【ウサギとカメ2】
完全なる油断によって、睡眠に入るという愚かな行為を取った事によって、1度はカメに敗戦とさせられてしまったウサギであったが、それでは納得出来ないと、再戦を申し出たのが昨日の事であった。
「最戦ねぇ~、まっ!やってみますか…」
カメは了承した…。
この時代のカメは、ウサギに勝ったという事により、称えられ、モテハヤされ、金も人脈も有り、有頂天となっていた。
村ではちょっとしたヒーローだった。
それとは逆で、打って代わって、カメに負けたという前代未聞の失態を犯したウサギ自信は、村全員にバカにされ、それを糧に、トレーニングに励み、今回のリベンジを申し出たのだった。
「よーい!どん!」
前回とは違い、序盤からピッチを上げ続けるウサギのスピードにカメはすぐに見えなくなってしまった。
しかし、ウサギはココで、油断はしなかった。
そして、油断等してたまるものかと、心に強く決めてもいた。
ウサギがウサギとしてあるべき姿を追い求め、最も山道を駆け上がるのに適したフォームバランスと体力の調整に科学研究を取り入れ、足腰を中心とした筋力強化とスタミナアップに向けての実質的な筋力トレーニングも怠らなかった…。
万が一にも2度、続けてカメに負ける等といった事は、許される訳はないと、何があっても油断しないと、心に強く決め込んで、序盤からの猛ダッシュのまま山道をトップスピードで、ただ、ただ、ひたすらに全力で走り続け、ダッシュにダッシュを重ねてやっと、遂に、最後の曲がり角、あそこを曲がればゴールは目の前、その瞬間の、事でした……。
「ヒャッホーーーー!!」
カメはオープンカーでウサギの横を去ってゆき、ゴール手前の、森の入り口、茂みの中へ、オープンカーをキキーと止めて、ササッと隠し、エンジン止めて、最後のラストの数十メーターを、村のみんなに応援されて、自力でなんなくゴールのテープを切りました。
めでたし。めでたし。
(はい!おしまい)
いぇい☆




