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さらっと再開

「本当にここまで来たんですね。ノブナガ、A・H、ラン。あってますよね」


地下四階のコントロールルームにはミハエル・ハーマイルとシンセ・グローブウェルがいた。


「ゲームが終わっただけ。なぜそこまでムキになるんですか?」


ミハエルは本当に分からないといた感じでノブナガたちに尋ねる。


「「はぁ」」


ミハエルの言葉にノブナガとヒトラーは呆れたように溜息をつく。


「天下取りはー


「戦争はー


「「始めた人間たちのものだ。外野に止められていいもんじゃない」」


ノブナガもヒトラーも迷いのない目で言い切る。


「転移者に転生者。君たちには僕たちの常識は通用しないのですね」


呆れたようにミハエルが言う。


「やっぱお前らが呼んだのか」


ノブナガはミハエルの反応を見て確信する。


「そうです。過去から偉人を呼ぶことも死んだ偉人を転生させることももうできるんですよ!相当なコストはかかりますがそこまでの技術を人類は獲得している!それでもまだ人を作れない。心?魂?何かがずっと足りないんです。だから作るのではなく育ててみることにした。そしてそのためにあなた達を呼んだんです。強い自我を持った人間、さらに色んな時代の価値観、そんなあなた達を現代の人間と関わらせることで数百年分の人類の進化を数年で成し遂げようとしました。そしてそれは成された」


「時間を操り、魂までも思い通りにして。それでも人を殺すための人形が欲しいのか?」


ノブナガは薄ら笑って見せた。


「原始人にはわからんさ」


これにはシンセが答える。


「原始人の力を借りないと戦争も出来ない現代人のことなんかわからんさ」


「貴様!」


声を荒げるシンセをミハエルは制止する。


「もうやめよう。どうせ無駄な問答だ。ノブナガ、話し合いは必要ない。彼らは戦争をバカにしている。戦争とは罪のぶつけ合いだ。人形に任せて罪を放棄するなど戦争への冒涜だ」


呆れ顔でヒトラーが前に出る。


「AIのことを言ってるんですね」


「わかっているなら早い。二人とも殺します」


ヒトラーが殺気を露わにする。それはもう途轍もない殺気だ。


「一旦ストーップ!!!ノブナガもA・Hも難しいこと言わない!!!大名とか政治家だったときの悪い癖出てる!!!二人ともそんなことどうでもいいでしょ!?私たちがしたいのは天下獲りだよ?」


いきなりランが部屋に入ってきてシリアスなムードをぶち壊す。粉々に。


「あ、一応私もいます」


みっちょんもいた。


「まあ正直AIを戦争に使うのはいいのよ!でも『信長の覇道』は最後までやらせて!これにはノブナガの、いやノブナガと私たちの天下取りがかかってるのよ!!」


「どういうことだい?」


「このゲームで出来たAIは戦争にでも何でも使えばいいってこと!だけど私たちの天下取りだけは邪魔しないで」


「え?それでいいの?」


「え?それでいいけど?」


「なんか戦争にAIが使うのは許せない!みたいな感じで僕たちのやろうとしていることを止める。そんなシリアス展開に行こうって感じじゃなかった?」


「あ、そういうのめんどくさいんでいいです」


「あ、そうなんだ。え、そうなの?」


もうミハエルはよくわからなくなってきている。


「ノブナガもA・Hも難しいこと言わない!!!大名とか政治家だったときの悪い癖出てる!!!二人とも正直どうでもいいでしょ!?」


ランはノブナガとヒトラーに向かって言う。


結構めちゃくちゃな言い分だが、ノブナガとヒトラーはなぜか納得した。


「まあたしかにこの時代の戦争にまで首を突っ込むつもりはねーわな」


「まあ私も今の時代の戦争に関しては部外者です。それに戦争とは変わっていくものだし、決して無くならないものですから」


「じゃあそういう感じでいいね!あとは社長さん、私たちはこれ以上何もしないからとりあえず『信長の覇道』のサービスだけ再開して!もし断ったらこの辺の大事そうな機械たち片っ端からぶっ壊すから!!!」


「『信長の覇道』のサービスを再開したら君たちはこれ以上何もしないっていうのかい?」


「うん、そうよね?」


ランはノブナガとヒトラーに振り返る。


「ふふふ、君のガールフレンドは本当に面白いね」


「だろ?」


「私はそれでいいよ」


「俺もだ」


「ということなのだ!!!」


ランは胸を張ってミハエルの前で仁王立ちした。


「は、はは、はははは。まさかこんなプレイヤーたちがいたなんて。了解した。君たちの要求を受け入れる。『信長の覇道』のサービスは再開させるよ」


ミハエルは笑いながら両手を上げた。


「でもいいんですか?自分たちが制作に関わらされたAIが戦争に使われるんですよ?」


一応ミハエルは聞いてみる。


「まあいいんじゃないですか?戦争って定期的に起こるものだし。まあ兵器もどんどん新しくなっていくものだしね。とりあえず『信長の覇道』はサービス再開ってことでいいのね?」


「あ、まあそれはそうするつもりですけど」


ミハエルはポカンとした顔で答えた。


「うん、ならいいや。よし、みんな帰るかー!明日はゲームの中で会おうぜ!ということでお疲れ!解散!」


シリアスを惨殺したランの掛け声で皆は帰路につくこととなった。


こんな感じでさらっと『信長の覇道』はサービスを再開した。

お読みいただきありがとうございます。


『面白そう!』


『続きが気になる!』


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