92話:収納魔具の件
短いです。
[冒険者ギルドにて『収納尻尾』の件で交渉中]
商売人として丁寧語を心がけるジンフィーリア。
ジン「収納尻尾の性能ですが、まず、収納量はドラゴン3体分が入るくらいとお考えください。
防御・ホーミング機能付です。
別に、秘密機能があります記録玉がこっそり付いています。ギルマスだけが知っておいてください。
お助け妖精機能があります。
ギルマス「お助け妖精とは?
ジン「簡単に言うと、命の危機にそれを回避できるかもしれない機能です。
ギルマス「かもしれない?
ジン「発動条件は、使用者の心拍数で判断します。それ故に確実性がないのです。
危機でも耐性などを持っていて冷静な人には発動しません。
「記録玉は、有事に、ギルマスが視聴可能です。便利でしょう?揉め事の解決手段になり得ます。
購入者には、記録玉とお助け妖精の件は伝えません。
盗撮のようで個人的に少し後ろめたいので、価格を勉強したいと思います。
ギルマス「なるほど。・・なぜ尻尾なんだ?
ジン「私の趣味です。
ギルマス「・・・・・。で?
ジン「ここからが本題なのですが、このギルドの一角を借りてこの収納尻尾を売りたいのです。
高価なものなので、分割払いにも対応します。
ギルマス「分割払い?
「はい、10回・20回・その他払いを考えています。無利息。
・使用者特定売買契約である、送金指輪を使用する。支払済となると指輪は領収証を残して消滅。
・支払いは月に1回(それ以上であれば、臨機応変に対応
・3ヶ月分の支払いが遅れると収納尻尾は自動回収される
(中身は返す、30日経たものは処分、支払済金額は返さない
・使用者死亡時も自動回収される(ただし、ギルド預かりとする)
・使用者と譲渡先相手が揃っていれば、名義変更手続き可能
・買取します。
・売れた数X価格の1割を間借り料としてギルドへ月末払い
「こんなところで、どうでしょうか。」
ギルマス「ふーむ。・・・前向きに検討しよう。
「価格は、ギルドが決めてください。
ギルマス「なに?・・・わかった。
「ギルマスに断られたら、小さな店を出すつもりです。ですから、無理はしないでください。
あと、別件です。蒲焼きパーティーの参加者で宿泊希望者がいたら前日から対応します。以上です。
よろしくご検討ください。1割は、大きいですよ、旦那?
ギルマス「おまえ・・・いや、いい。




