忍空31 帝国軍に悪感情をぶつければ世界は平和で過ごせるのだろうか…?
始まり
風水の谷からセキライたちのいる町を目指して移動中砂漠の中の丘にそびえる地主の豪邸と周辺の村を見つける。
腹を空かせた風助たちは飯を分けてもらうために屋敷に寄ることに。
終わり
孫のような子供と住民を守るために覚醒した地主のおじいちゃん、家にある弾薬などを使って自ら屋敷を爆破して帝国軍を追い出そうと言い出します。
その際防空壕に避難して安全な場所へと指揮を。
忍空が手を下すまでもなく帝国軍は撃退、家を無くした地主は孫に似た少年が一緒に暗そうと言い出し、母がうちの子も一緒に暮らしたいと言っておりますし…と同棲を勧める…めでたしめでたし?
テーマ
戦争で助けられなかった娘と孫、それを阻んだ村人達という過去、未来は戦争に立ち向かっていく忍空と孫に似た少年、それを追い出し助けようともしない自分というダブスタを打ち破るために地主のおじいちゃんが変わる
口調
おじいさんの口調は孫や子供にはめっぽう甘く、優しそうな感じで忍空には特に厳しい口調でどなったりしてました。
村人に対しては普通に話せるものの少しきついというか突き放した話し方をしています
行動
はじめにおじいさんの豪邸に来たときにはどうせ自分の命可愛さになにもしてくれんのじゃろう?と忍空達を決めつけていましたが、後半帝国軍が攻めてきた時には飯を好きなだけ食わせてやりなさいと変わっていました。
自分達を守ってくれる存在だと認識して情が湧いたのでしょうか?
さらに孫のような子供と会話したあとの最終段階になると積極的に民衆に声を書け陣頭指揮を取って住民に武器や知識を分け与え帝国軍の侵攻に抵抗しました。
その際は「屋敷よりも大事なものができた」と孫のような少年を思う気持ちが描写されています。
おそらく過去の事故を思い出し、その情景に留まるよりも今、この子供を助けたいという気持ちに変わったのだと思います。
性格
気むずかしい存在だと思っていましたが住民によって過去、地主の娘と孫を住民達の説得によって助けられなかった過去を理解すれば今のようななにもよせつけないような性格になってしまっても仕方ないかな…と理解できました。
一方孫のような少年の性格ですが人懐っこく初めてあった地主に対しても「じいちゃん」などフランクに話しかけるため警戒なく孫を思い出させるように機能したと思います。
やっぱ素直で人懐っこい子供って万能の切り札ですよね。残忍な敵に会わせれば人質にもなれますし、主人公とはいい友達にもなれますし…これがもし人見知りの子供だったら大人の方も壁を作ってしまうのでこうはいかないと思います。
うーむ深い…
全体の感想
今回は村人の家族(夫、妻、子)に会った時に地主の説明をしていてなんであんな風になってしまったのか経緯を語っていて、その時に娘と孫を失い、誰も助けてくれなかったからあんな頑固になってしまったという話だったのでその原因が解決するんだろうな、それから豪邸を建て住むようになったと言ってたから豪邸がなくなれば元の優しいじいさんに戻るんだろうなと思いましたが、さすがに家を破壊するまではやり過ぎか…とちょっとじいさんを擁護する考えでいたんですがもうモロにその通りになっちゃいましたね…(苦笑)
ただラストシーンで家を無くしたじいさんを子供が一緒に暮らしたいという理由だけで奥さんが同棲を歓迎する意を申し述べたのが不可解というかなんとも理解しがたい思いでした。
夫、何も喋ってませんでしたけど…嫌でしたよね?w
確かに自分達を守るために豪邸、無くしちゃいましたけどさすがに子供が5才くらいで、まだ奥さんとも夜の生活とかあるでしょうに他の男を家にあげるなんて…いやそれどころか一緒に暮らすなんて…ねぇ?
どう思いますか皆さん?
なんか”めでたしめでたし、みんな協力して暮らすいい町でした”みたいないい話で終わらそうとしてますがその後の家族の数年間を描くと地主に見つからないような時間を見計らっての自宅でのセックス、なにかが原因で文句つけてくるかもしれない元頑固じじい、家に奥さんと子供を残して安心して働きに出ていけない夫の苦悩などトラブルの予感がしてそれで1話書けそうですよっ!
本当に帝国軍がいないだけで平和にやっていけますかっ!?w