75話:事の次第と依頼
[フィリア邸]
帝都ギルドのギルマス・エース・アラン
ジン側:楓・瑠璃・百合
ジンフィーリアは、百合が調べた情報を提供した。
エース元パーティーメンバーの新メンバー2人は、色々なギルド・パーティーを経由しながら獲物を探すハンターだった。依頼に合う獲物を探し捕獲して売り渡す仕事をしていた。
残りのパーティーメンバーは、共犯報酬に釣られた者、姉妹を狙っていたがエース兄弟にとられたことによる意趣返し(※)で犯行に加わった。
(※)(ただのクズ根性、姉妹はおまえのこと、これっぽっちも思っていないぞ!弁えろ!)
「さて、今回のクズ依頼主の希望奴隷だが、百合。」
「はい。ここからは私が話すっす。一言で言うと、変態プレーマニアっす。姉妹の耳には入らないようにお願いしたいっす。母乳プレーと妊婦プレーの嗜好者っす。」
「「「なっ・・・!!!」」」
エース兄弟は、怒りに体全体をブルブルと震わせる。
「夫婦間の合意でのプレーは全く問題ないけれど、それはアウト!ね。」
「「「・・・・・。」」」byギルマスたち
(そんなやついるのか?)(注 : 兄弟心の声)
「わざわざ口にしないだけで、結構そうゆう夫っているのよ~。」
「「「・・・・・。」」」
「ギルマス、エースを飲み込んだ蛇、一応持ってく?」
そう言って蛇の頭を出す。
(((うっ!!!)))
「ああ、、、。」
「なら、ここに入れておいたから。はい。」と言ってお馴染みの指輪を渡す。
ギルマスは瑠璃から説明を受ける。
「用事が済んだら、蒲焼きにするから返してね。」
「かばやき??」
「すっごく美味しいのよ。酒もすすむし。」
「「楽しみです。」」「楽しみっす!」
「へー。」
「で、ギルマス、依頼を出すわ。」
ジンの依頼『期間:5日後から1ヶ月の間で各3日、 1日5人まで(個人・パーティー混合可)
依頼内容:フィリア邸敷地内にて獣人の子供と遊ぶ・見守り
/朝8時から3泊
報酬:1人につき金貨1枚/三食+翌朝飯・風呂・ベッド付
条件:差別しない人・秘密厳守(違反者には男:もげる/女:禿げるの罰)
「ニュービーなら受けてくれるかしら?」
「ああ、大丈夫だろう。」
(ギルマス、もげる・禿げるをスルーした。)(もげる、スルー・・。)
「なら、依頼料の金貨200枚よ。余ったらギルドで有効利用して。」
「あ、ああ・・。」
亜空間収納具のことを聞くと、貴重であること間違いないそうだ。
しばらくしたら商品として出すこと、身分証があれば分割払い可能なことを伝えておく。
(商会で売り出そう。ギルド内に出張要員を置いてもいいな。)
「では、ギルマス、断罪の準備が整うまで兄弟は預かるわ。連絡よろしくね。百合、送ってあげて。」
「ちょっと待っ。」
ギルマスは去った。
「さて、お二人は、大変な目にあったわね。」
「いえ・・助けていただいて感謝してます。」「ありがとうございました。」
「よいのよ。これは私からの結婚祝いよ。」
受け取った箱を開けると、それぞれ、ペアリングが入っていた。
「4人の瞳の色の宝石を埋め込んでみたの。もうすぐ結婚するんでしょう?愛する人の指にはめてあげて。互いに通話ができるわ。2人の無事を確認しても、離れると暫く不安になると思うの。まめに連絡して安心させてあげてね。」
現世にはとどまれないはずだったのに、見ず知らずの俺たちを何の見返りもなく助けてくれた。
それだけでなく、彼女たちのことまで・・・。
2人は胸がいっぱいになった。言いたいことはたくさんあるのに言葉にならない。
「瑠璃、姉妹のところに送ってあげて。」
本日、もう一話投稿します。




