植物と監視
ちょっと後書き長いです。すいません。
それと私情によりほど休みます。
その代わりバンバン書いてこの分は取り返すので。
それと感想についてありがとうございます!
それについては頑張る限りです笑
さあさああっという間ではないけど13歳になった。
まああっという間か。
ここ三年間はずっと同じことをしていた。
まあ厳密には同じじゃないんだけどね。
この三年間はずっと調理器具の設計図を立てていた。
ただし調理器具は結局作れてないから、全部が失敗すると思っている。
まあ一応自分の思う最大限の力を込めたから、これ以上は無理だと思ってる。
そして出来た設計図の調理器具は
圧力鍋、真空保存調理鍋、釜飯、蒸し器、土鍋、揚げ鍋、落とし釜の七つ。
正直落とし釜とか知らなかったけど、プレオベール様もとい氷の女神様にこのことを教えてもらえてもらった。
てか創造神のあの人全然帰ってことないけど、まあ天界のことなんて知らないしいつか戻ってくるでしょ。
というかそもそもな落とし釜とか別に聞いてなかったんだけどね。
まあそれはいいとして、問題なのはこれらをちゃんと作れるかだ。
真空保存調理鍋とか思い出して設計図に書いてみたけど、まじでできるのいつになるのかわからねえ。
まあそこはゆっくりとやってけばいっか。
そして13歳、僕はこの時を待ち侘びていた。
なぜならば、ここから一人での外出が許されるからだ。
今までも外出はもちろんいいんだけど、それだと調味料探しとかバレるから無理だったからねー。
いやほんと早速。
といいたいところだが後ろから執事のカイが後を会ってきているのがわかる。
なんとか撒かねば。
ただ誰かついてくることなんて想定内。
まずは一気に裏路地に駆け込み、狭い小道をこの近くにある板を使ってすべる。
そこで差をとったらとにかくダッシュ!
...
よし気配もしないし、これで安全だ。
さあてさあて調味料の材料を探しにいくぜぇ。
[残念だけどめちゃくちゃ後ろにいるわよ。ちゃんとあなたのことを見ててね]
まじで?
[しょうがない、ここはわたしが力を貸してあげよう]
[いや、神様が下界に影響を与えていいんですか]
僕は呆れた声で言った。
[まあまあ、たいしたことじゃないしというか君にならもはや創造神様も与えているんだから大丈夫、大丈夫]
まあいっか、僕には関係ないしな。
ははは
[でも、力を貸してあげるって何をするんですか?そんな僕の身体とかに影響を与える系なら嫌ですけど]
[なーに簡単な話よ。今見てたけど走りだけなら君の方が速かったわよ。でもあちらの執事さんのほうが圧倒的にこの街を理解している。だからこそ君を見失わなかった]
[なるほど、そこは経験な差で埋められたのですか]
[というかあの執事さん最初からその作戦だったかもね。さっきとは全然距離が離れているし一度逃げて油断させてから尾行しようとしたんじゃない?]
[うっ、負けた]
[まあ勝手に負けててもいいけど、とりあえずわたしにちゃんとした作戦があるわ]
[そういえばその作戦ってなんです?]
[なーにあなたがずっとあの執事に見つからないように走ればいいだけよ]
なんかすごい脳筋な戦法だけど
[あなた今脳筋とか思ったでしょ。いっとくけどこれが一番確実なんだから]
あららバレてた。
まあでも普通にやっても勝てないなら、僕の有利なもので戦うのが一番か
[なるほど、さすが女神様]
[そうでしょーそうでしょー。まあとりあえずわたしが指示するわ。その通りに動いてちょうだい]
[了解です]
[そういやあなたってどこ行きたいの?]
[えっとこの植物のお店に行きたくて]
[任せて]
そっからはとにかく走った。
女神様の言うことを聞きながらとにかく走った。
何がつらいって右やら左やら斜めやらととにかくクネクネ走った。
いやまあまっすぐ走っても撒けないからわかるんだけどさ。
もうほんとつれえよ。
多分感覚としては30分ぐらい走ったあたりで目の前に植物を取り扱ってる『ファニケル植物』
[目の前にこの店があるってことは...]
[ええ撒けたわよ。割と遠くにいるとはいえあの人結構鋭いからさっさと入ってちょうだい]
神に鋭いって言われるなんてカイさんあんたすげーよ。
まあとりあえず僕は植物のお店に入った。
[そういえばなんで植物のお店にはいりたかったの?]
