ノブナガ軍の危機は終わらない
真田幸村軍と前田利家軍の戦いが始まった。
まあ始まるというか、始まりからもうクライマックスだったが。
「さすが真田幸村。先頭を走ってくるとは潔し!」
「潔しっていうか敵将が最前線に出てきてるなら普通討ちに来るだろ。死ねよ」
「一対一!どちらがより強いか!勝負だ!!!」
前田利家は身の丈以上ある矛を片腕で軽々と振りかぶり、幸村に斬りかかる。
「どっちが強いか?そんなもん興味ねぇよ、暑苦しい」
幸村はバカにしたように鼻で笑う。
そして前田利家が振りかぶった矛は幸村に届くことはなかった。
「ぐはっ!」
なぜなら背後から刺されたからだ。
「殿、トドメを」
どこからともなく現れ背中から心臓を貫いたのは猿飛佐助。真田十勇士の筆頭である。
猿飛佐助
レベル 321
職業 火影
忍者の中位職の一つだ、そして真田十勇士とは10人全員が中位職についている猛者たちだ。ここまで多くの中位職持ちを配下にしているのはこの世界でも幸村だけだ。
だから少数先鋭で大大名と渡りあってこれたのだ。
「幸村ぁぁぁ!!!卑怯だぞ!!!決闘ではなかったのか!?」
血を吐きながら前田利家は声を荒げる。
「卑怯?決闘?いつ俺がそんなこと言ったよ。お前戦って知ってる?」
「貴様ぁぁぁ!!!」
前田利家は佐助に背後から刺されたまま、佐助さえも引っ張って一度は止まった矛を再び幸村に向かって振り下ろす。
「一対二程度でそんなに怒って、お前この後どうするんだよ。こっちは最初から一対十一だ」
幸村がそう言った瞬間、更に前田利家は背後から刺され、横からは弓が飛び脇腹に突き刺さった。
「ごはっ!」
「楽な相手だったな。おい、脳筋バカ。一つ教えといてやる。いくら強かろうが、数が多かろうが、それだけじゃあノブナガ軍には勝てねぇよ。ウチの大将のノブナガって言うのはそんな簡単なものじゃ測れない男だ。たとえ今この場にいなくてもな」
そう言って幸村は前田利家の首を刎ねる。
「前田利家の首を晒せ!!!そして一気に追い立てろ!!!真田軍!!!」
「「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」
幸村の激を受けて一気に湧き上がる真田軍。
前田軍の残党を一気に攻め立てる。
幸村は前田利家など脅威とは思っていなかった、考えていたのは出来るだけ早く倒すこと。そして武田軍の援護に行くこと。
自分が推薦したがやはり武田軍は今のノブナガ軍の武将の中では一歩劣る。だから自分が加勢に行かなくてはいけないと思っていた。
「ついて来い!!!」
幸村は三分の二の兵を残し、後の三分の一を率いて岡崎城へと向かう。
*
こちらはノブナガ軍本部。
要するに謙信が各城の戦況報告を聞いている場所だ。
「ABCDと幸村は敵軍を倒したか。さすがね」
「そのままABCDはアイヌ軍の援護へ、真田は武田軍の援護へと向かったようです」
「どれぐらいの兵を連れて行ったの?」
「各々三分の一程度ということです」
「それなら駿府城、小牧山城の守りには十分だな。あとは岡崎城と伏見城か。ABCDと幸村が間に合えばいいけど」
二軍の勝利の報告を聞いても謙信の顔は険しい。
今回は今攻められている四つの城全て守れなければ、ノブナガ軍の敗北が決まる。
だから二つ守れたところでまだ何も安心はできないのだ。
そう、いまだにノブナガ軍は劣勢の最中なのである。
*
岡崎城でA・H軍を待ち換えているのは武田軍。
そしてそこに攻め込もうとしているのはA・H軍の武将は池田恒興。
そして自ら志願してこの行軍に参加してきた男が一人。
一騎当千と呼ばれるA・H軍最強の武将、森長可だ。
「信玄様どういたしますか?敵の将は池田恒興。それに加えてあの森長可まで来ています!」
「籠城戦しかないだろう。俺に幸村様の様に敵の裏をかくような戦い方はできない。だが武田の騎馬兵の強さは信じている。俺たちがここで時間を稼げば幸村様もここに駈けつけてくれるはず。それからうって出ればいい。だから鉄壁の守りを貫け」
「はっ!!!」
武田軍の岡崎城での籠城戦が始まる。
*
そしてこちらは伏見城。
待ち構えるのはウヌカル率いるアイヌ兵とタライ、マカミコンビだ。
「どうするんだ?ウヌカル」
今回の指揮官であるウヌカルに尋ねる。
「籠城する。つもりだったけど、攻める」
「だろうな。なんたって攻めてきてるのは―
「今回の元凶明智光秀だ。なの」
「奴を捉えれば一気にノブナガとランを取り返せるかもしれない。ならここで攻めない手はない。だがどうやって戦う?前回俺たちは完敗してるんだぜ?」
「タライとマカミには戦場の環境を支配してもらう、の。そこをアイヌ兵で攻める。数では劣っても個々の力はアイヌが上、更に環境も味方するなら、数の不利を跳ね返せる!の!」
「まあそれならアイヌ兵の方が有利かもしれないが、向こうには人間をどこにでも飛ばしてしまう明智光秀がいるぞ」
「あの男は私がなんとかする。の」
「できるのか?」
「やる。あいつだけは逃がさない」
「まあいいや。うん、まあそれでいい。じゃあ俺たちはお前のいう通り動くぞ?それでいいんだな?」
「大丈夫なの」
ウヌカルは迫ってくる明智軍を睨みつけながら答える。
そうして一歩前に踏み出すウヌカルの後ろにはアイヌの先鋭たちが続いていた。
ノブナガとランを連れ去った張本人である明智光秀とアイヌ軍の戦闘がここに始まる。
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