138話:レイ
[孤児院:カランコエ]
カランコエに青年2人が訪れた。
保護した赤子に会わせてほしいと言う。
ローがジンフィーリアを呼んだ。
(レイ、あなたにお客様よ。)
(俺に??)
(あなたの身元がわかるかもね。)
(・・・。)
ロー「この子ですが
「「!」」
二人の青年が目に涙を浮かべた。
「こちらをご覧ください。」
2人が差し出した剣には、翠玉の宝石が埋め込まれていた。
その宝石は、レイのバングルに埋め込まれているものと同じ色を呈していた。
「この宝石と同じものを身につけていませんでしたか。」
「これか。」赤子が手首のバングルを見せる。
「「!」」
「そうです!」「え?今の声?」
「「・・・。」」2人の青年は、レイをガン見している。
ーー
「なるほど、事情はわかりました。宝石以外にもレイが探し人との根拠がお有りな様子。」
「は、はい。父君のアルフレッド様によく似ておいでですので。」
「レイ、2人と一緒に行くかい?」
「・・・なんか面倒臭そうな国の集まりだな。ジン、こいつらも(付属界に)連れて行きたいんだが?」
「よいわ、レイの眷属という立ち位置で、ね。それからついでに連れて行ってほし「ジンも来てくれ。」
「ええ〜。もうやることないもの。」
「そう言わず、頼む!」
「・・なら上下水道の完備に後1日だけ。待てる?」
「ああ。」
(・・というわけでケイジ、ヴィオ、おまえらも来ないか?
(いいよ。)
(俺、おっさんになるじゃねえか。)
(大人の男の色気で口説くのもいいんじゃね?)
(!・・そうだな、行くわ。)
ミアーマ領の上下水道完備!
税は、10年間は四公六民でいいでしょう。10年経ったらまた考えましょう。
「それでは、30日ほど帰ってこれないけれども頼むわね。」
「「「はい。」」」
[珍界:付属界前]
レイSIDE:レイの守護者アーロン・同じく守護者エイベル、ヴィオ(3回目)とケイジ
ジンSIDE:オロロ・ケロロ・アリアリ・クリアスライムたち、希望者(紫蘭・蒼含む)
レイ「行くぞ皆、30日間!」
「「はっ!」」「「おう!」」
〜〜
〜〜
「至高の存在:蒼たちは、わかるとしても、ケロロとアリアリの色男ぶりにムカつく。」
「ケイジ、仕方ねえって、ラースという存在からわかるだろ?」
「うぐぐ。」
「それにジンは、顔で選ばない。」
「いや、不細工が1人もいないから、それは断定できねえ。」
「そ、そう言われてみれば・・・。」
転移能力がパワーアップされた。
他人の記憶からもその場へとべるようになった。なかなか便利だ。
オロロに読心術が備わった。
これは、心が折れそうになる辛いことでもあるのだけれど、純粋なオロロだからこそ発現したのかもしれない。これは、重宝する。助けとなってもらおう。
[ブルーニュ公国]
~蓮、救出時の騒ぎが収まった後日~
ワイバーン隊が隣国の彷徨える森を偵察に訪れた。
上空から見ても、特に変わった様子はない。
他国の地上にいきなり降りるのは、ルール違反だが、遠く見渡しても人影はない。
「よし、降りるぞ!」
あれだけの眩い光を放っていたにもかかわらず、痕跡が何もない。
地表には抉れた跡などない。
「森に入るぞ。くれぐれも深入りするなよ。戻ってこれなくなるぞ。」
鬱蒼とした森だったはず。
なにやら清浄な気を感じる。
ワイバーン隊は帰国した。
ブルーニュ公には、見たままを報告した。
公は少し考え、3ヶ月に一度は、調査するように命じた。
<時は流れ>
2年前に建国を宣言し、『ミアーマ国』とした。
ジンフィーリアが女王となった。
本人は、他の者を王にしたかったが、意見がまとまらなかった。
夫は数人いる。
カイが一人目の夫だ。




