表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センゴク  作者: 藤 羅羅
6/7

龍の反撃

➖長尾景虎➖

川中島国境手前の所まで進んだ越後軍。


直江「前方に見えて参りましたぞ殿!」

       

景虎「わかってる!!」


怒り口調で放った景虎。

そして前方を見ると、普段は殺風景な国境先の景色だが、辺りは燃えるように赤く染まっていた。


武田の軍だ!


武田軍とは前年戦っているが、あの赤く統一された鎧は2度目となる兵も変わらず威圧感に晒された。

もちろん初めてとなる兵には恐怖となった。


直江「あ、相変わらず派手ですな武田の軍勢は」

苦笑いで言う直江


景虎「あんなもの的になるだけだ。」


しばらく進むと直江はあるものを見つけた。


直江「殿、あれはもしや関東の北条ほうじょうの軍」


景虎「やはり。。甲斐の同盟国の北条ほうじょうか」

・・恐らく今川いまがわも援軍を出してくる。

くそっ!武田め完全に固めてきたな。



・・だが三国で来ようが俺は負けない

必ず報いを受けさせるぞ武田よ..。




そうして両軍同時に国境を挟んで、睨み合う形で到着した


直江「殿!皆配置につきました」


景虎「あぁ!行ってくる」


そして景虎は大軍の前に喝をいれる


景虎「これより甲斐の侵略を阻止すべく、武田軍をここで打ち砕く!越後の家族に内乱まで促し、害した武田信玄を断じて赦すわけにはいかない!」


「必ず討ち取るぞ!!!!」


「武田軍が動いた!ゆくぞ!

   

      全軍!前進だ!!!!」



・・武田すぐに貴様の首を引き裂いてやるからな



 そうして両軍出陣し、第二次川中島合戦が始まり、大軍のぶつかり合いで大声が空に響き始めた。


景虎の軍は短期による作戦で組み、景虎の怒りのままに突掛けるよう激突した。


しばらくすると戦況は動いた。

 景虎軍が押される様になったのだ、やはり赤備えに圧倒されたところであろう。

よって序盤で早々に越後は崩され始めた。



直江「殿!早くも戦況が!」


景虎「くそっ!」


・・・所々の隊が押し込まれてる、騎馬隊を出すにもこのままではダメだ。

ここはまず、崩れた陣から立て直し、騎馬はそれからだ・・・。


景虎「じぃ!少し本陣から離れる!何人か連れて、もっと前に行くぞ!!」

   

直江「殿、今、前に出られるのですか?!」


慌ててついていく直江と家来達。

景虎は一気に前線近くまで小隊と到着した。

 危険過ぎる状況だったが、「毘」と大きく描かれた旗を掲げ、前線の兵達に呼び掛ける。


景虎「お前達!惑わされるな!こんな物、恐るに足らん!!ただの見せ掛けに過ぎない!!」

「お前達の強さはそんなものでは無いぞ!」

  

  「行くぞ!皆俺に続け!!!」


そう言って、最前線まで一気に景虎小隊自ら先陣を切り、兵達を駆り立てた。戦況は一変。息を吹き返した前線が押し戻すようになり、それだけでは収まらず、景虎の凄まじい戦術眼で、騎馬隊の猛烈な急襲により武田軍に大打撃を与える。


戦場は一気に越後の軍が優勢となった



景虎「このまま攻め抜くぞ!」

 景虎の言葉に兵達が活気に満ち応えた



そうしてまもなく日が落ちるところまできた


直江「はぁーはぁーっ殿っやりましたね!」

 「武田軍は極めて深傷を負ったでしょう」

直江は息を切らしながら、景虎に言った。


景虎「そうだな。」


直江「さ、殿っ、日が落ちますので本陣まで戻りましょう。」

  

景虎本陣➖


直江「今日戦は、我々、越後の勝利でありましょう。また、殿自ら先陣切っての戦いぶり、見事でありました!」


景虎の戦いぶりを、自分事の様に嬉しそうに喜び、称える直江。


景虎「うん、」

景虎は素っ気なく返し、続けて話した。


景虎「明日、武田軍は反撃に来るだろう。

だから反撃に備えつつ、このまま最短で討てるように前線を押し上げる。」


直江「えぇ!そうですな!..




ですが今日の前線での戦いぶりは本っ当にっ

         騎馬の指示も完っ璧で、、、」


景虎「あーもーわかったよ、じぃ、ありがとね!」

直江の雰囲気に流され少し落ちく景虎だった






翌日。決戦2日目。


景虎・・よし、武田軍は変わらず同じ陣形だ


景虎「じぃ!」


直江「えぇ!全軍配置についております!」


景虎「行くぞ!全軍、前進だ!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