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それからの(最終話)

そんな騒動も懐かしく思えてきて、あれから5年後、クラナ16歳リオル19歳の冬に2人は正式に婚約した。


同じ年の春にアミカとヒイロも婚約していて、みんなでお祝いした。


1年前には兄のサリエルとその婚約者のキャステルが結婚して、王都の聖堂で式を挙げたのだ。

2人ともとっても幸せそうで、私はキャステルがやっと義姉になったことが嬉しくて飛びついてしまって、お兄様に怒られた(笑)


義姉様がキッシュ家に入ったことで、私は正式にトルディア家へ引っ越した。

前々からお義父様とお義母様には早くこちらで住もうと言われてたけれど、私がギリギリまで両親と暮らすことを選んでいたのだ。

でも、これからは義姉様が居てくれるから両親も寂しいことはないだろうし、何より馬車で1時間ほどしか離れていないから実はいつでも帰って来られるのだ。


トルディア家に越しても、元々部屋はあるし家具も揃ってるし、服も存分に揃えらているので私は身一つで引っ越すだけでいいの。


花嫁修業も細々と進めていたおかげで?合格点を貰えていて、いまはもうお義母様の執務を少しずつ手伝ったり慰問やお茶会の開催の補佐などをしている。

もちろん、リオル様との時間だってしっかりと週に1回はティータイムを、毎日夜寝る前に今日あったことの報告やら雑談をする時間も設けている。


お義母様やお母様のお友達の方々にも顔を覚えてもらって、色々情報をいただいたりご教授してもらっている。


まだまだ知らないことがあって、話を聞いて知ることが出来てとても楽しいの♪

もちろん、お菓子作りも継続しているし、2年前にはヒイロと私の共同経営で”お菓子なアトリエ”|という名前のお店を出した。

各国のお菓子を置いていて、味やデコレーションの種類を注文で変えられる。

面白いって王城からの注文もいただくから大忙しで、軌道に乗ってからは従業員を増やしたんだけど、せっかくだから個人店にしては珍しい従業員用の集合住宅も完備してみた。

家賃は給料から引くスタイルで格安にする。


建物は3階建て、1階は家族の居る人専用、2階は2人で同居スタイル用、3階は独身用と分けた。もちろん各部屋に風呂トイレ付き、キッチン付き。

建物も真ん中に広めに吹き抜けの庭を作って、休日には入居者で交流会をしたり子どもたちがめいいっぱい遊べるようにしている。

中心には大きな木を移植して緑を楽しめる場にも。


それが良かったのか、従業員にも大変好評で喜んで貰えている。

将来的には既婚者が増えたら、家庭用の住宅も増やすか検討することにした。

アミカもそれを見て、自分のところの商会にも取り入れたい言ってきて、色々話を聞いてきていた。

その後、しっかり反映された従業員用の集合住宅を作っていたわね。


そんなこんなしていたら、あっという間に2年が過ぎていて・・


私とリオル様、アミカとヒイロも合同で結婚式を挙げた。

聖堂の近くにあるバラ園で、立食形式の庭園ウェディングだ。

私とアミカはせっかくだからと、デザインをお揃いで色違いのウェディングドレスを仕立てた。

一生に一度だものね♪

提供するお菓子類はケーキからゼリーまで全部うちのお店からだ。

その他の食べ物はダブル侯爵家が勢力を尽くして制作。


招待したみなさんも大変満足されていて、感謝されたくらい。

招待客にはモンス伯爵と夫人もいらしゃって、本当におめでとう!!これからもよろしくね♪と祝福してくれた。


ハネムーンには、モンス伯爵領に行くことになっているのでお世話になることにしている(笑)


お父様、お母様、いままで育てて下さって本当にありがとうごいました。

そして、お義父様、お義母様、これからは義娘としてよろしくお願いいたします。

そう伝えると、両家の両親は共に大号泣していた。


それを見て、私たちも笑顔を咲かせたのだった。



ふふっ

いまどちらでどうお過ごしでしょうか・・

どんな顔だったかももう覚えてはおりませんが、

安心してください。

私は今日から、世界で一番幸せになります。

”あなたじゃない、私が大好きな人”と。


えぇ、これが最後になるでしょう。

”私が好きなのはあなたじゃない”んですから。


さようなら






これで本編完結となります。


もっと色々登場人物は考えていたのですが、いつまで続くかわからなくなりそうでしたので(笑)


最後までお付き合い下さりありがとうございました。

次回作も思案に入りました。

またお目通りする日まで。





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