134話:ダンジョン探索
露店「ワーナ」でエースたち4人が念の為とお助け玉を買った。
楓が金を出し、テントも借りた。
(※)2Mを基準にサイズ表示する。ランクはエースたちの判断での仮ランク。
<上層>
・1層、狭いが魔物はいない。トラップがある。
トラップ床を踏んで、または、壁に触れてふりだし(入口)に転移させられる。
『ワーナ』の看板が目に入った。
注意して見れば、少し色が違うので回避できそうだ。
・2層、ネズミ型の魔物1/2:Eランクが鋭牙と尖った尾で攻撃してくる。
・3層、バッタ型の魔物1/2:Eランクが硬い体で飛びかかってくる。
口から出す黄色い臭い汁で皮装備が溶かされる。
・4層、甲虫型の魔物3/2:Fランクが体当たりしてくる。飛んでぶつかる個体もいる。
・5層、目視可能な罠に気をつければ、休憩がとれる場所だ。無造作に宝箱が1つ置かれている。
トラップはなく、開けると人数分の烈火が入っていた。
・6層、イモムシ型の魔物1/2:口から黄緑色の液を飛ばしてくる。鉄が溶かされる。ミスリルは無事。
・7層、蜘蛛型の魔物2M:粘着質の糸を飛ばす。グルグル巻きにされた場合は、ミスリル武器で切るか、火傷覚悟で弱い火魔法で対処する。
・8層、蝶形の魔物1/2:五匹以上の鱗粉を浴びると、睡魔に襲われる。口の管で体液を吸われる。刺さった場所は、痒くてたまらない。酔どろんをかけると効果あり。睡魔も酔どろんで解消された。
・9層、カマキリ型の魔物2M:鋭い鎌と強靭な顎を持つ。
・10層、今までの岩壁からうって変わり、草原が広がる。トラップを踏むとふりだしに戻る。草で隠蔽してある。それに気をつければ、休憩と宿泊が可能だ。
草の中に宝箱1つ発見。開けると人数分のお助け玉が入っていた。
ふりだしに戻った仲間を待つうちにテントを設置する。
テントは、10人まで収容可能、寝袋付き。
楓たちはテントで寝るわけがない、珍界で過ごした。
・11層から18層までは、今までの魔物が混合状態で出現する。その中に1体か2体、体が大きく色違いのCランク以上のレア個体がいる。レア個体からは魔石が落ちた。
・19層、ゴキブリ型の魔物。吐きそうになるほどの臭い口で、噛みちぎろうとしてくる。キリがないと思うほど数が多い。集られたら食われて死ぬ。殲滅し、ホッとし壁に寄りかかったら、壁が反転し個室に閉じ込められた。ゴキブリだらけの部屋。数分で心が折れ、お助け玉を使う。ふりだしに戻る。
[ズルして楓が迎えに行き、再び合流。]
・20層、岩壁からガラッと景色が変わり、砂浜と海の空間が広がる。魔物は居ない。海に入って魚を捕まえていたら、サメに遭遇。京がボコって、サメを収納にしまう。つまみにもってこいの素材らしい。
海の上に宝箱が現れる。サメの出現が宝箱を呼ぶ。計算問題が3問。全ての正解の数を足して合計する。正解すると宝箱への道ができる。宝箱は動かせない。フタを開け中身を持って皆のところへ戻る。金貨50枚だった。
ちなみに不正解だと、全員ふりだしに戻る。ダンジョンに再入場すると20層に転移する。
正解するまで問題を解き続けることができる。
宝箱を開けなくても次の層へは行くことができる。
<中層>
・21層〜24層一面砂の世界。砂からイモムシ・魚・カエル型魔物が飛び出してくる。
基本、体当たり攻撃後、強靭な顎で貪り食われる図。カエルのベロは2M以上伸びて絡め取られる。
サソリは、飛ばないが尾で刺されると麻痺毒が注入される。致死毒ではないが、麻痺で動けないうちに
ハサミでバラバラにされ、やはり食われる。
・25層、オアシスがある。オアシスには魔物が寄ってこない。宝箱が1つある。開けると人数分のケモ耳カチューシャが入っていた。
