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56話:瑠璃の語り(その5)



「それで話は戻りますが。

シールたちと第1王子たちは、なんと結界内に逃げ込んで、囲まれてゾンビに嬲られていました。」


「アホにゃの?なんで湧いてる方に逃げるにゃ?」


「アホです、名前だけ王子、残念王子!!必死な時は生に執着するので『勘』が働くんですがね、生物は。」


「いきものじゃにゃいにゃん?」

「・・・いえ、一応いきものです。」


「「「・・・・。」」」


「見捨てよう、とも話していました。危険だからです。ゾンビじゃあありません。

結界内は亜空間のようなものでどうなるかわからないからです。

もし入って転移無理なら私たちはそこの住人です。

王子が死んでたら無視しようと言いましたが、ゴウルが生きていると余計なことを。」


(あ、ゴウルたちを呼び捨てにゃん(笑))


「姫様は、ラースを殺しかけた第1王子はどうでもよかったけれども、シールは助けると言いました。」


「ふー、行くか!ということになり、元のサイズに戻ったゴウルとジルバに乗って空中から結界を超えました。

ゴウルたちは空中を駆けることができます。」


「そのまま空中からゾンビだらけの中にダイブ。

私たちは、中央担当でした。

シールたちは無傷、しかもゾンビが寄ってきていない。」


「妖精猫がいました!

『姫様はまた会いに来る、待ってて。』と言いましたが伝わってなかったかもしれません。」


「とりあえず生存者は、3箇所から転移させて、森入り口の平原へ集めました。

ゴウルたちは転移は大丈夫できると言いましたが、私たちはわかりませんでしたが結果オーライでした。」



「結界内で3人が死亡→ゾンビ化。近衛の二人がゾンビに噛み付かれ済でした。時間経過後ゾンビ化します。

それで姫様と王子で以下のようなやりとりがありました。」



姫:「切断された腕も元に戻る薬を持っています。ゾンビ化を防げるかもしれません。

請求は王家にします!二人に処方して良いですか?」


王子:「そ、それは・・。無駄・・かも、しれないんだろ。」(かなりの高額になることがわかっているので)


姫: 「殿下!!二人は奥に逃げたあなたのせいで、あなたを守るために、この状況ですよ!!」


ゴウル&ジルバ: 『『クズ!!』』

楓: 「ほんと、クズですね!」

クズ呼ばわりが王子には聞こえている模様。


近衛A「あの、薬をください!父に支払いを頼みます。」

近衛B「私の家は無理ですが、一生をかけて働いて絶対お返しします。」


王子: 「二人は、自分で払うと、言っている・・。」


姫 :「殿下!!!わかりました。効果がなかったらお支払いは結構です!それで、どうですか?」


だんまり王子。


姫: 「あなたの行動で3人も!亡くなってるんですよ!請求はザクセン王家にします!!それ以外からの支払いは受け付けません!!」


王子: 「っ・・・。わかった・・・。」



二人に稀凰桃を与え、間に合いました。

二人は涙を流して喜んでいました。

姫様はその2人にだけ聞こえる声で、クズにも礼を言うように言いました。


近衛AB「「殿下、ありがとうございます。」」


王子: 「・・・ああ。」


瑠璃: 「ふん!姫様が行かねば死んでいたくせに。」

ゴウル: 『お前のような奴に仕えねばならん者らが気の毒でたまらんわ!!』

ジルバ: 『お前に殺された3人が浮かばれんわ!死んで詫びろ!』



「ここまでやりとりして、今更ですが、虎がしゃべっていることに気がついた王子でした。

そして街まで歩いて帰らせました。」







「シールと第1王子たちは姫様が助けに行かねば、助かりませんでした。

「そして希凰桃の値段もあります。」

キャンデック領を奪取するにあたり、交渉材料のひとつに当然できます。


「それで、ゾンビ化を防いだ薬ですがどのくらいの金額がつくのかわからないのですが。

ライル様どうですか?」


「うーん。」


「この世界にエルフはいるのですか?」

「いるね、ただ現在どのくらいの人数がいるかわからない。閉鎖的で外に出てこないからね。」


「エルフの回復薬は、あるのですか?」

「正直、もう、おとぎ話級になっている。」



「もうキラやデイルに話すにゃ?」

「 まだですね、姫様のお披露目が済んでからですね。」



「あ、それと亡くなった近衛たちの遺品をと姫様が仰って。

なんとか集めたのですがその苦労をわかっていただきたくて、男性陣には映像を視ていただきたいのですが。」


「あの、相当グロいので、貴族のご婦人には耐えられないかと。ジーン様はどうしますか?」

「僕は見るよ。いいでしょう?父上。」


「ああ、だが途中で気分が悪くなったらジョゼたちのところへ行きなさい。」

「はい。」


「では、ジョゼ、私たちは別室でお茶でもいただきましょうか。」

「はい、リア様。」


「鞠もそっち行くにゃん。トラウマになりゅにゃ。ジョゼ〜、甘いお菓子が欲しいにゃん。」

「うふふ、わかったわ、用意させるわ。」


「ジョゼ大好きにゃん。抱っこで連れてってにゃん。」

ジョゼはとても嬉しそうだった。




「申し訳ありません、15分ほどコテージへ戻ります。」

「ああ、わかった。」


「キール、お茶の用意を。」








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