしたまでです。


 だから感謝なんてしなくていいですよ。本当に。」


俺は当然のことをしたまでだといってお礼を受け取ろうとはしなかった。


本当に当然のことをしたまでだと俺はいる。本当だからな!


「いいえ、そういうわけにはいきません。あなたにとっては当然のことかも


 知れませんが、私たちにとっては家族が救われたのも当然なことなのです。


 そんな人に感謝の言葉もいわないのは失礼でしょう?」


「そうですけど・・・」


「そうでしょ♪」


「ううっ・・・なんか口車に乗せられた気がする・・・」


「あははははは♪」


「楽しく笑っているなよリム!」


「あははっ、ははっ、ごめん、ごめん」


「ふふふふっ♪」


「もぉ、なんなんだよーーーーー!!!!」


俺はこの大木、いやっ、この村中に響くほど叫んでいた。


それから部屋に戻った俺はベットに大の字で寝ていた。


「あ~・・・、疲れた~・・・。」


俺、なんか同じこと言ってるような気がする・・・


まぁ、いいか。もう寝よ


俺が今から寝ようとしたとき


カタッ、カタッ、カタカタカタ


部屋にあった机の上にあった卵が動いていた。




次話に続く・・・。

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