(ここで、おもむろに、グレイからSUDOKUの講義を受ける。)
・26〜27層は、21〜24層に現れた魔物のレア種が通常に混じって1体か2体現れる。
耐久性があり、屠るのに骨が折れる。倒すとレアからは魔石が落ちる。
流砂の罠あり。巻き込まれると20層に転移するかふりだしに戻る。
・28層、サソリとスケルトンが出現。ミスリルとオリハルコンのスケルトンが1体ずつ現れる。
ミスリルとオリハルコンのそれぞれから骨の一部を体から離すことができれば、全部消える。
体から離れたミスリルとオリハルコンの骨は素材として持ち帰る。
28層に入場するとケモミミカチューシャが光る。装着すると宙に浮くことができる。空中と地上を上手く使って、サソリと流砂をかわしながらスケルトンと闘うことをオススメする。
・29層、足元がしっかりとした砂地に変わる。岩がある。岩からワラワラとゴブリンが出てくる。
ゴブリンメイジがいる。巧みに罠に誘導される。ハマると20層へ転移する。ゴブリンの剣は業物のようで
持ち帰れば売れるだろう。
29層までは、気温が高い。
・30層、一転して氷の世界。足元の氷の中に宝箱が見える。真冬装備必須。エースたちは楓から受け取る。
パズルを解けば、宝箱が浮上してくる。空白に数字を埋めるSUDOKUだ。
不正解→全員ふりだしに戻る。ワーナ店の横に『SUDOKU』の看板有。講師を貸し出します、金貨5枚と。
問題集は、5冊/金貨1枚。
(SUDOKUはミアーマ領民の文化となった。ダンジョン絡みで臨時収入を得ることができるのだ。)
入り口から30層へ転移する。今度は正解する。
宝箱のうち1つはハズレで、開けたものだけがふりだしか20層に戻る。
当たりの宝箱2つには、魔導具が1つずつ入っていた。
魔力を2倍にする指輪、状態異常を弾くネックレス、俊敏力を上げる指輪、耐久力を倍にする指輪、
幸運の指輪(宝箱選択に有利に働くかも。)などが入っているらしい。
<下層>
・31層〜34層、ゴーレムが1種類ずつ10数体現れる。耐久力有り。攻撃魔法を放つ。
・35層、氷の世界から雪景色へ。バンガローと温泉がある。魔物はいない。
露天風呂に宝箱が沈んでいる。持ち上げることができる。
白金貨が10枚入っていた。
・36層〜39層、知能の高い魔物との戦闘。どの階層も30分耐えると倒せなくとも次の層への扉が開く。
・40層、道が3つに分かれている。魔物は居ない。
正解への道は1つだけ。失敗すると下層入口に戻る。再び40層で道の選択し直しとなる。
正解した道の先には宝箱が3つ。ハズレはないが、1つには既知のものが入っている。ケモミミカチューシャ然り、収納尻尾然り。他の2つには、空間拡張テント、転移腕輪、魔力鑑定ができる指輪、隠蔽・遮断のネックレス、耐性スーツ、魔石セットで魔法が撃てる魔導具(形状は銃(*))などから1つか2つ入っているらしい。
<最下層>
・41層〜45層は、今までの魔物・空間がランダムに出てくる。1時間耐えると倒せなくとも次の層への道が開く。耐えるのは無理かもしれない・・・。
ボス部屋、覗いただけで終了。小さな宝箱を守るドラゴンがいた。考えることが面倒臭くなったジンフィーリアは、この宝箱には、ロジウム金貨を100枚だけ入れていた。
(*)ジンの個人的趣味で、コンパクトでシャープなオートマチック・リボルバー・飛距離に自信、ライフル・連打ができるマシンガン・特大魔法が撃てるバズーカ砲・面白能力付きの細工銃などがあった。
この魔導銃はとても人気だった。後にオークションに出されたら、アホみたいな高額で取引されていた。




