久々、お待ちかねのデート回
「派手に焼いたね~」
「ああ、気持ちよかったな」
「僧兵たち泣き叫んでたよ~」
「そりゃ殺して焼いたからな。やっぱり皆殺しってのは楽しい」
「、、、ノブナガってやっぱ第六天魔王だね」
「引いてんじゃねーよ。ゲームだろーが」
「ノブナガの口からそんな言葉がでるとは。じゃあ現実だったらどうしたの?」
「ん~。焼いたかな」
「一緒じゃん!」
「あ~、うん、一緒だわ」
「もう!この魔王!大好き!」
こんな感じで本願寺を焼き払ったノブナガとランは帰って行った。
*
めっちゃ焼けたな~、というところで私は恒例の言葉を放つ。まあこんだけ焼けたならもうそろそろいんじゃない?
「ノブナガ!デートしよ!!!」
「ああ、そんな時期か」
「何そのめんどくさいのが来たって感じ!」
「いや、そんなつもりはねーよ。、、、まあ、めんどくさいか」
「めんどくさいって言わない!てかやっぱりめんどくさいって思ってたんだ!」
「で、今回はどこに行くんだ?」
「怠そうに聞かないでよ!」
「だって怠いもの」
「なにそれ!本当に私のこと愛してるの?」
「それは愛してるよ。誰よりもな」
「うっ!そこは、その、そうくるんだ、、、」
「どうかしたのか?」
「いや、その、私も愛してるよ。って事です」
「そうか。で、今回のデートはどうなるんだ?」
「あ、そうだった!聞いて驚くなかれ!!!今回のデートは山登りです!」
「山登り?」
「なんか流行ってるんだよ。今山登り」
「本当かよ。てか山登りが流行ってたのってちょっと前じゃねーのか?」
「時期は関係ない!流行ったことがあるという事実が大事なのだよ!」
「とんでもねぇ理論を自信満々で言ってくるな。それで場所は?」
「もちろん山登りと言ったら富士山!」
*
ということで私たちは今富士山を登っている。
「ラン、これなんで登ってるんだ?」
「山頂で食べるご飯が一番おいしいからだよ!そしてそれは私たちにとって忘れられない思い出になるのだ!」
「うん、すでにもう忘れられない感じにはなってるな」
「とりあえずもうすぐ8合目!そこで休憩!というかそこで一旦仮眠。頂上で日の出を見るよ!」
「デートってこんなに過酷なものなのか?」
「確かにノブナガの言うこともわかる!私も軽い気持ちで富士山登頂を決意したけど、思ってたのの数十倍キツイ!」
「お前っていっつも見込み甘いよな」
「とにかく今は8合目を目指すのだ!そしてそこで仮眠をとって山頂を目指すんだよ!」
「でも天候とかも関係してくるんだろ?」
「そこは大丈夫!」
「なんでだよ」
「え?知らなかった?私快晴女だよ」
「快晴女ってなんだよ」
「晴れ女の一段階上に位置する女ってことだよ!」
「、、、あ、そんなのあるんだ」
呆れたようにノブナガが言った。さてはめんどくさくなって考えるのはやめたな。
でもそんなことで折れる私ではない。なぜならそんなのとっくに慣れっこだからだ!
ただ私が快晴女であることは本当だ。
翌日はマジ快晴!まだ全然暗かったけど、快晴って感じだった。仮眠を取った山小屋の人も『今日超サイコーじゃん!』と言っていた。
そうして私たちは山頂を目指し、遂に辿り着いた。
そして山頂で二人一緒に日の出を見た。
日の出を見ながら太巻きを食べた。
日の出には太巻き。
もちろん私は太巻きを巻きまくって来ていた。
「うん、美味いし綺麗だな」
ノブナガが日の出を見ながら、太巻きを頬張りながら呟く。
富士山に行く前日から仕込みをしたかいがあった。そして―
「思ってたよりもずっと綺麗だった」
ノブナガと一緒に富士山から見た日の出はそれはそれは美しかった。涙が出るほど。
気付いたら私泣いてた。
「ありがとな」
そしたらノブナガは私を優しく抱きしめてくれた。
この瞬間は私にとって一生忘れられない宝物となった。
ただこの後富士山から下山しなきゃいけないことを忘れていた。それは一生忘れられないぐらいに怠かった。
「ダンジョンなら一瞬で帰れるのにな」
「ホントにそう」
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