今後の人生
短いです。
今自室でリナと料理の研究をしている。
アムとカムとは違って、リナは僕と似てて、そんなに真面目ではない。
いやまあ真面目ではあるんだけど、普段の生活の場合はだらっとしている。
だからなのか人のことを様づけでは呼ばずに、敬意を払わない。
そんな人間だからこそ、僕は思った。
リナは実験の助手として使えるんじゃね?と。
アムとカムは実験には多分ちゃんと取り組んでくれるだろう。
しかし父さんや母さんに逐一報告しそうだ。
そしたら間違いなく市場に売られる。
そしてそんな旨いものを作った僕にもっと仕事が来る。
それに僕は自分の実験を基本的には大っぴらに明かしたくないし。(まあ前世の知識だけど)
それに比べてリナなら軽く手を抜いてても、多分二人には報告などはしないだろう。
僕は来年になったら学園に入学しなくてはならない。
この国では貴族は15歳から学園に入学する義務がある。
そして三年間の教育(?)を受けて貴族としての仕事を受ける準備をしたり、他の仕事に就職するなどなど、そこからは人それぞれ。
そんで20歳ぐらいから仕事に就くらしい。
まあ僕は卒業後すぐにラジェ家のトップに就くんだけどね。
訳あって父さんが魔物と遭遇して、満身創痍。
それにより持病が悪化して、貴族としての仕事を放棄するから、その時に僕が引き継ぐ。
普通は18歳の人間に仕事ができる訳ないから、叔父とかが引き継ぐ場合もあるけど。僕は昔から政治やらなんやらの貴族としての仕事の準備はさせられていたから、okになるだとか?
父さんは元々持病持ちだったから念のために僕を幼少期から貴族としての準備をさせていたらしい。
正直視察に行かせずとしてもいいけど、結局持病が20歳には悪化するらしい。
むしろ魔物と戦ったおかげで早くなり、逆に良くなるとか?
それに18歳からの20歳ってお見合いやらなんやらしなくちゃいけないからね。
正直結婚はいいかもだけど、貴族の嬢さんとは嫌だしな。
そんあわけで父さんすまん。
あと気になったのは僕の未来見えているんじゃね?と思ってけど、どうやら僕と関係のある人の未来を見て思っているらしい。
それほぼ見えてるよな…
まあいい。
で、だ。
15歳からの学園は面倒だ。
しかし入学しないという選択肢はない。
で学業も入ると時間がどんどん消えてくから助手は必要と思ったのさ。
てなわけで、来年からは忙しくなっちまうよなー。
はあ。
それにあの王女さんと同じ時期に入るのが嫌だな。
マリー嬢さんとは時々会うけど、性格がだんだんサイコパスに近づいてきた感じがする。
性格って変わるもんなんだな。
「どうしたの?そんな考え事して」
「え?ああなんでもないよ」
これからの嫌なことを考えていたら、リナに呼ばれた。
とりあえずあと一年間ラストスパートだ。
でもなあー。
「何作ろうか」
「もちろん、食事に合うものが!」
まあ実際調理器具とかは無理だし無難にそれでいいかなー。
じゃあこれかな。
そうして妹と一緒に色々作り1年がたち、入学直前まできた。