[あーとこの世界って前いた世界と一番違うのが植物だったんですよ。でその植物がこの世界って全然研究されてないらしいから、もしかしたらそういった植物で調味料で作れるのは植物とかだったりするかなと思いまして]
ほーんとだけ言った女神様。
まあ女神様からしたらそこは割とどうでもいい話か。
じゃ聞くなよ。
しかしいろんな植物があるなあ。
店内のそこらじゅうが植物だらけのお店だった。
「おや?いらっしゃい。珍しいね子供が来るなんて」
そう言うと店長っぽい爺さんが話しかけてきた。
「いやー僕はそういった珍しい植物が好きなので」
「そうなのか。子供が植物に興味があるだなんて、あんたよっぽどの変わりもんだな?」
まあ変わり者ではあるな。
「まあ未知なることが好きなのでそうですね]
「そうだねえ、未知ほど面白いものはないよ。だからこそそんな未知を知りたくてお店を開いたんだよ。まあそんなの知りたいやつなんて変わり者ばっかとか言われているから客は全然来ねえんだけどね]
そういって爺さんは笑った。
僕は少しだけ虚しい気持ちになってしまった。
「まあじっくりと見ていき」
僕はそう言われたので植物を見してもらった。
とりあえずよくわからないのでいろんな植物を買いまくった。
流石に店長びっくりしたようで
「あんたそんな金あるのか?」
ふふふ公爵家だからね。
金があることが嬉しいけど、嬉しいのは金だけだよ。
「はい、これ」
お金を渡すと爺さんはびっくりしていた。
「こりゃ大金貨じゃねえか」
大金貨は一般では流通してなくて良くても金貨だから普通は目にかからない金貨だから爺さんはびっくりしたのだろう。
でもどうせ一般人だとは思われてないから大金貨を使っても問題ねえなと思った。
まあ正直金貨じゃ足りなかったのが本音だけど。
「まあとりあえずそれでお会計お願い。それぐらいかかっているしね」
「あ、ああそれは構わないけど」
お会計をして、アイテムバックに物を入れ終わったら爺さんが、
「まあ、なんであれまた来い。もっと興味の引く商品を置いといてやるよ」
「それは嬉しいなあ。あっそうだ。今日僕がここに来たことは内緒ね?」
「もちろん、わかってらあ。まあ同じ植物好きとしては記憶するけどな」
そう言われた後僕は天界に声をかけた。
[買い物できました。ありがとうございます]
[はいはーい、今は執事さんはその周りいないから出て大丈夫だよ。そんで適当に屋台で買って帰りなされー]
[了解です]
植物でなんかしていると思われないために、僕は適当に屋台で串肉を食べて家に帰った。途中から執事に見つかったけど、特に植物に関してはバレてはないから無視して帰った。
「ただいま戻りました〜」
「そうか、楽しかったか?」
「ええもう充分に」
「そうか、ならよかった」
僕は尾行されてたこともあり、意趣返しではないけど、少し迷惑な質問をした。
「そういえばカイはどこにいます?」
「え?カイになんか要があるのか?
「ええカイに対してのお土産を買ってきたのでどこにいるかなーと
「あーまあカイはどっかにいると思うぞ。」
「そうですか」
僕はにんまりと笑って自室に戻った。
ーーーーーーカーマンサイドーーーーーー
ラドの父ラジェ・カーマンは執事のカイにと話していた。
「どうやら尾行がカイだと言うことに気づいていたようだ,
まあそれぐらいは許容範囲だが流石に嫌だったのか言われたしまったよ」
何故かカイはずっと黙っていた。
「まあまだ危険だからな。尾行はしてもらうが」
父は少し笑いながら言った。
「そんでラドは今日何をしてた?」
カイは何故か喋りたくなさそうだった。
そして少しの間を置いたあと重い口をカイは開いた。
「実はそのラド様は今日見失っていまして」
カーマンはびっくりしていた。
カイは剣技や魔術に秀でていて、特に秀でているのは、気配に関してだからだ。
そのカイが見失うということはラドがそれ以上の気配を持っていたということだ。
「見失ったとは...何故見失ったのだ?」
「その長時間ずっと走られまして流石に歳といいますか、それで」
なるほど訂正しよう。
ただただ脳筋で逃げたのか。
まあ今の歳でカイ以上ならとんでもないしな。
「いやあそしてわたしが見つけた時には屋台で食事をしていました」
「そうか、まああんまり見られたかったんだろうな」
見失ったのは意外だったが、それ以外は普通でよかった。
ただラドは相当な体力があるんだな、とカーマンは息子のことを見れてよかったと思っていた。
「まあラドに何もないなはよかった。ただ次の尾行は頑張ってくれ」
「ええと、次もあるのですか...わかりました。しかしラド様は私から逃げる時に、随分の町の地を知っていたかのような動きをしていたんですよ。いつ町の地に関してあんなに詳しく知っていたんでしょうね。はは」
...脳筋でゴリゴリ進んだだけだよな?
「まあ運任せだろうな」
「まあ運任せとおっしゃるなら、もう何も言いません」
カイが部屋から出て行く時に
「いやあそれにしては行く道を知っていたかのような動きでしてたなあ」
と呟いていた。
...気にしないでおこう。
カーマンはもう何も言わなかった。
金貨について
金貨の種類は白金貨→金貨→銀貨→銅貨→鉄貨→岩貨の順番であります。日本円にすると
白金貨 10万円
金貨 1万円
銀貨 1000円
銅貨 100円
鉄貨 10円
岩貨 1円
となっています。
しかし岩貨は1円として合わせたかっただけにあるので基本的には使われずに商品なども鉄貸までの金額(鉄貸もそこまで)が書かれていることが多いです。
長々と後書き失礼いたしました。