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親友との時間

それから、3人で近況報告をした。


アミカとヒイロのほうは家同士の交流も順調で、ゆくゆくは婚約→結婚までほぼ決まってるんだって。


2人とも照れながら報告してくれて、私も親友としてとても嬉しい♪


アミカは最近読書にハマっているらしくて、古書から流行りの恋愛物までなんでも読むみたい。

今度、流行りの恋愛小説を貸してくれるっていうから楽しみだなぁ。


ヒイロは相変わらずお菓子作りの趣味を突き詰めているようで、最近は南国のお菓子に興味があって毎日味の研究に余念がないとか(笑)

その味見はもっぱらアミカとライアット家の皆様がしてくれて助かるとかなんとか。

それは私も良くわかる(笑)

作るだけ作って、量がおかしなことになるから消費や味見が困るのよねぇ・・

うちでも、キッシュ家総出で使用人たちも巻き込んで助けてもらってたけど。

トルディア家ではまだそこまで大量に作ったことがないから、どうだろう??

今度、皆さんに協力してくれるかどうかを聞いてみなくちゃ。


「そういえば!来週、こちらで両家の親睦会を兼ねた晩餐会があるのだけど、予定が空いてるなら2人も来ない??

せっかくだから、リオル様とユスラン様とミラ様にも私の親友を紹介したいのだけど~・・どうかな??」


「えぇ!?お呼ばれは嬉しいけど・・その、私達は関係者ではないしいいのかしら??

クラナだけで決めて大丈夫なの?」

「そうだよ~侯爵家の晩餐会なんて・・僕ドキドキしすぎて心臓出ちゃいそうだよ~」

「なぁに言ってるのよ~私の家だって、侯爵家よ?忘れたの~?

しかも・・ヒイロは時期侯爵家の夫君よ!しっかりしなさい。」

「はっ!!そうだった・・・」

「あはは!!もう2人ともおもしろすぎよ~(涙目)

ん?ヒイロが夫君てことは、ライアット家はアミカが継ぐの?」

「そうそう~元々、子どもが私しか居ないから、早々に後継者として育てられてきたから、私と結婚する人は婿で夫君になるって決まってたのよ。」

「そうなんだね~

でも、ヒイロはおっとり系だし、前にグイグイ行くタイプじゃないから、傍でアミカを支えるほうが合ってるのかも!」

「クラナもそう思う??

僕もほんとにそう思うよ~侯爵家を引っ張っていくなんて、僕には荷が重すぎて・・

だから、侯爵家当主のアミカを支えるのは僕も大賛成なんだ~」

「ふふっ2人ともと~~ってもお似合いね♪」

「「ありがとう!!」」


「あ、ちょっと待っててね。

ミリーお願い~」

「なんでしょう?」

「ちょっと2人にアレを取ってくるから、お茶のおかわりをお願いできる?」

「アレですね、かしこまりました。気をつけていってらしゃいませ。」

「じゃ、ちょっといってきま~す」


ミリーに2人のことを頼んで、急いで厨房へ向かう。

といっても、走るのははしたないので急ぎ足だけど。

チラっと廊下の窓から外を見ると、訓練場には侯爵家の私設騎士団とそれに混じって訓練しているリオル様が見えた。

あとでリオル様にも差し入れに行こうっと♪


ふんふーんと歩いていると、角でぶつかってへたりと床に座り込んじゃった。

あーいたた・・

ん、怪我はないはず、急がなきゃ~

と顔を上げると、

「クラナちゃん!大丈夫??

ごめんなさい、私がよそ見をしていたの・・」

「ミラ様!いえいえ~私は大丈夫です!ミラ様もお怪我はありませんか?」

「もう~何言ってるの、大人のほうが丈夫なのよ?あなたのほうが心配だわ。」

一緒にいたメイドと2人で、私の体をあちこち確認してくれた。

「はぁ・・大丈夫そうね。後で痛むこともあるから、何かあったらすぐ伝えてね!」

「は・・はい、そのようにします」

「えぇ、私達の安寧のためにも(ニコ)」

安寧のため????

大袈裟な・・・

あ!

「あの、ミラ様、お願いがありまして。」

「あら?なあに?私でも叶えられることかしら?」

「実は、晩餐会の日に今日こちらに来ている私の親友2人を招きたいのですが、ダメでしょうか?」

「あら?あなたの親友?どなたかしら??聞いてもいい?」

「はい、一人はアミカ・ライアット侯爵令嬢で、もう一人はヒイロ・サマントス伯爵令息です。

2人はペア同士なんですが、私達はパーティーで知り合って親友にまでなったんです。

2人も今回の私のペアが整ったことをとても喜んでくれていて・・

リオル様にも紹介したいと思いまして。」

うまく説明出来たかなと不安になり、ミラ様を見つめる。

「そうなのね~そんな大事なお二人なら、招待していいわよ♪

ユスランと使用人たちには私から話しておいてあげるわ!心配しないでちょうだい♪」

「ほんとですか!!ありがとうございますっ、では2人を待たせていますので。また夕食時に~」

「えぇ、廊下は気をつけましょうね、お互いに(笑)」

「はーい!」

小さくぺこりとお辞儀をして厨房へ急いだ。


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