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65話:変身!!



[帝都ジンフィーリアの屋敷、一夜明けて]



あー、まず人材。

(瑠璃、求職ギルドに行って、バトラーの求人出してきて。)

(わかりました、求人条件はどうしますか。)


(優先事項は人種差別をしない者であること、できれば貴族家勤務経験があると嬉しいかな。給与は執事の平均聞いてその1.5倍で。臨機応変に丸投げできる人がいいや。以上。)


(了解です、では、行って参ります。)



瑠璃はギルドにて、サクサク求人シートが作成されるのを見ていた。

「この条件なら、ちょうど良い人をご紹介できます。」


「因みに、その方の家族構成は?」

「えーと、そうですね、お待ちください。・・・お待たせしました。妻・長男・次男・長女です。」


「ありがとう、ではどうすればいいですか?」

「明日10時に面接に向かうことが可能です。」

「それで、お願いします。」




[帝都ジンフィーリアの屋敷]


家付きだったから、庭から弄ろうと考えていた。

双子も庭で大はしゃぎである。


「マミ・ミミ、これ。指にはめて。」

「「?」」

双子は言う通りにする。


「私が持ってる指輪をテックに渡せば、離れていても3人で会話ができるわよ。」

「「姫さま!ありがとう」」双子はウルウルした目で見上げてくる。


なんて、なんて!かわいいの!獣人万歳!!


「近いうちにテックに届けるから待っててね。じゃあ、ちょっと外壁を弄るから離れていて。」

「「はーい。」」




よーし、ちゃっちゃと・・

え、え、えーーーーーーー!!!


「「姫さま!」」

『ジン!』『姫様!』

楓もゴウル兄弟を辿って転移してきた。


「にゃああ、にゃんと!」


「あー、この間へんげしたばっか ・・年2回だから別におかしくないか。」

塀を高くしないと丸見えじゃないの、と突っぷして低い体勢をとる。


「ゴウル、これ、雄、雌?」

『リアンに聞け。』


「リアン、あ、クソ王子に嫌がらせするように頼んであった。うん自分でやろう!

みんな、ちょっとヤボ用済んだら王宮に保護してもらうわ。これじゃ、目立つし。鞠一緒に来てくれる?」

「はいにゃ。」と言って首辺りに跨る。


「じゃね。」

と言い羽ばたいて飛んで行った。


・・・・・。


・・・・・。


『・・・はっ!兄者!』

『我、王宮へ、キラに頼んでくる。』と言って転移した。


部屋にキラはいなかった。

ゴウルは、机の上の紙に『ドラゴンの保護を頼みたい。長くとも24時間。ゴウル 』と書き帰った。


キラが部屋に入り机の上を見た。

なんだ、これは。大切な書類に・・・うん?

ゴウル・・あ、そうかそうか。書類だったメモには肉球判子が押してあった。

可愛らしくて、その肉球付き書類を大事にしまった。

ライルたちには、伝えておくか・・・。



「陛下には、伝えなくていいのですか?」とクリス。

「保護と、私にわざわざ頼んできたのだぞ、・・・・・父上に言ったら独り占めされる・・・。」

((それが本音か。))


(ああ、 この間よりも長く子ドラゴンたちを愛でることができる、フフフ。)


キラの元を去り、なぜわざわざ兄上に?皇太子に?と訝しく思う2人だった。

この時、ライルにノワから念話が入り、事の次第を知る。

酷く驚いた顔のライルに、クリスがどうしたのかと尋ねると・・・。

!!!!なっ!!!!!

・・・・・。

・・・・・。


「しかも、ドラゴン体でクズ王子をどうこうするとか、不穏なことを言っていたらしい。」

「・・・・・。」


「皇太子殿下には?」

「勝手に勘違いしたのだから、放っておこう・・・。」

クリスは大騒ぎになるぞ、いいのか?と思った。



慌てて帰った瑠璃は、羽搏くドラゴンに乗る鞠を見た・・。

ゴウルは、腐ってもドラゴンと楽観視していた。

(腐ってにゃいよ)







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