3 痛い思いで感じてもらう、効果のほどを
「これが支援魔術だ」
相手の動きを封じ込め、魔術を封じ込め、思考を封じ込める。
身動きできなくしてから徹底的に甚振っていく。
「どうだ、全然効果がないだろ」
そう言っていた連中に、効果を実感してもらいながら叩きのめしていく。
「まあ、役立たずな支援魔術だ。
この程度のもんだよ」
言いながらこの程度の事を繰り出していく。
彼らが無駄だと罵ったものを実際に使って。
その結果、支援魔術を見下し無駄・無能としていた連中は再起不能の状態に陥ってる。
馬鹿にしていた支援魔術の効果を彼らは実感してる。
能力を下げられ、様々な障害を付与された。
目は見えず、耳も聞こえず、意識も集中できず、力も入らない。
何かしようにも何も出来ない状態になってる。
動いたとしても、体のバランスをすぐに崩す。
足が何かに躓いてすぐに転がる。
まともに動く事ができない。
切られたり突かれたりで体に損傷を受けたわけではない。
そういう意味では支援魔術に攻撃力は無い。
だが、非殺傷攻撃というだけで、その効果は充分に高い。
まともに動けない状態にされるのだ。
そこで攻撃されたらただでは済まない。
刃物を持ってれば子供でも簡単に殺す事ができるのだから。
支援魔術はそう言う状態を作りだす。
相手を抵抗できない状態にする。
その状態で、見下していた者達はのたうち回ることになる。